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2022/11/08(火)
よきサマリヤ人
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今日はかあさんの透析日。 さらに誕生月でもあるので二つの検査が予約されていた。 早目に家を出るつもりだったが、かあさんの出支度は結局予定より10分遅くなった。 ちょうど道半ばの踏切に近づいた時対向車線の道路にもがいている高齢男性の姿があった。 交通事故ではなさそうだったので一旦停止してそのまま通り過ぎようと思った時、「よきサマリヤ人」のたとえ話が心に浮かんだ。 ハザードを付けて駆け寄った時、対向車の若者も車を降りて来た。二人で立ち上がるのを助けようとしたが、思うようにならない。 私は「自分の名前が分かりますか?」と大きな声をかけた。 その人は「分かります」と比較的ハッキリ答えた。 それでも立ち上がろうともがくばかりで体の自由が利かない状態だった。 無理に動かすのも危険かもしれないと思い私は「救急車を呼んだ方がいいですね」と若者に呼びかけ「お願いできますか」と付け加えた。 この若者は車からスマホを取って来て「救急の番号は?」と尋ねて来たので「119です」と答えた。 彼がスマホを操作し終わった時、私は車に残している家内と両方向とも長い車の列が出来ている状態に気が付き、若者に「すみません家内を病院に連れて行く途中なので失礼します」と挨拶して車を発進させた。 家内を病院へ送ってその場所に戻ったのは20数分後だった。 あの若者の姿はもうなかったが救急車はまだ近くにいたので「通りすがりの者ですが先ほど見かけたものですから容体はどうですか」と救急隊員に尋ねると「大丈夫です」という答えが返ってきたので、そこを後にした。 私はあの若者の名前も聞かなかったし、乗っていた車の車種さえも憶えていなかった。 それでも今夜この絵日記を久々に書きながら「よきサマリヤ人のお兄さんを遣わしてくださりありがとうございます」と神様に感謝の祈りを捧げています。
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