書き込み日記
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2006/08/05 『ゲド戦記』の感想・・・ネタばれ注意

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2006/08/05(土) 『ゲド戦記』の感想・・・ネタばれ注意
どうしても話題先行映画だと言わざるを得ない。スタジオジブリでなければ、
宮崎吾郎でなければ・・・と、ついつい考えてしまう。
タレントにしろ、スポーツ選手にしろ、二世というものは
必ず親と比較されるものであり、親の存在が大きければ大きい程、
二世に対する世間の期待も大きくなる。アニメ作品で、
『宮崎』『スタジオジブリ』という名前が揃ってしまうと、
世間に期待するなと言うのが無理な話なのかもしれない。

そもそもこの作品は大賢人ゲドの長い物語の一部を切り取ったものである。
原作を読んでいないので詳しい事は分からないが、
ゲドが旅の途中で出会うアレンのエピソードを映画化している。
特にこの映画を見終わると、この物語の主人公はアレンであり、
又、テナーであると言わざるを得ないだろう。
ゲドは何もしない人になってしまっている。

確かに、映像の完成度はジブリらしいものに仕上がっている。
意図的に線を減らし、昔のアニメに近い表現を、という事だったが
やはり今のアニメである。
映画全編を通して、物語は淡々と語られていく。
語られていくのだが、バックグラウンドはさっぱり語られない。
それならそれでも良いのだが、ゲドがどんな存在なのかは全然分からないし、
テナー、クモとの過去も全て謎。
ゲドがアレンに何か影響を及ぼした様にも見えないし、
下手をすればゲドの過去に起因するトラブルにアレンを巻き込んで、
たまたまアレンが立ち直った様に見えてしまう。
テルーはそのおまけ、という感じだ。

とにかく全体の繋がりが悪い。
個々の演出を見れば上手いと思える部分もあるのだが、
全体を通して考えると、納得いかない部分の方が多い。
原作を尊重すると言えば聞こえは良いが、
どちらかと言えば脚本が原作に縛られて、
更に上映時間という枠に捉われた結果こんな仕上がりになった、
という感が否めない。

宮崎駿、高畑勲、両監督に代表されるジブリ作品は、
必ずと言って良い程社会的テーマが内在している。
しかし、それはあくまで『内在』しているのであって、
前面に出ているのはエンターテイメントである。
今回宮崎吾郎監督は、映画に『テーマ』を込めるという部分に
固執しすぎていたのではないだろうか。
映画全編を通して『命』の大切さを語ろうとする姿勢が強すぎる。
その影響なのか、キャラクター相互の関係の変化といった部分が曖昧になり、
結果的に芯の通っていないぼやけた物語になってしまった。
そして、物語の中で恐らくはもっと語られるべきである
『人と竜との関係』はどうでも良いものになってしまっている。
だからより一層、テルーの存在はアレンにとって一体何だったのか、
と思ってしまうのだ。

畑違いの世界から映画という分野に飛び込み初監督を務めた作品だと考えれば、
脚本の甘さや演出の稚拙さ等は、『まぁこんなものかな』と
考えられなくもないが、映画を見に行く立場からするとそうはいかない。
あくまでジブリ作品なので、常に一定の完成度を求めて劇場に足を運ぶ訳で、
そういう意味では到底、及第点に達していない。

声優陣も著名な俳優が並んでいるだけといった感じで、
全然演技を付けていないのではないか、と思える部分が多々あった。
演出と声がちぐはぐでは、大切な台詞にも重みが出て来ない。
脇役だが、重要な位置を占めている筈のキャラクターも死んでしまう。
ひょっとしたら、監督自身にキャラクターの明確な性格づけが出来ておらず、
声優(俳優)の声に引っ張られてしまっていたのではないだろうか。

という具合に、大人の視点から見ると酷評せざるを得ない本作品であるが、
果たして子供たちはどんな風にこの映画を見ているのだろうか。
それが気になるところである。

by 克由紀

2006/08/01(火) 『日本沈没』・・・ネタばれ注意
『アルマゲドン』パクリ説・・・そもそも前作(原作?)が
自己犠牲を描いた映画なので、当然の結果ではないか。
そこをパクリと言うなら、『アルマゲドン』自体が何かのパクリだ。

『日本沈没』しない映画論・・・本当に沈んで終わりでは、
ドラマが成立しない。国民全員犠牲で終わりにしろと?
それとも国外脱出して他国民に虐げられる日本人の姿でも見たかった訳?

小野寺(草薙)ワープ論・・・確かに。
移動方法が良く分からないが、私としては話の繋がりそのものに
無理があると思ったので、その辺は些細な事。

さて、最近ブログ等でよく見かける映画に対する感想は、
評論家気取りで批判だけを並び立ててる輩が多すぎると思います。
かく言う自分にも身に覚えが無い訳ではありませんが、
極力良かった点も挙げるように気をつけているつもりです。
パクリ?お涙頂戴?ばかばかしい?リアリティが足りない?
そう言い切る人達って、映画に何を求めているんでしょうね。
それとも、何かをけなす事に優越感を覚えているだけなんでしょうか。

by克由紀


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