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2012/04/16(月) エコセメント工場周辺の放射線量調査
エコセメント工場周辺の放射線量調査

3月11日の震災に伴う福島原発事故は、信じられない量の放射性物質を広範囲にまき散らした。この汚染の規模と深刻さは、我々の心配しているごみ問題に関わる環境汚染を遙かに凌駕して、卑小なものとしてしまった。だが各地の焼却炉からは高濃度の汚染物質が焼却灰中にあることが明らかになり、その処遇に苦慮する自治体が数多く現れた。
そのような中で「資源循環組合」は従来通りに焼却灰をエコセメント工場に受け入れ、そのままエコセメントの製造を続けたいと要請し日の出町はそれを了承した。 エコセメント工場の操業は引き続き行われ、三多摩各自治体の焼却炉で焼却濃縮された放射性物質は、全てエコセメント工場に集まる事になった。

昨年8月に発表された「都内一般廃棄物焼却施設における飛灰等の放射性物質等の測定結果」から、例えば「三鷹環境センター」の飛灰中のセシウムは3409Bq/kg 焼却灰は351Bq/kg 、西多摩衛生組合の飛灰は1774Bq/kg 焼却灰は836Bq/kg である。残り13の焼却施設の焼却灰中のセシウムを総計すると膨大な放射性物質がエコセメント工場に集まることになる

大量に運び込まれる放射性物質はどこへゆくのか、資源循環組合によれば排気ガスからもエコセメント製品からも放射性物質は検出されていないという。ただ、下水放流水中のセシウムが679Bq/kg、金属回収中でのセシウムが50Bq/kgが検出されたと公表した。
放射性物質は簡単には消滅しない、飛灰、焼却灰中の放射性セシウムは簡単に処理できるものなのだろうか。エコセメント工場内の放射性物質の「物質収支」が理解出来ない。資源循環組合の言い分から判断すると 、放射性物質はバグフィルターもしくは重金属洗浄で捉えられ、再度、原料として循環させる、そしてその他は全て下水道放流水によって排出されるということになる。周辺住民の気分としては、このメカニズムが信じられない。バグフィルターで完全に放射性物質を捉え外に出さないそのことさえもおかしいと感じるのだ。

「たまあじさいの会」ではこの事態を深刻に受け止め、9月から放射線測定を始めた。周辺のホットスポットを探すために綿密な測定を行い、12の地点を常時観測のポイントとして選定した。
     *次ページの地図を参照 

9月から調査を始めたが11月は水質調査などで1,5,11,12のポイントをのぞく他のポイントは測定できなかった。全体の傾向としては月ごとに変動があり上がり下がりしているが、下がることはない。地域別に見れば処分場北側尾根の数値が高く、南側は市部・日の出町と比較してもあまり変わらない。ポイント的に見るとエコセメント直近の6のポイント、そこから東に向かう7・8の数値が通常の日の出、青梅の数値をかなり上回っている。 調整池の数値が高いのは立石鉱業と二ツ塚処分場の境界にある有孔管からの土砂が原因と考えられる。*次ページの表を参照 
処分場西側に位置する白倉入沢、北側の清見沢の数値は市部とほぼ変わりはない。今後もこの調査は継続されるが、課題としては土壌、流水、地下水、雨水植物などの放射性物質の調査である。
                                  安藤 隆                                


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