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2005/04/06(水)
つづき
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おはようございます。 明け方近くに親父が見舞いにやって来た。 他の人から状況を聞くとビックリするといけないので、緊急治療室に入る前に自宅に電話。 かみさんに、いや〜、首の骨が折れちゃって今日は帰れないけど心配するな。実家には明日伝えればいいから今日は電話するな!と、言っておいたのでまさか来るとは思いもしない。 薬でぼやけた意識の中で親父の顔が目の前に見えたときは、あれ?俺死んじゃうのかな?死ぬ前はお袋の顔が見えるんじゃないのかな? 何をどう話したのかはよく憶えていません。
意識がはっきり?してきたらタバコが吸いたくて吸いたくてなんとかベットから起き上がろうとしても頭が全然上がらない?! 足からずるずるベットの下へ身体を移動、恐ろしく長い時間をかけて最後は意を決して、両手で頭を固定して、えい!とばかりに起き上がる。痛みと緊張で全身汗だく。 時計を見ると7時前、ふなれな院内をしびれる身体で彷徨って喫煙所ようやく発見。 セブンスターに火をつけて渾身の一服。 吸い終わらないうちに見回りの看護婦に発見されさんざん怒られ連れ戻されてまだ怒られて‥‥。
一週間ほどで地元の多摩南部地域病院に寝台車で移送転院。 医者から完治?三ヶ月、当面絶対安静のお達し。 右半身に軽い?麻痺有り、手術するとかしないとか、ど〜しましょうかとか、医者のくせに俺に聞くな!と怒りながらも元気俺。やることなくて退屈で、いつも喫煙所周辺をウロウロ、毎回怒られても懲りない俺。(こちらは電動ベットなので自分で起きれる) 今までの人生をは高度経済成長、バブルの恩恵受けまくりただひたすら駆け抜けてきたのに、ここでは時間を持て余す。 持て余した時間の中であれやこれやと考える。 俺自身、家族、友人、知人、同僚、会社、仕事、今までのこと、今現在のこと、これからのこと、人間の身体、人間の心、時間、宇宙、命、地球、とめどなく考える。
夏の日の早朝、我が子を背負い、単車に乗って近所の雑木林で虫取り三昧。(現場のときは無理だけど、工場出社の朝飯前) 自宅のベランダに自作の巨大飼育籠。中に虫達詰め込んで、飽きもせずに眺めてる、息子よりも眺めてる、呆れるくらいに眺めてる、いっそ小さくなって中に入ってみたくなる。 そうだ!入れるぐらい大きくしちゃえ!俺ってあたまいい! RTN(RETURN TO NATURE)の基本コンセプトの拙い文章はこんな境遇(入院虫)の中で、こんな俺の想いが詰まっています。
医者の言うこと全く聞かずに呆れられながらも1カ月半弱で無事?無理?退院。 最新のアルミプロテクター(米軍仕様)を身に纏い俺の新たな戦いが始まる。
つづくの?
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