素晴らしき冒険
重い画像だらけなので
ナローバンドの方にはきついかも…。
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2004/02/18(水) ある日の会話13(シナリオではありません)
まだまだ冬の寒いある日の朝、
イーズは一通の封書を送ろうとしていた…。

イーズ「・・・・・・。」
   (んむ?
    切手が切れてしまっているな…。
    …郵便局は数キロも先。
    寒いし遠いし…私が外に行く必要がなかろう…。)


・・・と、そこへ。

ヒキン「♪」
   (今日は合コンで知り合った娘とデート〜♪)


イーズ「ヒキン、丁度良い!!
    お主、今から切手を買ってきてくれ。
    私は忙しくてこの場を離れられぬのだ。」


ヒキン「・・・・・・は、郵便局?
    ・・・あ、いえ。
    わ、分かりました…。
    今すぐ行って参りましょう。」


イーズ「うむ、頼んだぞ。」

ヒキン「・・・・・・。」
   (ちっ!)


ヒキンは顔で笑い、心でぶち切れながら
ファレノプシスを後にした。。。

――――― 1時間後。

クニン「イーズ様・・・。」

イーズ「?
    なんだね、クニン君?」


クニン「頼まれていた…、切手です。」

イーズ「????」

・・・ Why? ・・・

ヒキン「ったく、オレだって忙しいんだよ!
    このままじゃ、約束に間に合わねえよ!!」


…と、そこに朝の鍛錬を終えたマサがやってきた…。

マサ 「ヒキン様、お早うございます。」

ヒキン「おう、マサ。
    ・・・・・・!
    なあ、マサ…イーズ様のおつかいで
    ちょっと切手を買ってきてくれねえ?
    オレ、今日は忙しいんだよ。」


マサ 「ちょ、ちょっと待ってください。
    私も今日は仕事を一つ入れてしまいまして…。
    このまま直で仕事に向かおうと思っていたのですが…。」


ヒキン「おめぇ、オレに逆らうのか?」

マサ 「…いえ、そういうわけでは。」

…とは言っているが、マサの表情は明らかに不服そうであった。

ヒキン「ま、表情が気にくわねえが…。
    いいや…頼んだぜ、弟。」


マサ 「………。」

ヒキンはイーズに預かった小銭をマサに渡すと
そのままどこかへ消えていった…。

マサ 「…俺はいつまで経っても
    あの人のパシリなのか?」


マサは溜息をつき、是非なく数キロ先の郵便局へと走り出した…。

そうして数百メートル走ったところ…。

クニン「あ、マサ…おはよう。
    今日はジョギング?」


ファレノプシスの亭主のおつかいだろうか。
食材がたくさん詰まった袋を抱えるクニンとすれ違った…。

マサ 「クニンさん…。」
   (待てよ、クニンさんなら…!
    この好機を逃すわけにはいかまい!)


クニン「・・・どうかした?」

マサ 「クニンさん。
    お荷物がたくさんあって大変そうですね。」


クニン「うん、まあ…宿の親父さんから
    前払いで小遣い貰ってやってるし…。」


マサ 「…私が運びましょうか?」

クニン「えっ…悪いからいいよ。
    だってマサには報酬ないんだよ?」


マサ 「…悪くなんてありませんって。
    無駄な体力と筋力なら私のほうがありますから。
    …ね?」


クニン「え、本当にいいの?
    …で、でも…悪いし…。
    あ、じゃあ代わりに何か出来ることない?」


マサはにやりと口をゆがめた。
そしてポケットからイーズの小銭を取り出し…。

マサ 「私の代わりに郵便局まで行ってきて下さいね。
    イーズ様のおつかいなんで放棄したら大変な事になりますよ。
    では、これにて失敬!」


クニン「え、郵便局って片道5,6キロはあるじゃない?
    ちょ、ちょっと――――――!?

    ・・・マサに騙された。」


・・・こうして相変らずクニンが貧乏くじを引かされたのであった。

                         ある日の会話13:END


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