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2012/12/27 再々掲:日の出二ツ塚処分場周辺の放射線を測定してみませんか
2012/12/26 放射能測定活動の報告(要約)

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2012/04/19(木)  活  動  報  告 
          活  動  報  告           2011年12月より
<調査活動>
 ・ 土壌調査   2/11 参加者 6名  
* 年一度処分場周辺の5地点の土壌を5点混合法で採取し専門機関で分析依頼
今年は例年の分析項目にカリウムの分析を追加
専門機関による分析結果   単位mg/kg
対象項目 尾根道A 馬引き峠 尾根道W 尾根道S 馬引き沢 自然界値
カドミウム  0.200  0.700  0.600  0.700  0.300 0.295
鉛     12.0   20.0   9.0  11.0   10.0   17.2
ヒ素     6.50   9.60  3.60   3.90   8.40   6.82
銅      29.0   85.0   39.0  38.0   75.0   19.0
亜鉛    83.0  150.0  120.0  130.0  120.0  59.9
クロム    22.0  62.0   140.0  110.0  49.0   25.7
アンチモン 0.40   0.50   0.20   0.20  0.30   0.37
ニッケル   12.0   42.0  120.0   93.0  50.0   18.6
カリウム   2800   3400   2500  2800   9900  ―
    *自然界値は浅見ら(1988)と日本土壌協会(1984)による
 ・ 処分場周辺放射線測定  12/11、1/14.15、2/11、3/11、4/8、 参加者 22名
     昨年の9月より月一度の測定を開始、エコセメント工場からの汚染の監視調査
・ 放射能測定土壌、水採取       2/11 2/2〜7 参加者 5名      
   水2点 (馬引き峠下で雨水採水、二ツ塚調整池下の水)
      土壌2点 (エコセメント工場直近尾根道、二ツ塚調整池下林道) 
* 専門機関にて放射線測定結果        単位Bq/kg
検査項目     馬引峠雨水  調整池水 検出限界 尾根道土 調整池下土 検出限界
ヨウ素131      不検出    不検出   10    不検出   不検出    15
セシウム134     不検出    不検出   10    360     59     16
セシウム137     不検出    不検出   10    460     91     16
セシウム(137+134) 不検出   不検出   ―    820    150      ―

<その他の活動>

 ・ 桜美林大学 神長ゼミ 出前講座  1/12 参加学生 9名
     昨年に続き学生たちに、日本の焼却埋め立てのゴミ問題・日の出町処分場問題・
     たまあじさいの活動・裁判の状況・NPOとのかかわり等を伝えた。
 ・ 第29回市民環境問題講演会      3/3 参加者 45名
    物理学者である講師 広瀬 立成さんより「地球は40数億年核に触れないことで自然のバランスを保ってきたが、核に手を出すことによりそのバランスが崩れた。科学ではコントロールできないのが核である」と。報告は別紙参照
・ 高木基金主催「放射能測定交流会」  3/25 名古屋        参加 雨宮       
    全国各地の市民による放射能測定団体の活動交流と測定研究などの交流
    内部・外部被爆の現実にどう取り組んでいくかなどの情報交換が行われた。

         活 動 予 定
<調査活動>

・ 処分場・エコセメント工場周辺放射線量測定
    毎月10日前後の土か日  9時馬引き沢入り口集合
    5/12(土) 6月以降は問い合わせください。
・ 処分場隣接尾根道の植物観察調査
・ 馬引き峠下 雨水採水 分析調査  4〜5月予定
*ご参加希望の時は、事前に濱田か雨宮にご連絡ください。

<その他の活動>
・ 処分場、エコセメント工場見学および説明会  *別紙 案内参照

  5月12日(土) 9:30 JR青梅駅集合   16:00解散予定
        午前 馬引き沢から尾根道を歩き二ツ塚処分場・エコセメント工場見学
        午後 日の出町大久野中西宅内 竹林舎にて説明と意見交流
            * 参加費 500円 (お弁当、傷害保険代など)
  新緑の美しい頃、都民の水源である緑の森の中に忽然と現れる巨大な日の出町ゴミ処分場とエコセメント工場、自然破壊のその異様な様子、未来世代へ負荷を残す有害な化学物質と重金属、さらに放射性物質による環境汚染の問題を現場で感じ取っていただきたいと思います。               是非ご参加ください。

