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2003/10/26(日)
ベランダの怪談 = 夏越しのシクラメン
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今日は朝から 爽やかな秋空が広がっていた 少し 北寄りの風もそよいで 気持ちが良かった このような天気の日は とおさんのご機嫌も 悪くない 日暮れ近くなって とおさんはベランダに出て来ると 千日草の摘み捨てられた花から 芽を出したチビたちや まだ 頑張って 実をつけている キュウリと話してた 私も久しぶりに とおさんと話したくて 呼んでみた <オ〜ィとおさ〜〜ん 私と話そう〜♪> 【誰かな? 鬼太郎の目玉親父みたいな その声は?】 <目玉親父じゃないよー こっち ほらテーブルの下> もう薄暗くなった ベランダのテーブルの下を覗いて やっと私を見つけた とおさんは まるで 存在するはずのない妖怪でも見たように しばらくの間 口をポカンと開けたままで まじまじと私を見つめていた <どうしたのさ〜 とおさん? そんな顔して 私が怖いの?> 【イッイッイッいや! そっそっ そうじゃない まさか・・・ まさか・・・・・・】 <私のこと 忘れちゃったの? とおさん 去年の暮れから 私は ず〜っと咲いてたのに> 【わっわっ 忘れる分けがないよ だけど・・・】 とおさん どうかしちゃったのかなぁ? 私の写真を撮り終わると 今度は ニヤニヤしたり ブツブツ言いながら 部屋に入って行っちゃった 何か 我が家にもキセキがどうのこうのって・・・・・ そんなことを 言ってたみたいだけど 「キセキ」って 何のことだろう? とおさん 大丈夫かなぁ? 病気じゃないのかなぁ? 私のことを ちゃんと 世話してくれるか 心配だょ 誰か とおさんに 私の世話の仕方 教えて〜〜
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