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2003/06/13(金)
予告
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いま、多忙の合間を縫って、井川遥主演の「目下の恋人」という映画を観ています。早く紹介できるようにしたいと思います。
〜あらすじ〜
アカリ(井川遥)には、DJの恋人シュウ(萩原聖人)のほかに、妻子のいるバード(杉本哲太)という愛人がいる。シュウはいつもアカリのことを「目下の恋人」と呼び、バードはいつも鳥になる夢を見ている変わり者。ある日、アカリは妊娠してしまうが、どちらの子供かわからない。シュウにすべてを打ち明けると、怒ったシュウは腹いせに他の女の部屋へと転がり込んだ。一方バードは、妻の病気が悪化し、アカリに親身になってやれない。1人になったアカリは、次第に本当の愛に気付いていく。 02年の春に、テレビの特番で放送されたドラマ「愛の手前 恋のとなり」は、愛情のあり方を前向きに模索していく女性の姿が好評を得た。このドラマに、未公開映像を追加し再編集したスクリーン版が、『目下の恋人』。「目下」、つまり当面の恋人、という、実に不誠実そうな題名だけれど、これが辻仁成のこだわりで、この「目下」は永遠に「目下」であり続ける。 今が楽しければいいという刹那的な愛ではなく、ずっと続いていく愛情を探そうとする、若者たちの誠実さが伝わるさわやかな作品だ。ちょっぴり頑固で、天真爛漫なアカリを演じるのは、初主演となる井川遥。二股をかける役なのに、その愛くるしさに思わず感情移入してしまう。若い世代だけでなく、中年男性バードの家族関係もまた別の愛情を表現し、小説家のロマンティックな心が映像で読み取れる。
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