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2004/06/30(水)
狐の衣を借る中年男
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家の近くで、チャリンコ乗った私服警官に職務質問受けました。 以下、そのときのやりとりです↓
警:「ここでなにしてんの?」←すごいいぶかしげ 油浮いてる 加:「学校に行くとこです」 警:「学校ってどこ?」 加:「東京大学ですけど」 警:「へぇ、見かけによらず優秀なのね。一応学生証見せてもらえるかな」←信じてない 鼻毛もでてる 加:「・・・(差し出す)」 警:「(学生証を見て)…ほう、じゃあ君は僕らの将来のボスなわけだ。エリートか!」←急に笑顔 加:「いえ、別に」 警:「疑って悪いね。最近泥棒が増えてるもんでね。」
ムカッ腹たつとはまさにこのことです。そりゃ疑われたこともちょっとはショックだったさ、けどまぁ泥棒が増えてるってことなら怪しそうな奴に声をかけるのは警官の務めに違いない、それはいい。それよりも昼下がりの久我山に一人ぼんやり歩いていても、オレは東大生だからという理由だけで泥棒ではありえないとされ、いい歳した大人が、オレがこんななりでも東大生だとわかった瞬間、急に態度を変え「将来のボス」とかなんとかほざきよる。もしオレが東大生でも大学生でもなんでもなくて、茶髪のとっぽいフリーターだったら警察はオレを何十分もの時間をかけて取り調べるつもりだったのだろうか。それでいいのかよ、と思う。
実はオレは昔、先輩が道端で職務質問された現場にいあわせたことがあって、多分その警官は自転車の登録番号をチェックしに来たんだと思うけど、先輩が東京大学文科一類の学生証を提示したとたん「頑張ってくださいね!」とか言って急に高圧的な態度からへりくだりだしたのを覚えてる。その先輩は盗難自転車に乗ってたわけではなかったけど、未成年で酔っ払ってて、捕まる素質は十二分にあった。
オレは別に警察が嫌いだからこういう文章を書いてるわけじゃなくて、そりゃ警察っていう権力機構のなかではエリートの人たちにゃ頭あがらねぇよってやさぐれちゃうのはそりゃ人情ってもんだろうけど、でも大人なんだから社会人なんだから自分の役割にプライド持ってさ、東大卒がなんじゃい!ぐらいのアナーキーさも持ってさ、欲しかったわけよ。そもそもまだ社会にもでてない一介の大学生にまで媚売る必要はないんでないの?って今日はこっちが気の毒な気分になっちゃったわけよ。おいおいってね。
世間の、哀しい本質を垣間見た気がしました。
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