日記帳
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2003/10/25(土) 今日は病院の当直です
暇な当直です。しっかりパソコンタイムもとれ、
本来なら遅れていた医療面のアップをしなくちゃと思うところ。
つい流されるままに日記や掲示板をうろうろといつもの自分でした。
フォトショップの使い方の本も買ったのですがエレメントがうまく動かず、どうなっとるんだ〜!

2003/10/24(金) 狭心症、心筋梗塞の講義をしました。
今日は病棟の看護婦さんの勉強会の講師を務めました。
狭心症、心筋梗塞について話が聞きたいよいうので、
ホームページのその欄をそのまま印刷してみんなに配ってお話をしました。
印刷の紙にアドレスが印字してあり秘密にしてたのがバレバレ。
内容も一般向きに作ってあったので、その先を聞かれ、あとはアドリブでいろいろと...
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急性心筋梗塞の実際の治療は、
 発症24時間以内なら閉塞した血管を開く治療を優先的に行う。
 治療法としては血栓溶解療法と風船療法がある。
 最近では血管閉塞の原因である血栓の吸引療法もしています。
急性期の死亡率は当院では年間60名入院しここ2年は7%でした。
死亡の原因は半数が不整脈、半数が心不全です。
不整脈は心室性期外収縮→心室頻拍→心室細動が大部分。
 単発がぱらぱらで治療開始、
 連発がみられたら点滴増やします。 ドクターコールを。
 梗塞の範囲が広いと心不全で予後が悪いのは仕方ないけど、
 梗塞範囲が狭いのに不整脈で死ぬことはとてももったいないことです。
 急性期を何とか不整脈のコントロール乗り切ることが救命につながるのです。皆さん、頑張りましょう!

心不全は梗塞範囲の広さと元々の心機能により起こります。
 梗塞範囲の広さはCPKなど心筋逸脱酵素の量、
 血管のどの部分がつまったか?でみます。
元々の心機能が分からない場合は現在の心機能は、
 心エコーの心駆出率でみます。
現在の心不全の有無は胸のレントゲン写真で
 心臓の大きさと肺の水のたまり具合で分かります。
心不全の最もひどい状態は心原性ショックといい血圧が維持できなく尿も出ない状態です。
 治療は昇圧剤、それからIABP(大動脈バルーンパンピング)
 IABPは大動脈を心臓の拡張期に40mlの風船を膨らませ、心臓や脳へ血液を優先的に配分させ、
 心臓の収縮期(駆出期)にバルーンを閉じて心臓にとっての負担を軽くする方法です。

2,3日して立たせる頃に心破裂が起こることがあります。
 当院でも何年かに一人あります。
 急性期の急激な動きは要注意です。
 最初の起立時、医師と一緒に観察しましょう。
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2003/10/23(木) 水の色は夕焼け色
10月22日のすすきがいまひとつだったので、夕方5時にこの前の川に
ダッシュして夕陽を撮りに行きました。
5時はこの時期、ぎりぎり太陽の沈む時間ですが
なんとか間に合った!
さあすすきを撮るぞ〜

と思ったら、見事に刈り取られていました。
涙。

仕方ないから少し下流に行くと、太陽は沈んでしまってたけど、夕焼けが広がりいい感じ。
すすきもあったけどこの日一番のお気に入りの写真は
「水の色は夕焼け色」の川の写真でした。

ひととおり撮影し、病院に何食わぬ顔で戻りました。仕事仕事...

2003/10/21(火) 夕陽を撮りに行きました。
今日は保険の審査で1日つぶれちゃいました。
まったく雑用、野暮用が多く、自分は一体何の仕事をしているのか
疑問に思うこともあります。
ともあれいいこともあり、夕方、病院の近くの川に、
夕陽に照らされきらきら輝いているすすきを撮りに行きました。

逆光ぎみにすすきを撮り、バックに太陽が反射してきらきら光る川とは、最高の構図ではないかと狂喜しましたが、
出来た写真は必ずしも狙いどおりとはいえませんでした。
プロではないんだから、と負け惜しみ。
感動は目で見て、体で感じるもの、その感動を何より大切にしなくちゃ
これは負け惜しみその2です。

