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2003/12/29(月)
THE LAST SAMURAI / 武士道
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製作年 : 2003年 製作国 : 米 監督 : エドワード・ズウィック 出演 : トム・クルーズ / 渡辺 謙 / 真田 広之 / 小雪 / ティモシー・スポール / ビリー・コネリー / トニー・ゴールドウィン / 原田 眞人 配給 : ワーナー・ブラザース映画
今月の映画は「ラスト サムライ」。期待を裏切らない、とても素晴らしい作品でした。 今年最後の映画として、この作品を観ることがでいて良かったです。
ご存知の通り、未だに外国映画の中の日本は(流石に丁髷、脇差はいなくなったものの)ほとんど正しく表現されていません。 渡辺 謙さん、真田 広之さんら日本人スタッフが徹底的にアドバイスしたという噂通り、この作品ではほぼ正しい日本が表現されていたと思いました。 勿論、映像(美術)的に些細な疑問が浮かぶ箇所は沢山ありましたが(そんな目で観賞するのは製作側にも鑑賞側にも不幸ですので)、内容は素晴らしかったです。
戦闘シーンの描写も良かったです。 こういった性質の作品では戦いの残忍さや悲惨さを表現するため、不自然(不必要)に血しぶきがあがったり身体の一部が転がったりするので少々覚めてしまうケースが多々あります。 この作品にも人に槍や刀、矢が突き刺さるシーンもありますが、それは描写において不自然でない程度に収まっていると感じました。 殺陣も良かったです。昨今は日本の時代劇においてもくるくる回ったりするような派手な殺陣が多いので「なんか違う」って思ってたんですが、この作品は良い感じでした。
最も素晴らしいのは「武士」の表現だと感じました。それが「名誉」であるのかには少々疑問を感じますが… 渡辺 謙演じる勝元の自害シーン(土下座はなかったと思うけど ^_^;)では、流石に涙を堪えられませんでした。 最後に中村 七之助演じる天皇に伝えるトム・クルーズ演じるネイサン(…あぁ、あっちはイーサンだっけ? ^_^;)の台詞は、とても感慨深かったです。
外国の方や現代の方には、トム・クルーズ演じるネイサンと小雪演じるたかの恋愛シーンがもっと欲しいと感じるかもしれませんね。 その辺が外国での興行成績が今一歩である理由かもしれませんが、正しい日本の表現としては逆にネイサンとたかの絡みのシーンが全く無い方が良かったと思います。
真田 広之演じる氏尾も比較的地味な役柄でしたが、そちらはもう少し前に出して欲しかったかなぁ…('、')
僕の中では「ブレイブハート」を軽く抜いて上位に食い込む勢いの作品になりました。 日本人の方(日本の心を持った方)には強くお勧めします。
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