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2012/01/14(土)
活 動 報 告 続き
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第5回市民による一斉水質・放射能測定調査 報告
前日の雨は止み、秋晴れの中19名が日の出町大久野の中西宅の中の竹林舎(市民科学研究所として整備中、二ツ塚処分場・エコセメント工場から直線約700m)に集合し、午前はフィールドに出て測定と採水、午後は測定と学習、懇談をしました。 今回は、水質調査に加え、3.11の原発事故を受け放射能線量の測定も実施しました。 <水質> 011.11.12水質・放射能一斉調査測定値集計表 電気伝導度 PH COD 塩化物イオン <青梅側> M(馬引き沢)下流 119μs/cm M1(NO1) 142 7.5 17 0 M2 161 7.5 7.5 0 (NO2) 134 7.5 15 0 K(清見沢)1(NO4) 178 7.5 15 0 K2(NO3) 182 7 9 0 <日の出側> 二ツ塚調整池 392 8.25 5 3 立石(NO5) 860 8 5 50以上 志茂下(NO6) 499 7 5 0 相沢沖 617 8 5 10 玉の内川合流 328 8 10 0 谷戸沢調整池 250 7.5 7.5 1
* PH・COD・塩化物イオンはパックテストによる測定値です。 *参考データ 谷戸沢調整池近くで、直接処分場の影響を受けない水系の沢水の電気伝導度は38μs/cmでした。 <外部専門機関での委託水質分析結果> 単位 mg/L 地点 COD-Mn カルシウム 鉛 鉛(溶解性) リン酸性リン N01(馬引き沢) 92 23 0.006 0.003 0.11 No2(清見沢) 40 20 0.008 <0.001 0.10 No3(清見沢) 20 25 0.003 <0.001 0.07 No4(清見沢) 24 29 0.002 <0.001 0.02 No5(採石場) <1 88 <0.001 <0.001 <0.01 No6(志茂下) 3 86 <0.001 <0.001 <0.01
<放射能> 単位μSv/h 11日測定 | 1m | 5cm |12日測定 | 1m | 5cm 馬引き沢入口 |0.105 |0.117 |二ツ塚ゲート |0.086 |0.138 採水NO1 |0.113 |0.144 |斎場入り口 |0.090 |0.098 馬引き峠手前 |0.093 |0.116 |谷古入沢水神 |0.085 |0.128 馬引き峠 |0.121 |0.176 |二ツ塚調整池 |0.275 |0.540 採水NO3 | − |0.147 |田島宅裏 |0.072 |0.080 | | |志茂宅雨樋 |0.123 |0.785
* 計測器は堀場製作所「Radi pa-1000」ガンマ線のみの測定値 * 9月らの測定データは別紙地図入りを参照ください。 <参加者感想> ・日出町民であるのに、処分場の問題がここまで深刻に考えていませんでした。 今回、参加したことにより改めて考えさせられました。 ・ 震災後に初めて放射線量の測定に参加させてもらい大変参考になりました。 普段、天気予報で空気中の線量が報じられているのに比べて、極端に高い地点(二ツ塚処分場調整池)があり、これが現実で現状なのかと思うと安心していられないと感じました。
・ 水質の監視に加えて放射能測定まで加わって。二ツ塚の調整池下の放射能数値があまりにも高くショックでした。以前の数値に比べても高くなっていたということで、昨日の雨の影響があるのかどうか。志茂さんの下はもっと高かったけどなぜか。 ・ たまあじさいの会がこのように継続して長年にわたって調査をしていることに敬服しました。このような取り組みこそが、私たちの環境を守り、生かされていくことにつながると思いました。それにつけても、落ち葉や枝等についても放射能に汚染して利用が難しくなっていることに怒りを感じます。
・ 大変勉強になりました。ありがとうございました。 ・ 環境の観察測定は汚染を防止するために大切だと思います。それを多くの人にどのように知らせるか、行政が行う政策に与えるか、難しいと思いますので考えるべきかと思います。 ・ なかなかお役に立つことができませんが、多くの方と作業して知り合って、また瀬戸先生のお話を聞くことが出来て、これからのことを考え、行動していく上でとても私自身によかったです。環境によくない仕事をなくし、環境にとってよい仕事を生み出していかれればと思います。
:昨年は沢山のご支援・ご協力ありがとうございました。: 本年もよろしくお願いいたします。
どちらの視点で捉えるか・まるきり反対の視点
拡散・希釈=直ちに影響はない、特段に影響はない=加害者の視点 累積・濃縮=微量でも日々の生活を営み蓄積=被害者・生活者の視点
「品川区の小学校校庭のシートから90,600ベクレルの放射能が測定された。その処分として他のゴミと混ぜて燃やしてしまえば薄まるので問題はない」とまったく雑駁な考えであり問題にならない。放射能総量はどこに消えてしまうのか。埋め立て処分すれば消えてしまうのか。 この国や企業は、希釈・拡散の視点で汚染を捉えてきたため各地で公害を発生させてきた。水俣も阿賀野川も川崎もそこで生活している人たちは、日々の生活の中でたとえ微量にしても長期にわたって有害物質を摂取し累積・濃縮され被害が発生してきた。 大気・水・海・土壌は私たちの生活から切り離されないものです。
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