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2004/01/15(木)
ある日の会話10(シナリオではありません)
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時は1月12日、PM11:00…。
トゥモ「・・・・・・。」 (誰もいないよねえ・・・。)
今日は本業である公務員の仕事で外出していたトゥモ。 亭主も娘さんも寝静まり、 お出迎えがいないはずのカウンターに1人の男がいた。
マサ 「…あ、トゥモさん。 …お帰りなさいませ。」
トゥモ「…ただいま。 …と言うかさ、あんた何してんの?」
マサ 「ご覧の通りです。 1人で酒を飲んでいましたよ…。」
トゥモ「1人で? …ってあんたずいぶん赤いよ。 飲みすぎじゃないの? ねえ、何かあったの?」
マサ 「―――ええ、私も晴れて"成人"ですから。 1人で成人式って所ですかね…。」
トゥモ「そか、あんた…成人なんだ。 どうせなら成人式にでも 出ればよかったじゃない?」
マサ 「…行きましたが、引き返してきました。」
トゥモ「何で?」
マサ 「本当に大人になるってどういうことかって。 体と年だけ大人になっても、 実質、精神や脳は子供のままでは仕方ないでしょう? 折角の式の場で暴れていた奴を見てそう思いました。 本当に大人になるってどういうことなんでしょうかね…。」
トゥモ「そうだね…。 …って言うか私もそれで悩んだなあ。 いわゆる"初体験"を済ませることでも、 定職に就く事でもなんでもないんだよね。 でも分からないうちに大人になってるんじゃないかな。 実感はなくても、周りは気付いてくれるはずだからね。」
マサ 「・・・ZZzz。」
トゥモ「・・・って、寝てるじゃん!! 全く、こんな真冬にこんな所で寝ないでよ…! でも私じゃマサの体重はさすがに支えきれないなぁ…。」
トゥモは溜息をついて、 そっと自分のコートをマサの背中にかけた。
トゥモ「ふふ、黙っていれば可愛い顔してるじゃない。 お休み、坊や♪」
トゥモはマサの頭を優しく撫でながらそう言うと 静かに自室へと戻って行った。。。
―――1月13日、AM4:00…。
マサ 「・・・クシュ!! ・・・う〜、寒い! …酒を飲んでこんな所で寝てしまったのか。 …あれ? このコートってトゥモさんのだっけ・・・。 確かに飲んでる途中でトゥモさんに会った様な…。 ・・・・・・・・・・・・・・・! ……自分、お喋りなあの人に何を喋ったんだ!? まさかまだ女性経験がない事とか、 接吻すらしたことない事とか…!? う、うわぁぁぁぁぁ〜!!!」
ある日の会話10:END
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