2003/10/20(月) 来年のライブ
今年PCIライブをうちの病院でやりました。
ライブとは心臓の血管の風船治療を公開で行う試みのことです。
来年は大分の先生が力を合わせてやろうと声をかけたけど、
なかなか他の病院の反応が思わしくない?
参加者が少なく1時間近く待ったのに話し合いにならずがっくし。

2003/10/19(日) 久住高原へすすきとコスモス巡り
今日はCと「夕陽に映えてきらきら輝いているすすき」の写真を撮りに行きました。
まず、山田電機でデジカメ購入。
MinoltaのdimageZ1という今月発売したばかりの10倍ズームのある320万画素のカメラです。
車はお好み焼き屋で昼飯食べて、出発。
久住を目指すも途中で眠たくなって、
久住の森の中にある喫茶店でハーブティを飲み一休み。
庭先に秋桜が咲いていたので日に透かしてコスモスの写真を撮る。
実はこの日一番のお気に入りの写真はこの時、日に透かして撮った
コスモスの写真でした。こんな撮り方があるんだと、自分でも不思議でした。

それから車は気持ちのいい高原を行きました。
途中に止めたくなるような所がたくさんあり、
綺麗なすすきもあったんですが、
日も徐々に翳ってきて、ちょっと焦りもあり、
「目的地にとにかく早く着くため寄り道はだめ」
と禁止令が出る。
仕方ない、と何度も立ち止まりたくなりながらも、

なんと、日没にはまだ間があるのにお日様が、

雲の中にお隠れになったではないか〜!

今までの苦労は何? 何しにここまでやってきたんだ!
とお日様に叫んでも仕方なし....

沈む前にもう一度、お願いだから出て!
と、願いむなしくそのままお日様はお休みになられたのでした。

残念でしたが、それでも高原の広々とした美しい自然に触れ、
とても気持ちよかったですよ〜。
今度はもうちょっと早く出ましょうっと。

夜はパークプレイスで映画「インファナルアフェア」見ました。
香港映画で、設定に少し無理なところはありますが、
それを上回る迫力。
観客をぐいぐいと引っ張っていく展開のよさがあり、
主人公の魅力もばっちしあり、悲しいけどいい映画でした。
見終わった後の「いい映画見れてよかった〜」という気持ち、
しっかりありました。
実はこの時広場で女の子が飛び跳ねて終わった時の写真、
「主人公」というタイトルで後日出してますが撮れて、
しばらく暖めとこう、といういい写真が撮れましたよ。

2003/10/18(土) またまたACLS
今日は午後から県医師会ACLSの半日コースのインストをしました。
受講者24名(医師8、看護師12,救命士4)
インストは20名(医師8、看護師4,救命士8)
教えるメンバーはML募集で集まった人たちですが、
だいぶ固定してきたような気がします。

もうこういう講習会も10回くらいこなしているので、
教えるのも慣れっこになって、これはこれで問題なんですが、
受講者にとっては初めての経験で、結構緊張しまくり。
鼻をつまんで呼吸の確認する人あり、
人も呼ばずに延々一人で蘇生してる人あり、
途中でパニックになって何がなんだか分からなくなってしまう人あり、
です。見てて微笑ましいです。
人に楽しく教えるというのは難しいことで経験を積む、
うまい人の話を参考にする、あとはセンスの問題でしょう。

終わって打ち上げで、馬鹿騒ぎしながらも、
今度はインストを育てる勉強会をしようとか意義のある話、
親友のT先生、「明日明野アクロス(ショッピングセンター)  で、心肺蘇生の講習会があるんだけど参加しない?」
げ、先週の乗りではないか!
明日はススキとコスモスを撮る!という大事な使命があるから、
涙をのんで断った。
た「ごめん。明日は野暮用で」
T「なに〜、許せん。」(略)

2003/10/14(火) また救急の話ですが
今日は県主催のメディカルコントロール協議会という会が消防署であり、
救急隊に対する指導、助言体制を如何にして築くかとかいう事が協議されました。
具体的には、心肺停止の患者さんが発生した時の救急隊の指導の話で、例えば、
「救急隊は傷病発生場所で電気的除細動、静脈路確保、気管内挿管によらない気道確保等、
必要な場合は医師に指示が必要で、指示を仰ぎながら1次救命処置を行い、安定した段階で病院に送る」
という流れで救急体制が構築されていく予定です。

