|
2004/07/19(月)
飯塚病院のACLSに参加して
|
|
|
あこがれの飯塚病院のACLSにインストラクターとして参加しました。 午前中はマスクを用いた換気の指導です。1回20分を6回話しました。 マスク換気担当の3人のインストで2回ずつプレゼンしました。 同じことを6回もしているとなんか極めてきたような気がそこはかとなくしてきます。 僕は1回目の指導で「2秒かけてゆっくり」という言葉を忘れましたが、 2回目はほぼ完璧に出来、他の2人も2回目は質問の時間まで取れ、 レベルが上がったのがお互いよくわかってよかったです。 指導予定の内容はほぼ完璧に言えましたね、全員。
昼はお食事しながら各ブースごとに報告です。 「6班の○○さんはこれこれができてないのでゆっくり指導してください。」 「××の指導まで時間がまわらなかったので午後はここのところ指導をお願いいたします。」 とか申し送りを行います。これは前回当院のACLSではじめて行いましたが、とても大切な事ですね。 午後はまず受講生のお手本となる心肺蘇生のデモンストレーションがありました。 リーダー役の女性は大きな声ではっきりとチームの人に指示を出して、 手技も完璧で気持ちのよいデモでした。 パチパチ!
午後は心肺停止のいろいろなシナリオに沿って指導するシナリオステーションです。 45分くらいずつ4つのシナリオの指導がありました。 「心肺停止の人の発見から一人で蘇生をしているうちに皆が集まってチームで蘇生、 心電図モニターの波形が出てその後の治療法の宣言をするまで」 が一つ、あとは 「電気的除細動する波形だった場合」「電気的除細動してはいけない波形だった場合」 「混合シナリオ」の4つです。 僕の役目は最初チェッカー、2つ目がコンピューターのオペレーター、 3つ目がプレゼンター、最後はチェッカーでした。 プレゼンターが最初の導入、一つ一つのシナリオの導入と終わった後の振り帰りをして、 その後次の人が手技をしている間にチェッカーは 終わった人の細かいところをひとつひとつ指導していくというパターンです。
受講生6人の中に2人うまくできない人がいて、昼間もこの方達の指導は ゆっくりしてくださいと申し送りのあった人達です。 今回のコースディレクターのO先生と同じブースでした。 彼の指導は、終わってからまず「どうでした?うまく出来ましたか?」と問いかけから始まります。 「これこれはできたけど、なになにはもう少しでした。」では相手の気持ちが落ちてしまうと。 「けど」「しかし」に続く否定的な言葉はあまりよくない。 我々が見たら全然だめに見えても、本人としては一生懸命やったのだから、 「よく頑張られましたね〜」とまずねぎらいの言葉からかける。 なるほど〜プロだなあと感心。
さあ次は自分がプレゼンのPEA/asys。 マニュアルどおり、あるいは1回目のプレゼンどおりに導入の講義をします。 第1部は診断まで・・ 最初に心停止の4つの波形のお話、 即ち「電気的除細動する波形2つ」と「電気的除細動してはいけない波形2つ」 心電図がフラットに見えたときは、リードがはずれてないか、 感度を上げたり誘導を変えて隠れた波形がでてこないかの確認の話です。 我々はリード・カンド・ユードーと唱えるように指導します。 診断の話をしたところで人形を用いてリーダー、換気、心マ、 モニター役を割り振って心電図診断の場面の所だけの指導をします。 全くのフラットかのチェック、除細動の適応はないけど何か心電図波形がでていて しかし脈が触れないという事があることの指導をします。 次にまた少し講義で波形診断がついたのちに何をするか? 気管内挿管、点滴のルート確保、薬剤投与、それから迅速な情報収集についてです。 情報収集のポイントは3つの「か」!=からだ、カルテ、かぞく ここまで話して実技に入る。これは飯塚病院のやり方で、 僕もだいたいその通りにやりました。 今まで一気にシナリオに行っていたので戸惑う人も多かったのかもしれません。 このやり方はなかなかいいなあ。
実技とそのフィードバックはやはり不慣れな僕をO先生、 きちっとカバーしてくれました。 「どうでした〜?よく頑張られましたね〜」うまいなあ。 ここら辺のフィードバックの仕方のトレーニングをもっと うちの病院のメンバーも皆でしなくちゃと思いました。
事前勉強会で飯塚病院に行った時、悪いデモを皆でプレゼンターになって どう指導していくかの練習でした。 飯塚の人たちは日頃から人をやる気にさせる指導、 楽しく笑いのある指導にこだわっていろいろな工夫を凝らすことに慣れていて、 そういう所って大いに見習わなくちゃ行けないところだなあと思いました。 いつも一生懸命やっている楽しいお仲間に入れていただき とても幸せな一日でした。ありがと〜。
|
|
|