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2008/11/20(木) 「地下水には汚染はないのか」
「地下水には汚染はないのか」  
第二回市民一斉水質調査  2008.11.9
多摩の山々にも紅葉が始まったこの日、34名が青梅市民会館調理室に集まりました。
午前は、二つのグループに分かれ、二ツ塚処分場と
尾根を挟んだ青梅側の沢で多摩川へ流れ込む清見沢
と馬引き沢の採水をしました。馬引き沢グループは、
採水の前に処分場とエコセメント工場の見学も行い
ました。昨年は、台風のような雨の中の採水でして
が、今年は周りの植物の様子や処分場の様子なども
ゆっくり見学する時間も取れました。清見沢では
5箇所、馬引き沢では3箇所、沢水の出てくる地点
も含めての採水です。今年は、小学生など子ども
たちも6名参加があり、水温や気温を計ることを手伝ってもらいました。
 昼食のお弁当は、会費500円の中に含まれています。青梅市にある福祉作業所「なかま亭」の食材にこだわったおいしいお弁当を昨年同様に食べました。
昼食後は、4才から75歳まで参加者の簡単な自己紹介、「私の出したゴミがどうなるのか見たくてお母さんと参加しました」「平井川の水源が気になって参加しました」など小学生の話もありました。
 午後は、採水してきた沢の滲出水と前日採水した日の出町側の沢などの水の、測定機で電気伝導度と塩化物イオン、パックテストでPHとCODを測定しました。小学生も進んで計測してくれました。
<測定した電気伝導度と水温>
・ 当日採水 *現地測定値
馬引き沢下流 132μs/cm  10.0℃
   M1 159μs/cm  11.4 ℃
M2   155μs/cm  10.0℃
M・H  135μs/cm 11.3℃
    清見沢K1 286μs/cm 10.3℃ 
      K2  226μs/cm 10.3℃
      k4  180μs/cm 10.5℃
      k5  127μs/cm 10.0℃
      k6  150μs/cm 11.5℃
・前日採水 *現地測定値  
志茂宅井戸302μs/cm 14.3℃  
志茂宅横の沢620μs/cm 15.5℃
    二ツ塚処分場調整池下(谷古入沢)482μs/cm 13.5℃
玉の内川下流459μs/cm 14.3℃ 相沢沖(谷戸沢処分場下)977μs/cm 12.7℃
  《処分組合のH6年アセス評価書案では、H5年6月降雨時、谷古入沢の最高は120μs/cm、玉の内川下流の最高は295μs/cmと記載されています。》

その後、講師の関口先生から処分場と地下水や人々の生活のことを、全国の具体的な事例を挙げて話していただきました。
・ 日の出の地下水は電気伝導度にバラツキがある。石灰岩の影響でもおおよそ500μs/cm以下であり、このデータから、日の出側の地下水は汚染されていると推定できる。
・ 環境汚染の測定は、検査の有意性と限界を考慮する必要がある。ありのままの自然現象を住民が観察を行い、異変の様子を記録していくことが大切。実態調査と科学分析の両者が必要。
・ 山間や離島はゴミ捨て場としか考えない人達がいる。他人のゴミを引き受ける必要はない。
・ 温暖化は、個人の問題ではなく政策の問題である。リサイクルではゴミは減らない。

子ども達、新しい方を交えて、午前の採水・現地見学、午後の水質分析と講演、充実した時でした。

<参加者の感想の一部>
 ● 企画について
・ なかなか体験できないことを体験できた。
・ 採水、測定、データ分析と一日でできるのが分かりやすい。子どもたちが興味深く測定していたのが印象的。
・ 水の調査を実際に源流にて行うことがとても大切だと知りました。
・ 山を歩くこと、調べること、考えること、話しを聞くことそれらが全て組み合わされた企画であるところがとてもいいと思います。
・ 関口さんの話から、今回のようにデータを蓄積していくことの重要性と同時に、データの分析や判断は慎重に行わなければいけないということが良くわかりました。
・ 講師の先生が、子どもたちにも分かるように話していただいて感謝です。
・ 関口先生の「そこに暮らす人々が葉っぱの形などの様子を正確にするなどの調査を続けていくことが住民らしい活動であり科学である」という言葉が心に響きました。
・ お弁当を用意して頂いたのが助かりました。
● ごみ焼却、エコセメント、ゴミ政策について
・ リサイクルされているものが、ほとんど燃やされていることがわかった。
・ 大きな影響を実感しています。自然豊かな日の出町で暮らすこと、町を誇りに思えることそれは願いでした。朝一番にする深呼吸を今はしていません。
・ ゴミ問題は自治の問題と関口先生は言われました。そうであるなら、自分たちで考えていくようにするにはどうしたらよいかという事も考えていくことが大切ではないでしょうか。
・ まず、なまゴミを出さない運動が必要だと思います。第一歩として。
・ エコセメントは問題外。国が次世代のことをまったく考えていない証だと思います。
・ 問題ないといわれる焼却処理ですが・・・。広域にわたり影響がある処分場がなければならないのは。経済重視の現在では、一人一人の努力に限界があるのでは。


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