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2011/12/02(金) 第28回市民環境問題講演会 part2
:環境問題:
経済のためには仕方がない。工業を優先するがために、農業補助金は口止め料的なものだ。人間の根源の食べ物を生産するのに。しかし経済は崩壊し続けている。近代経済学は正しかったのか?世界中の国々が財政破綻することが確定。計量経済学に本質的に意味があるのか?学者であり、実業家でもあったシューマッハ(1970年著書 SMALL IS BEAUTIFUL)はケインズ学徒であったが、モラルを重視し、エコロジストの観点からの環境経済学者であつた。彼は自然・環境からの収奪は経済学の上ではコスト、原価が掛からないとしているのは、バランス(貸借対照)が成り立たないと看破した。

経済成長率とは何ぞや? それが何をもたらし、誰を幸せにしたか?経済学は人々をどのようにして幸福にするかのための学問ではなかったか?経済成長は、資産が増えることを意味するが、実際は格差が広がり、圧倒的多数が貧乏になるペテンである。19世紀にオクスフォード大学で近代経済学が学問として成立するまでは、お金はなんとなく卑しいものとの価値観が支配していた。(例:シェイクスピアの『ベニスの商人』)

経済学が発達(?)し、当初は実物経済が主流だったのが、アメリカで金融経済となり、規制緩和が進む過程で、ユダヤ資本に代表される金融のグローバリズム(これはMONEY GAME、虚業そのものだろう)が本格化し、結局は2008年のリーマン破綻を招いた。博打ともいえるMONEY GAME にはモラルがない。(博打にさえ厳しい掟があるのに)グローバリズムにはいろんな問題が有りすぎる。その反対概念のローカリズムを。ローカリズムとは、自分の周りを大切に、エネルギーと食料をローカル(地域)で、自分たちで創り、協力し、自立することである。

:原発問題:
地球上には既に広島原爆の200万発分の放射能が核廃棄物として存在する。まさにトイレなきマンションである。管理・処理できないものは技術ではない。最も危険で深刻なものが核分裂で大気圏内核実験でシューマッハは「自然界に加えた変化で最も、人類の生存を脅かすものであるのが核分裂物質」と指摘。放射線は遺伝子を傷付け、ガンの引き金、リスクとなる。許容限度、少ないから大丈夫であるとは、誰も証明できない。シュバイツァー医師は、「誰がそれを許した。誰がそれを許す権利があるか」と厳しい言葉で批判している。確かに500ベクレルは駄目で、480ベクレルならばどうして大丈夫なのか。誰も合理的説明は出来ないだろう。 全国の電力会社は原発での300回もの事故隠しをしていることが判明している。そもそもこんな危険な原発は必要か。データの捏造、改竄は当たり前。それが発覚して東電管内の福島・柏崎刈羽の原発が停止しても電力不足の停電は起きなかった。 八百長が、法治国家で原発推進することで行われている。 SPEEDIのデータ隠匿で、飯館村の住民が危険に曝されたことに対して、お役人は、「私達は法を守るもの。命は担当していない」と給たまったらしい。電力業界は、経済産業省のコントロールを受けるものの、電気事業法で総括原価(公共事業)方式で利益も保証されていて、競争なし、天下り有りの天国のような世界である。また、電力業界だけで、産業界に年間1兆5千億円もの設備発注があるので、利権の巣窟で、発言力もとてつもなく大きい。原発政策は、地方へ誘致するために、田中角栄時代に、電源三法が作られ、毎年4,600億円もの予算があり電源三法による地方自治体への交付金は電源三法交付金が、2008年福島県に140億円、4つの町に50億円が交付されている。それなのに、そのうちの一つ、双葉町は3.11前に既に財政的に破綻し、事業再建団体となっている。電力事業は、『送発分離』つまり送電、発電を分離し、新規参入を可能にする競争原理が働くようにすべきである。例えばNEDO(自然エネルギーを担当する政府機関)も送電網さへあれば、将来は30%程の電力需要を任せられる予測をしている。

:質問に答えて:
主要国の中で、人口が減少しているのは日本だけ。50年後には5千万人に減少するとの予測もある。日本は既に1970年代に『成熟社会』(必要最小限の健康で文化的な生活が営める水準)に到達しているのだから、グローバルではなく、ローカルに根差した社会へ方向転換を進めるべきである。その意味では、故大平首相は、政治家としての理念があった。彼は田園都市構想、ソフトの創造を考えていた。シュマッハ―は、文化の中心としての都市は人口がせいぜい30〜50万人が限度で、その周辺に田園、さらに里山を置くものであった。それを彼は発展途上国、主にアジアの現場から学んだ。中間技術に重きを置いて、あまあり機械に頼らず、手仕事を大切にする。そうしたら毎日が十分に充実した生活が送れるだろう。人々はせいぜい1キロばかりの周辺に関心を持って、エネルギーと食糧の自給を高めて、自立出来るようにすることが、人類の破綻を回避する方法ではないか。日本には、江戸時代から循環型社会があった、模範があったのである。


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