3年理数科 クラス日誌
クラスでの出来事やその日の感想などを担任が書いています。
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2005/02/19(土) 「野球教室」
ではここで、バッティングの基本=受験に対する心構えを述べたいと思います。

1.いつもと同じポーズをする=いつもと同じように過ごす(変わったことをしない)

□イチローが打席に入った後、あのピッチャーを挑発するような独特のポーズをしますが、あれは「これから自分は打つんだ」ということを自分の体に知らせ、集中力を高めるための一種の信号のようなものだと思います。また、いつも同じことを繰り返すこと(英語ではroutine)により、精神的安定も得られると思います。例えば毎日寝る前に(したくなくても)必ずトイレに行く、という行為は、「これから自分は寝るぞ」という合図のようなもので、この行為によって熟睡できるのです。
 ちなみに、イチローのあのポーズは、野球を教えてくれたお父さんと、今日もこの打席に立てることへの感謝の気持ちを表している、という説もあります。
 
■受験においても同じことが言えます。受験に行く、ということはとりもなおさず「非日常」なのですが、その中でできるだけいつも通りに過ごすことが大切。起床や就寝の時間、勉強のやり方等、できるだけ変えない方がいいと思います。眠れないからお酒を飲んでみよう、などといつもと違うことをすれば、大失敗することは明らかです。

 
2.自然体で構える=リラックスして受験に臨む
□両足を肩幅より少し広めにし、肩の力を抜いてリラックスして構えます。バットは立てすぎると高目のボールが、寝かせすぎると低目のボールが打てません。45度の角度にするのがいいとされています。そして、ボールが来たら、スムーズにバットが出るようにします。
 
■受験では、ある程度の緊張感は必要ですが、気合いを入れすぎるとかえって空回りしてしまいます。肩の力を抜いて、平常心で、リラックスして試験に臨みましょう。


3.球種やコースのヤマをはらない=問題のヤマをはらない

□2ストライクまで追い込まれています。あと1球ストライクを取られたらアウトです。ヤマをはるのではなく、どんな球が来ても対応しなければなりません。「来た球を打つ」ということです。実際にはストレートのタイミングで待ちます。そうすると、カーブがきても何とか対応できます。逆にカーブのタイミングで待っていると、ストレートはまず打てません。
 
■センター試験は終わりました。チャンスはあと1回、背水の陣です。出題された問題を全力で解くしかありません。ヤマをはる必要はありません。はるとすれば、赤本にあるような、素直な、オーソドックスな問題が出ると考えましょう。


4.ボールをよく見る=問題文をよく読む

□ボールをしっかり見ないと真っ芯でとらえることはできません。ピッチャーに集中し、ボールがリリースされた後、出来るだけ速く球種を見極め、打つべきかどうかを判断します。

■問題文をよく見ることです。何が問われているのかをしっかり確認してください。「英語で書け」とあるのに日本語で書いてしまうようなケアレスミスをしないでください。また、問題文には解答に役立つヒントが隠されていることがよくあります。


5.最短距離でバットを出す=問われていることに対し明確に答える(回りくどい言い方をしない)

□バットが遠回りすることを、「ドアスイング」と言いますが、これではどうしても振り遅れてしまいますし、飛距離も出ません。肘をうまく使い、最短距離でバットを出すことで、ボールをひきつけることができ(ボールを最後まで見極めることができ)、またバットのヘッドスピードが上がるので、当然飛距離も出ます。

■解答の際は、遠回りした表現をしていては、採点者に自分の言いたいことが伝わりません。内容を簡潔にまとめ、ストレートな表現を使いましょう。特に小論文などは、まず自分の言いたいことをズバッと言って、その根拠や具体例を述べるようにすればいいと思います。


6.力強くバットを振りぬく。見逃しはしない。=中途半端な解答をしたり、解答欄の空白を作らない

□とにかく振らないとバットに当たりません。中途半端なスイングや、見逃し三振だけは避けたいものです。

■右手がつるぐらい、書きまくってきてください。記号の問題なのに全く書かない、などは言語道断です。


7.3ストライク目が空振りでも、振り逃げがある=最後まで一生懸命頑張れば、補欠合格がある

□振り逃げ、というのはランナーが1塁にいなければ(2アウトならば1塁にいてもOK)、3ストライク目で空振りをし、キャッチャーが正式な捕球をしていない場合に、1塁まで走ります。捕手が1塁に送球する前に打者走者が1塁ベースに到達すれば振り逃げは成立します。アウトにならない、ということです。見逃しでは成立しません。

■とにかく最後まで必死に頑張った人には、最後にいいことがあるかもしれない、ということです。受験は何が起こるかわかりません。最後まで諦めない姿勢が大切です。

 以上、かなり無理やりこじつけた感もありますが、担任による野球教室でした。これらのことをしっかり実践できれば、うまくいけばサヨナラ満塁ホームランを打つことができるかもしれません。またクリーンヒットでなくてもいいのです。内野と外野の中間に落ちる、いわゆる「ポテンヒット(テキサスヒット)」であっても、要は野手に捕球されなければよいのです。とにかくバットにしっかりボールを当てて、1塁ベースまで全力で走ってください。結果はついてくると思います。


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