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2005/08/15(月)
前橋花火大会
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朝から仕事に出かけた。早々とお盆明けっていうわけ。私だけ。しょぼーーーん。でも、上司の計らいで、早く返してもらったので、両家お線香あげに行けた。 うちの実家では、父の仏壇。悲しいんだな。あんな亡くなり方したから。もう5年も経つのに、鮮明に浮かぶあの苦しかった日々。お父さんに、そっと語りかけたよ。「大丈夫だよ、お父さん、今、すごく幸せだよ、ゆっくり休んでね。」って。 次に、彼の家。子供ちゃんは、出かけていてお留守だったので、静かな大人だけのお盆。お父さんとお母さんは、とっても優しい。幸せに思う。 帰り、前橋の花火大会が見えた。田んぼの脇に車を止めて、僅かな時間だけど、花火を見た。 今年は、レッズに行っていて、高崎の花火は見なかったし、彼の家の近くの花火大会も、雨で中止になったし。日本平で見たスタジアムからの花火は、ショボかったからね。
父が絶体絶命の時、病室の電気を消して、おっきな花火を家族で見たんだ。父は、人工呼吸器つけて、マラソンをしているみたいにゼイゼイ言ってた。目は、カッと見開いて、宙を見ているままだった。もう、母も兄も私も神経が麻痺してて、そんな父に、「お父さん、おっきいの揚がったね!きれいだね!」って、にこにこして次々に話しかけてた。父には、なにもわかりはしなかったろうに。うんともすんとも言わぬ父に、いつもと同じ声をかけて、みんな和やかな気持ちになっていたんだ。
あれから、母は、前橋の花火を見に行かなくなった。見たいとも言わなくなった。
きれいには違いなかったが、次々に揚がる花火を見ながら、私は、あの病室を思い出してばかりだった。 明日は、父の命日だ。
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