2012/04/18(水) 2012年度総会のお知らせ
<2012年度総会のお知らせ>

日時  5/26(土) 午後2時より
  
会場  青梅市福祉センター 和室 
  
内容   ・ 2011年度 活動報告及び会計報告
      ・ 2012年度 活動計画及び予算
      ・ 2012年度 組織体制など


*総会資料は総会当日配布いたします。多くの会員の参加をお待ちしております。
*当日は、10:30より 日の出の森・水・命の会
       13:00より STOPエコセメント市民の会の総会も予定しております。

     :多摩地区で被災地ガレキ焼却説明会が始まる:
 4/1日 羽村市で多摩地区での被災地ガレキ焼却についての説明会が東京都・循環組合・羽村市の主催で開かれました。不安を持つ住民、該当自治会、動因?と思われる人たち約100人が参加しました。処分場やエコセメント工場のアセス説明会の再現のようでした。
ガレキ運送コンテナから1u離れた空中放射線量の測定での低濃度説明、バグフィルターで99パーセント捕捉できるなど、まやかしと神話による焼却前提の説明会でした。子供たちへの、焼却→低濃度汚染の蓄積→呼吸による内部被爆を心配します。

          がれき広域処理は  何を狙っているのか
 
まず、被災地のガレキ処理を、広域で燃やして埋めることに疑問が残る。
横浜山下公園は、瓦礫の上に出来た公園とのことである。横浜国大の宮脇名誉教授は「ガレキは資源。燃やさず堤防など地元で有効利用を」と述べている。ガレキを引き受け燃やし埋め立て処分したところには国が助成金を支払うとの事。これを機に、焼却炉や処分場の延命と活性が裏で見える。
 
次に、被災地のガレキ処理は、被災地の復興の足枷と報道されている。しかし、被災自治体の首長の中には、ガレキ処理は被災地の雇用を生む大事な仕事であると主張する方も複数いる。広域にガレキを輸送して、焼却して埋め立てることでは、被災地には雇用を生ない。莫大な税金である経費が落ちることを目論でいるガレキビジネスがチラホラしている。

さて、今回の被災ガレキ処理での最大の問題は、東京電力製造の放射性物質をガレキが多く含んでいる。製造者責任でこれをどうするかはいまだに東電は何の意思表示もしていない。お人好しの国民は東電の尻拭いを莫大な税金でやることを「絆」とか意味不明の言葉で世論形成をしている。
責任を明確にせず「国民が肩代わりする」事は、この国ではいつかあったことですね。

チェルノブイリーの原発事故では、汚染瓦礫は出来るだけ燃やさず埋め立てたそうである。焼却処理により大気を通して汚染の拡大を防いだそうである。旧ソ連と日本では土地所有のあり方が違うが汚染の拡大を防ぎ人々の命と健康を守ることは同じであるはずだが。

新聞記事のように高濃度汚染の廃棄物13都道府県に広がっているとしているが、その中にガレキが除外してあるのは不自然である。さらに、8000ベクレル以上の廃棄物とそれ以下のガレキとの間に明確な線引きが出来るのだろうか。福島原発事故の汚染のすさまじさを感じます。
これ以上に、汚染物質を広域に運び、焼却・埋め立てで汚染を広げることは避けるべきである。

ガレキに含まれる放射性物質は、焼却炉のバグフィルターで99.9パーセント捕捉できると宣伝している。バグフィルターメーカーは「放射性物質補足を想定していないのでデータはない」としている。バグフィルター神話が都合よく利用され、それを鵜呑みする方々が多いことに驚く。
バグフィルターでは、60パーセント程度しか捕捉できないとのデータもある。

