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2011/12/01(木) 第28回市民環境問題講演会 part3
:記録者後記:
講演者の中村敦夫さんは、なんとも何事にも恵まれた才能の持ち主で、それゆえ運命の悪戯なのか、いろんな仕事をすることになり、本人自らが言われるように、「複雑な世の中に巻き込まれることになり、戦いばかりで疲れた」とのことだが、そのお陰で近代の仕組みが身を持って見えた方なのだろう。その総括として、ここにかくあるべし、ありたしと、『簡素な国』の上梓となった。この複雑怪奇な世の中を、恵まれた能力で人生を目一杯全力投球で生きてこられた。それはそれで、他者からは推し量れるものではないだろうけど、なんとも豊かな(単に経済的な意味合いだけではない)人生なのだろうか!と羨望の念をも混めて思う。その量的にも質的にも類まれの豊かさで、芳醇な醸造発酵過程を経てきて得られた酒精(スピリット)が、『簡素な国』なのであり、本日の講演だったと思う。でもその趣旨を本当によく理解するためには、例えば農村を語るには、都市を知らなければならない。都市を語るには、農村を知ることが必要であろう。『簡素な国』を本当に理解するには、我々も豊かで、深い、芳醇な経験(別に物質的、経済的な意味合いだけではなく)に裏打ちされた人生を過ごすことが必要なのだろうと。でも、本当の平和は、戦争の後にやって来ると言っていたのではもう遅い。そのために「想像力」が必要で、このような学習会が必要なのだなと、改めてまた、遅まきながらも思った次第です。
たまたま今週は記録者にブルガリア人の来客があって、出張のついでに安曇野のワサビ農場を案内した。殆どがシルバー世代のバス旅行のお客で混んでいた。ブルガリアではこんなに老齢の世代が大挙して、とくにこの秋の時期に観光地に現れることはないという。勿論、経済的余裕があるかないかの問題もあるが、そのブルガリア人が言うにはブルガリアの老人は、『地下室経済』で忙しいのだとニヤリとして言う。でっきり税金逃れのアルバイト所得と言う意味で『地下経済』のことかと思いきや、都市生活者も含めて、大勢のブルガリ人は田舎や郊外に住居や農地や小屋を持っていて、そこの地下室に秋の収穫物(トマト、きゅうり、ジャガイモ、葡萄、たまには豚一頭分の脂身や腸詰)を加工して、瓶詰めや燻製にして保存するために忙しく、とても日本の老齢世代のように観光の遊びに行っている暇はないのだよ、と言う。それが良いのか、悪いのか。ちょっと羨ましいような。今回の講師のお話を聞いてますます、そろそろ価値観の切り替え時かなとも、また遅まきながらも思った次第です。
本旨に直接は関係ないが、講演後の茶話会で、伊東明子さんが自己紹介で話された「年齢を重ねてきたせいなのか、此の頃思い出す昔の友人や知人はみんな何故か、山登りとか、昆虫採集とか川遊びとか、自然が大好きだった人ばかりです」という言葉が心に響きました。(会場が一瞬、水を打ったようにシーンとなった気がします)生半可な理解かもしれませんが、やっぱり人間は自然という大きなものの中で、生まれて、育って、生かされて、癒されもして。それを判っている人は当然、自然が好きな幸せな人たちで。だからその方たちが伊東さんのお心に生きていらっしゃるのだな、と。
                             :まとめ・記録 古澤:


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