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2003/09/30(火)
ボクは 近所の柿の木
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秋ですね〜 秋を代表する果物は 幾つもありますが ボクなんか その最たる者ではないかと 自負してます 晴れわたった秋空の下で ボクも少しずつ色づいています ボクの所属は 実は とおさんちではないんです (^^;) とおさんちの斜め向かいにある ○○さんちの木なんです ちょうど 庭の角と角が イチマツ模様みたいになってます ボクの実は 時々とおさんちにも 運ばれます 実は・・・・・ 「オイッ!コラッ! それ以上しゃべると 赦さんぞ!」 ハッハッハァ〜ッ とおさんが怒ってるけど 全然怖くないよ だってボクは とおさんちの木じゃないんだからね でも可哀想だから 唯の昔話にしましょう 「ムムム・・・・」 あるところに 食いしん坊の 一組の夫婦が住んでいました その夫婦はある秋の日 庭に出て カリンの実を見上げていました そのカリンの木は ○○さんちの庭に近い所に 植わってました とおさんは カリンの香りが好きで 大事にしていました でもかあさんは その年の春 花が気に入って枝を切ったのです それでも高いところに 幾つか実はなりました それを見上げて 『そろそろ 収穫が出来そうね』と かあさんが言ったんです ところが 枝を切られたことを 根に持っていたとおさんは 「ひとの木の実を 欲しがってはいけません」と答えました ボクはたわわに実って カリン君のすぐ傍にいたわけです その晩チャイムが鳴って ○○さんがボクの実を届けに来ました 夫婦の話が聞こえていていたのは ボクだけでなかったんです 食いしんぼう夫婦は その晩 大赤面 でも大喜びでした 秋が来て ボクの実が熟すたびに この夫婦も顔を赤くします
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