多くの公害で住民・被害を受ける側の視点は、濃縮・累積である。企業や行政など公害を発生、容認する加害する側の視点は拡散・希釈である。驚くべきことに、放射能汚染のガレキの焼却でも国には累積や濃縮への考慮は全くない。
今回の事故の責任もいつの間にか、拡散・希釈され、どこも責任をとろうとしないようだ。

:安全な食料を生産できる地域を、広域処理で汚染を広げ、失くすことを避けなければならない:

2012/04/17(火) 2012.5.12見学会チラシ
2012.5.12見学会チラシ

2012/04/16(月) エコセメント工場周辺の放射線量調査
エコセメント工場周辺の放射線量調査

3月11日の震災に伴う福島原発事故は、信じられない量の放射性物質を広範囲にまき散らした。この汚染の規模と深刻さは、我々の心配しているごみ問題に関わる環境汚染を遙かに凌駕して、卑小なものとしてしまった。だが各地の焼却炉からは高濃度の汚染物質が焼却灰中にあることが明らかになり、その処遇に苦慮する自治体が数多く現れた。
そのような中で「資源循環組合」は従来通りに焼却灰をエコセメント工場に受け入れ、そのままエコセメントの製造を続けたいと要請し日の出町はそれを了承した。 エコセメント工場の操業は引き続き行われ、三多摩各自治体の焼却炉で焼却濃縮された放射性物質は、全てエコセメント工場に集まる事になった。

昨年8月に発表された「都内一般廃棄物焼却施設における飛灰等の放射性物質等の測定結果」から、例えば「三鷹環境センター」の飛灰中のセシウムは3409Bq/kg 焼却灰は351Bq/kg 、西多摩衛生組合の飛灰は1774Bq/kg 焼却灰は836Bq/kg である。残り13の焼却施設の焼却灰中のセシウムを総計すると膨大な放射性物質がエコセメント工場に集まることになる

大量に運び込まれる放射性物質はどこへゆくのか、資源循環組合によれば排気ガスからもエコセメント製品からも放射性物質は検出されていないという。ただ、下水放流水中のセシウムが679Bq/kg、金属回収中でのセシウムが50Bq/kgが検出されたと公表した。
放射性物質は簡単には消滅しない、飛灰、焼却灰中の放射性セシウムは簡単に処理できるものなのだろうか。エコセメント工場内の放射性物質の「物質収支」が理解出来ない。資源循環組合の言い分から判断すると 、放射性物質はバグフィルターもしくは重金属洗浄で捉えられ、再度、原料として循環させる、そしてその他は全て下水道放流水によって排出されるということになる。周辺住民の気分としては、このメカニズムが信じられない。バグフィルターで完全に放射性物質を捉え外に出さないそのことさえもおかしいと感じるのだ。

「たまあじさいの会」ではこの事態を深刻に受け止め、9月から放射線測定を始めた。周辺のホットスポットを探すために綿密な測定を行い、12の地点を常時観測のポイントとして選定した。
     *次ページの地図を参照 

9月から調査を始めたが11月は水質調査などで1,5,11,12のポイントをのぞく他のポイントは測定できなかった。全体の傾向としては月ごとに変動があり上がり下がりしているが、下がることはない。地域別に見れば処分場北側尾根の数値が高く、南側は市部・日の出町と比較してもあまり変わらない。ポイント的に見るとエコセメント直近の6のポイント、そこから東に向かう7・8の数値が通常の日の出、青梅の数値をかなり上回っている。 調整池の数値が高いのは立石鉱業と二ツ塚処分場の境界にある有孔管からの土砂が原因と考えられる。*次ページの表を参照 
処分場西側に位置する白倉入沢、北側の清見沢の数値は市部とほぼ変わりはない。今後もこの調査は継続されるが、課題としては土壌、流水、地下水、雨水植物などの放射性物質の調査である。
                                  安藤 隆                                


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