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2004/03/21(日)
祖母の一句
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今日はおもと叔母さんと呼んでいる親戚の方が93歳でお亡くなりになり、 松山までお通夜に行ってました。 この方は僕が愛媛大学を当時受験した時に泊めていただき 何日かお世話になった方なんですが、昔の父の話、祖母の話を 生き生きとしてくださり、とても気さくで世話好きな心根の優しい叔母さまでした。 この時大好きになったのですが、その後は何回しかお会いする事ができず、 最後に感謝の言葉をお伝えできなかったのが残念でした。
今日はたまたまお彼岸でもあったので愛媛県伊方町にある 我が家のお墓参りもしてきました。 通夜の会場に到着した時はもうお経が始まっていました。 終わって久しぶりにあった親族の方々との語らい。 「わーたけ○ちゃん、おとうさんに声も顔もそっくりになりはったな〜」 知らない人に囲まれて、しかしその人達が死んだ父の親友であったり、 小さい頃父とよく遊んだ親戚であったりして、 死んだ父の話や祖母の昔話をなつかしそうにしてくださいました。 父や祖母の生き生きとした若い頃がなんとなく心に思い描かれ なんともいえずうれしくなります。 そういう人と父の繋がりを聞いていくと、 自分の頭の中で欠けていた家系図が、まるでジグゾーパズルがはまったように繋がっていき、 新鮮な喜びが沸いてきます。 「けいせん寺のふみちゃん」という父より1歳下という人と 帰りが一緒になり、うちの祖母の作った俳句、今でも大好きで覚えているから書いてあげる、 と言われ書いてもらいました。
桑かごの みかんの花を こぼしすぐ
愛媛新聞の特選に入った作品との事。 桑かごをかついでみかん畑にはいるとかごでみかんの花が ちぎれて落ちていっている様を詠んだものだそうです。 僕がまだ1歳の頃脳溢血で亡くなり全然記憶にない祖母ですが 賢くて明るく前向きでみんなから慕われていた祖母の綺麗な心が 目に浮かんでくるようです。 本当にありがとうございました。 素晴らしい1日でした。
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