ツアー日記 tour report
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2006/06/13(火) おっさんはやるときはやるんだぜ!
久々のツアー。初日は京都SLOW HAND、2日目は吉祥寺曼荼羅。

なんかしらんけど俺もとよだも燃えた。二日とも最高にええライブができた。まるで憑き物がとれたみたいにいいライブだった。いったいどうしてしまったんだ俺達?どうなっちまったんだ?

京都SLOW HANDのマスターはジャクソンブラウンのシャツを着ていた。とよだと顔を見合わせてうなづいた。

・・・このマスター、絶対俺達と同じくらいの歳やで。
・・・くやしいな、俺も同じやつ着てくればよかった。

そしてリハ。マスターは俺達が求めていたアコギの音をいとも簡単に作ってくれた。曼荼羅の音と同じくらいのいい音している。これこれ、これやで。俺達はそれだけでのってしまった。そして本番はノリノリになった。

「たがとよさんはいくつなんですか?」

ステージが終わって寡黙なマスターが話しかけてくれた。マスターと話してみるとやはりそうだった。俺と同い年だった。同じ時代をすごしてきた人だった。俺達と同じ熱いおっさんだった。なるほどな、やっぱりな。だから分かるんだ。初めて会ったのに俺達の匂いが。店内には自然にジャクソンブラウンが流れていた。
マスターはにこにこうれしそうに笑っていた。

いいライブが出来るかどうかは、自分達の実力だけじゃない。音を知っている熱いマスターとスタッフ、いい店の雰囲気、そして音楽が好きな熱いお客さん。京都の夜は思っていた以上に熱かった。

そしてなんと言っても、のせられるとただの酔っぱらいのおっさんなのに、強烈なウルトラマンに変身してしまう俺たちの爆発力。もう持続力はないけどまだまだ瞬発力は衰えてはいない。ただ、ウルトラマンのようにわずか何分かしか持たない。その何分間に全エネルギーを集中し、ライブが終わると二人とも酸欠状態になる。でもそれはいいライブが出来た証拠だ。

ほんとに気持ちよくライブが出来た。いままで京都はちょっと敬遠していたけど、俺は熱いマスターのおかげでいっぺんに京都が好きになった。また京都でやろう。

その夜、とよだと確信した。やっぱり俺達は凄いんだ。たがみ☆とよだは誰もまねのできないブランドなんだ。ただ、今はまだあまり知られていないブランドなんだ。きっと台湾あたりか、もっと南のちいさな島でしか知られていないマニアックなブランドなんだ???変に納得してしまった。

次の朝、5時に起きた俺達は車で東京に向かった。(ほんまに年寄りだ、朝が早い。しかも元気)
車の中でとよだが叫んだ。

「たがみちゃん、あれ見てみ?凄いで」

見上げると早朝の空に鳥が何百羽、いや何千羽と連なって飛んでいる。

「なんじゃありゃ?凄いな、ハトか?カラスか?」
「いや、違う違う、首が長いで、ハトやカラスじゃないで」
「でもすごい数やな。こんなんはじめて見たで鵜か?ここは長良川の近くやろ、長良川の鵜飼って有名違ったっけ?」

「あま〜い!たがみちゃん、あれはな、羽鳥や!はねどり!」

・・・はねどり??なんじゃそりゃ?

「ここは岐阜羽鳥やろ、だからはねどりや」

???・・・それは岐阜羽島って読むんやで。ぎ・ふ・は・し・ま。ほんまにアホか!鳥と島と間違えるなんて。真剣に聞いとった俺がバカやった。もう寝たふりしとこ。久しぶりにとよだのバカさ加減にあきれさせてもらった。

曼荼羅でもまた俺達は大爆発。ノリノリだった。日本のサッカーがオーストラリアに負けようが俺達のジャンプの高さには関係なかった。そして二人ともまた酸欠になった。

吉祥寺、朝5時。元気に目覚めた老人二人は大阪の帰途に着いた。途中、東名の牧の原で朝食バイキングを食べた。牧の原の朝食バイキングは、今まで食べたバイキングの中で一番うまかった。ライブで腹のすかせたままの俺達は思いっきり腹一杯食べた。

とよだが何を食べたか、どのくらい食べたか、みんなはだいたい想像がつくだろう。大飯3杯に味噌汁、豚汁、納豆、焼魚、コロッケ、ハム、煮物などなど皿一杯に盛られた数種類のおかず、それをまたおかわりし、サラダにジュースにお茶にとどめに杏仁豆腐。見てるだけで気分が悪くなりそうだ。それを本当にうまそうに全部平らげていく。俺もがんばって食べた。負けずに頑張って食べたみた。

・・・おぇ、げー、食べ過ぎた。

俺は腹を抱えて前かがみに歩きながら、そしてそのまま横になってしまった。ちっくしょう〜、うぅぅ、だめだ。

とよだを見ると幸せそうな顔をして、満足そうにタバコをふかしている。

「くっそう、朝食バイキングととよだに負けた。でもな、ちゃんと仇はとってるんや、これを見ろ。どうだ!帰って食ってやる」

俺はさっき食べ残したわさび漬けと岩海苔のパックを2つ、ポケットから取りだした。

「あま〜い!!、めーっちゃ、あま〜い!まだまだやな」

とよだはズボンの両方のポケットから山のようにわさび漬けと岩海苔を取りだした。

がーん!完敗や。

・・いつ取ってきたん??
・・反則やんかそんなん?
・・しかもそんなにいっぱい。(絶対ウエイトレスに密告してやる!)

「これは昨日と一昨日、めちゃ頑張った俺様の御褒美や、まだこっちのポケットにもあるで、おっさんはやるときはやるやろ」

・・・そんなん、やるときはやるやろって。違うやろ、そのやるときはやるって意味が?

歳を考えろよまったく、いくつやねん?中学生がするような事して。今の中学生でもこんだけパクってこんで。しかもわさび漬けと岩海苔やで?? ・・・俺もあんまり変わらんかもしれんけど(でも俺は2つやもんな)

いやいや参りました。さすがとよださん、やっぱりやるときはやりますね。男の中の男ですわ。

えーっと、よい子の皆さん、決して真似はしないようにね。
絶対こんな大人になってはいけませんよ。

(とよだくんは体は人一倍大人でも脳みそはやっぱり完璧な幼児でした)


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