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2003/11/29(土)
ある日の会話4(シナリオではありません)
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宿、ファレノプシスのカウンターに3人の男が集まっていた。
ラッシ「どうじゃ、見つかったか?」
マサ 「いえ・・・。」
ユタ 「なかなか都合がつかないですね…。」
この3人が探すのは依頼? いや・・・。
ラッシ「困ったのぉ〜。 …4人集まらんと出来んからなあ、麻雀。」
麻雀仲間だった…。
マサ 「そうなんですよね。 4人いれば雀荘に行く必要もないですし…。 出来うる事ならだれか捕まえたいですね。」
ユタ 「スゥイさんはどうなんですか?」
ラッシ「あいつは麻雀はやらんからなぁ…。 マサ、ヒキンはやらんのか?」
マサ 「ヒキン様もやらないですよ…。」
ラッシ「…まあ、あいつは女遊びか。」
と、その時・・・。
ミユ 「ただいま〜。」
ファレノプシスの亭主に買出しを頼まれたミユが戻ってきた。
ラッシ「……。」 (おお、ようやく来おったわ。 獲物…まさにカモや・・・。 ユタ、ワレが誘って来い!)
ユタ 「……。」 (…はい、分かりました。)
ラッシュに命令され、ミユに駆け寄るユタ…。
ユタ 「よぉ、ミユ。 お疲れ。」
ミユ 「あ、ユタ。 どうしたの、何か用?」
ユタ 「…やらないか?」
ミユ 「・・・!? く、くそみそ・・・?」
ミユは良く分からないがちょっぴり顔を赤らめた。
ユタ 「馬鹿野郎、違う! 俺がそんなネタを振るわけねぇだろ! …いや、俺の言葉が足らなかったな。 麻雀のメンバーが1人足りないんだ、 …お前もやらないか?」
ミユ 「なんだぁ、麻雀か。 僕ね、買い溜めした推理小説が残ってるから それを読みたいから…だめ。」
ユタ 「…お前本ばっかり読んでると 目が悪くなるぞ。 お前、頭もやばいのに 目もやばくなってどうする!?」
ミユ 「あんまりなめてると暴れるよ?」
と言ってミユは後ろから酒を取り出した…。
ユタ 「ごめんね、僕は何言ってるんだろうね? 楽しく推理小説を読んでね、ミユ君♪」
ミユ 「ばいばい。」
ユタは二人の元へ戻ってきた…。
ラッシ「この、能無しが! 臓器売るぞ、ぐらい言って脅さんかボケ!」
ユタ 「すいません…。」
マサ 「…後はイーズ様とか?」
ユタ 「あのジジイがやるわけねえだろ…。」
ラッシ「…キーミさんも無理やろ?」
ユタ 「―――ええ。 …統括、エミリーは絶対やらないし…。」
ラッシ「…くそ、万事休すやな。」
マサ 「…いえ、エースが1人います。 確実にカモに出来そうな方が・・・。」
ユタ 「あっ…"ヤツ"か!」
ラッシ「・・・早速"ヤツ"の部屋に行くで。」
そんな"ヤツの部屋"に向かいノックする3人・・・。
クニン「はい?」
ユタ 「やぁ、クニン。 暇かな?」
クニン「うん・・・。」
マサ 「それは丁度良かったです。」
クニン「うん・・・?」
ラッシ「・・・ワレ、 まさかわしらのお誘いを断らんよな?」
クニン「う・・・ひえええ、ラッシュさん?! お、お誘いって・・・なんでしょうかぁぁ・・・?」
ユタ 「なぁに、麻雀だよ。 簡単なルールは俺が教えてやるから。」
クニン「い、いいよ! オレ、麻雀よく分からないもん!!」
マサ 「メンバーが あと1人足りないんですよねえ・・・。」
ラッシ「このわしらが優し〜く、誘ってるのに …断るつもりなんてあらへんよなあ?」
クニン「ひえ・・・ひえええええええっ!」
こうして問答無用で麻雀を教えられたクニン…。 そうして一時間後・・・。
クニン「あっ、ツモ! ほら、リーチ・タンヤオ・一発!! へへ、さっきからオレずっと1人勝ちしてるよね。」
ラッシ「・・・・・・。」
クニン「覚えれば麻雀も結構面白いね。 オレ今…うわ、500spも勝ってる! 仕事するより高収入だぁ〜♪」
ユタ 「・・・・・・。」
クニン「オレ、5時から 仕事一つ引き受けてるからやめるね…。 お金は後でいいよ、じゃあね。」
マサ 「・・・・・・。」
カモにされるどころか勝利を収めたクニン・・・。
マサ 「まさかこんな結果になるとは…。」
ユタ 「・・・ラッシュさん。 八百長、やりますか。」
ラッシ「せやな、この世界の恐ろしさを ちぃとヤツに教えてやらなあかんなあ…。」
3人の口元が緩む…。 そして目の先には外へと出るクニンの姿を 確実に捉えていたのであった…。
ユタ 「・・・なんか俺たち悪役くさい。」
マサ 「…それは禁句です。」
ある日の会話4:END
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