この指示を誰がだすかという事が主要議題で、
結果的には救急を行っている主要な病院で輪番制をひいて指示を出す事になりそうです。

僕はちょっとばかし興奮して、
「今の大分は救急隊から救急担当医師へのホットラインもできてない所が多いし、
当直医師が救急に慣れていない医師の場合もありうる訳で、
助けられる人が助けられなかったという事態も十分起こりうる訳で、
ACLSを必修にするような活動も必要かと思います。」
と、熱く発言したのですが、ちょっと本題から外れていたので司会からなだめられる、という一幕も。

ある医師会の先生は「何気なく医者が気管内挿管していいよ」とか言った一言が
訴訟になってしまった場合、責任は誰が負うんだ?とか、
いう議論まで飛び出してきて紛糾。
ま、そんな事言ったって、やる以上は責任でるのは当然、
でもやらないと死んでしまう場合の話だから、
やらないと始まらんやんけ〜!
こういう話も出ながらなんとか少しは進んだのかなあ。
まだまだ頑張らないといけないんだろうな、と実感した1日でした。

2003/10/13(月) コスモスがいっぱい
病院の近くの河川敷にコスモスの群落を数日前に発見!
いつか写真を撮るチャンスを以前から狙ってカメラも用意してましたが、
当直明けの今日、やっと現場にたどり着く事ができました。

百恵ちゃんの「秋桜」の鼻歌を歌いながら通り過ぎる父子。
可憐な花が風にそよぎ、曇り空、川は静かに流れ、対岸のみどり、
鉄橋には時おり電車が通り過ぎる。
そんな中で時間の結晶を静かに切り取っていく作業を行いました。

細い茎で優しい可憐な美しい花をささえてるんだね。

お天気が悪く、風も出て、ベストではなかったけど、
秋の香りをしっかり吸収し、元気になりました!
また夕陽が射している時、風も凪いでいればいい、
もう一回訪れて写真撮らせてくれるかい?
掲示板が、お花だらけになって、なんか幸せな1日でした。

2003/10/12(日) NONせんせのお言葉
今日は病院の当直です。
夕方から少し暇になったのでネットサーフィンしてました。
NONせんせの掲示板、NONせんせが人から聞いた話で、

 「他をうらやましがったり、他を非難したり、
  他を頼っていても仕方がない。
  良い世界が欲しいなら自分達の手で作ればよい」

という文章があり、忘れていた昔を思い出しました。
僕はこの文章、ケネディ大統領の就任演説に通じていると思いました。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/4944/textspee.htm
このサイトの文章をそのまま引用すると、

「このスピーチは若き大統領が大統領就任にあたって、自分の決意 を表明し、アメリカ国民に自分達でアメリカを作っていこうと呼 びかけた、とても勢いのあるスピーチです。

 スピーチ後半に出てくる

 And so, my fellow Americans. . .ask not what your country  can do for you. . .ask what you can do for your country.  My fellow citizens of the world. . .ask not what America  will do for you, but what together we can do for the   
 Freedom of Man.

 はとても有名な部分です。」

よく自分の職場の愚痴、上司の愚痴を言う人がいます。
全部人のせいにしても誰も助けに来てくれません。
自分で仕事のしやすい、あるいは住みやすい環境にしたければ、
自分で作っていけばいい。

そういう生き方をしていると愚痴より建設的な意見、
諦めより希望のもてる人生が得られるのではないか?
若い頃、そういう人生を送りたいと思っていましたのを
思い出しました。
現在の自分、自分でもよく諦めムードになる事も多いのです。
「この病院、どうしようもない。」
これは残念ながらありますよね。
でも僕が変えたものもあります。
要領悪いし人とぶつかるのあまり好きじゃないから、
言いたい事言わずにいたりという事もある。
しかしでも遅いけど少しずつ自分の望む職場に変わりつつあるような気もします。

更にNONせんせは続けました。

 そして、これは、私のきもちなのですが
 「いまあたえられているもののすばらしさを、
  まず、感謝しよう。」

これはいかにもNONせんせの人間を表しているお言葉でしょう。
先ほどの自分で切り開いていく若いたぎるようなエネルギーから、
もっと穏やかな気持ちで生きている喜びを感謝しながら生きる、
忘れていた言葉です。
この言葉の意味を少し噛み締めて
これからの人生を送ってみたいと思います。
大切な事に気づかせていただきありがとうね、NONせんせ。

10月絵日記の続き


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