王様の耳はロバの耳?
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年9月
前の月 次の月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
最新の絵日記ダイジェスト
2005/09/07 忘れ物配達、請け負います・・・
2005/08/24 台風近し
2005/08/19 早いものだ
2005/08/04 夏休み
2005/07/27 暑い

直接移動: 20059 8 7 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 5 4 3 2 1 月  200312 11 10 9 8 7 月 

2004/09/09(木) ほんとに怖かった
勝浦のホテル浦島を出る時、まだ雨は降っていなかったので一安心。
と思っていたら、これから向かう志摩方面への道路、国道42号線の一部が通行止めになっているらしい。

「えっ、この旅行の第一目的は志摩観光ホテルの食事!
志摩へは何がなんでも、行かねばならないぃ〜」と心で叫んだ。

今、この地点は降っていないのだが、この周辺は高い山が多いので、「山だけに降る」って言うことはよくあることらしい。
だが、はっきりした情報ではないので、とりあえず志摩に向かって走りだした。

途中で立ち寄ったコンビに「42号線が通行止めのため、新聞やおにぎりが届きません」の張り紙がある。
やっぱりか・・・どうしたらいいのか?
どこが通行止めなのか、コンビニのお姉さんに確認すると、「矢の川の周辺」が通行止めだという。

勝浦から、志摩まで、地図で見ると42号線が使えないとなると、どうしたらいいのか、まったくわからなかった。

とりあえず、正確な道路情報と、
志摩に行くためにはどうしたらいいのか、それを決める情報を手に入れなければならない。

一番いいのは、警察だと言うことになった。
コンビニから走ること5分足らずで警察署があった。

警察署には、警察官がお一人だけいらした。
事情を話したら、親切に42号線を走らずに、国道311号線を使う道を教えてくださった。
これを使えば、通行止め区間を回避して志摩に向かえるとのことだった・・・・
だが、「道は細いですよ」と2,3回繰り返された。

本当だった。これが国道?と思う幅の道が時々現れる。
1.5車線。
時々すれ違いの車がある時は、退避場所があるからいいけどね〜という感じだ。
ガードレールに、「311」のシールが貼ってある。
なければ、国道とは思えない。
舗装してあっても、山岳道路で道幅が狭いところは、特に。
もう通りたくない度、70%

無事、311号線を走り、矢の川を回避して、尾鷲あたりで42号線に合流した。やった!これで一路志摩だ。
雨もそれほどひどくはない。

レンタカーのナビ任せで、走っていた。
後から考えれば、これが間違いの元だ。
ナビに登録されている道は、古いものである場合が多い。
それに気づいたのは、帰宅してからだった。

42号線から、ナビの案内のまま、国道260号線を進んだ。
ある一箇所、「ここも道でいいの?林道じゃない?」
というところがあった。
右折せず通り過ぎたが、ナビは、右折の林道のような道を指示している。Uターンしてナビの指示に従った。

ぬぁんと、311号線なんて目じゃない、「酷道」だった。
林道に舗装がしてある状態。
道幅も一段と狭く、車一台通るのが精一杯。
それでいて退避場所などない。

むこうから車が来たら、どちらかはバックだ。
それに、右側は崖で、高い木がそびえて、薄暗く、小降りの雨でもいっそうあたりを暗くしている。
左側は崖で、時々小石が道路に転がっていて、がけ崩れでもしそうな気配もある。
木の枝もかなり道路に散って、大雨が降った様子がある。

後部に座っている息子も「まるで、(千と千尋の神隠し)だ〜〜。
今ここで、崖に落ちたら、僕たち誰にも見つけてもらえなさそう。」とのたまう。
「そんな世界に入り込みそうだよねぇ・・・」(~_~)
思わず携帯の電波を確認する。アンテナマークなし。
「ゆっくりでいいから〜」と運転のオットに声をかける。

時々、貼ってある国道シールがむなしい。
「ガードレールがところどころちゃんとあるねぇ」とへんな感心するオット。

こんな道、何で通るんだ?
と思っていたら、なんと今まで通ったことのない細さのトンネル出現!しかも鍵穴のような形だ。
トンネルの向こう側が見えているし、トンネルの距離は短いが、霧に煙っていて、不気味さ倍増。

「なんかこのまま進入したら、すっぽり、この車がはまるんじゃない?」マジでそう言った。
怖かった、こんな怖い思いはしたことがない。
トンネルを抜けたら、違う世界に入ってしまうのではないかと、半分、本気で思った。

「誰か一人、車の中に増えてない?」後から言える冗談だった。
無事、トンネルも通過。

「この道を通って、この旅行一生忘れないよねぇ〜」
もう通りたくない度100%

この「酷道」、全距離10キロくらい。
一台の車も後にも先にもいないし、すれ違いもしなかった。
「こんな道を通らないと志摩に行けない?なんかおかしくない?」こんな疑問をもっていた。

帰宅してネットで調べた。

「国道260号」で検索。出てきた!
なんと、あのトンネルの写真まで。
錦峠から、棚橋川あたり、有名な「酷道」だそうではないか。

しかも、2002年夏にそれを回避する新道が出来ているんだそうだ。完成して約2年経っているではないか・・・?

そうだ、ナビだ!
あのナビは古くって、新道が登録されていなかったのだ!

「レンタカーで旅行するからには最新版の地図は持って行くべきだ。
レンタカーのナビに、まかせっきりにしてはいけない。」
この旅で得た貴重な教訓だった。

何事もなく通れたから、
「あの道を、あのトンネルを通れたことは、家族の一生忘れられない思い出になった」
と言えるけれど、後から考えれば、よく無事に通ってきたと思う。
しかも台風の来ている時に。
かなり危険な道だった。もう2度とごめんだ〜。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.