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2009/05/28(木)
また昭和がオワタ
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温帯がお亡くなりになられたそうで。 温帯の代表作といわれるグイン・サーガにかれこれ20年以上付き合った読者のひとりとして 腐ったトマトwのひとりとしては、なんとも複雑な感じ。 グインは現在126巻。 世間で散々言われてるように、40巻辺り以降、ここ十数年のグインはとにかくgdgd(つД`)。 ひたすら無駄で冗長な文章は老人の繰言を延々と聞かされてるかのよう。 そしてこれまた言われてるように、初期は紛れもなく面白かったのですよ。 (↓これが正確にグインの大筋を捉えてますぜ) http://petapeta.tumblr.com/post/113994432/61-2009-05-27-12-07-01-id-1kxtpa1v0 返す返すもどうしてこうなってしまったんだろう…。 才能とは枯渇するものなのか、はたまた加齢による老害が現れてしまったのか。 思えば、私が初めて買ったハードカバー本はトワイライト・サーガでした。 当時、中学生だった私の財力ではハードカバーを買うのは大英断でしたよ(;´Д`)。 それでも購入を決意させるほどに温帯の作品は魅力に溢れてました。 それに初めて同じ本を二度買ったのもグインですわ…。 繰り返し読みすぎたためにボロボロになったので、新たに購入したんだっけ。
そんな二度の出費を強いたのは第29巻「闇の司祭」。 ちょいと説明いたしますと、このグイン・サーガに登場するキャラにセム族というのがいまして。 体格や知能がちょうど猿と人間の中間程度の砂漠に住む蛮族で 文字は持たないけど言語はあって、時間と生死の概念はあるというレベル。 そのセム族の単純であるがゆえに純粋な日々の生活が叙情たっぷりに描かれていて 彼らの姿がまざまざと想像できるほどです。 そんなセム達が限りない崇拝と親愛と憧憬を抱いているのが主人公グイン。 そして彼らに対してグインはただただ優しい。とてつもなく愛情が溢れてる。 この頃はまさに筆致の冴え極まれりといったところで、一言一句が輝いてた! それはさておき29巻はそのセム族の族長が老衰で死の床にあって そこへグインが訪れるというお話。 風が砂を鳴らす砂漠の片隅での別れの場面が、美しい文章で描かれているのです。 そう!文章を美しいと思ったのも、これが初めてだった! あー!もう!私ではどんなに文字を連ねてもこの本の素晴らしさを説明し切れねぇーっ!!ヽ(`Д´)ノ ってか、なに熱くなってグインを語ってんだ、わたしゃ(;´Д`)。 まだグインで熱くなれることにビックリだ。
やっぱり栗本薫先生には感謝を捧げたい。 謹んでお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
もうどーでもいいけど、画像はキャラホビ用の新作。 スケジュールがキツいんで、WFは新作無しの再販オンリーッス('A`)。
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