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2006/01/14(土)
お前たち！パーティーは好きかい？
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2005年12月31日、今年も今日で終わり。明日から新年か。しかしここ数年ずっと年末年始とよだと二人きりで過ごしている。今年も昨日からずっと一緒だ。・・・明日もだ。
東京に向かう途中の足柄SA、帰省の車がどんどん入ってくる。空はぬけるように真っ青だ。こんなにいい天気も俺たちには珍しい。昨日は名古屋のライブの打ち上げで盛り上がってしまった。まだ頭がぼう〜っとしている。
「おい、さっき鈴木さりながおったど！」
一服していたら、チーズバーガーを買いに行っていたとよだが得意そうに俺に話し出した。
「ほんまやで、あれはどう見ても鈴木さりなや。上から下まで真っ白い服着てな、芸能人みたいやったで」・・・芸能人みたいゆうて、芸能人やんか？
「ほんで俺と目が合うてな、俺をうっとりするような目で見とったわ」・・・なんでやねん！
「で、鈴木さりなは何しとったんや？」
「ホストみたいな男とハンバーガー食っとった」
「ホスト？ここでか？」
「おう、そこでや」
「なんで鈴木さりながこの年末にホストとSAでハンバーガー食っとんのや？」
「知らん、俺に会いたかったんとちゃうか？」
・・あほか、朝から何を寝ぼけたこと言っとんのや？まともに聞いとった俺が馬鹿やった。あ〜しんど。
東京に入るとまっすぐ四谷に向かった。曼荼羅カウントダウンライブの前に四谷天窓でも何曲かやることになっている。かけもちライブや。今日は忙しくなりそうやな。
四谷に向かう途中、またとよだの調子がおかしくなってきた。目がらんらんと輝き始めた。
♪いえ〜い、はっらじゅっく、はっらじゅっく〜♪
「なんじゃそりゃ？その歌は！」
「たがみちゃん、車止めて歩かんか？」、
「何言うてんのや、そんな時間もないやろが」
♪〜若い子がいっぱ〜い、はっらじゅっく〜♪
・・・あほか！人の話を聞け！
日も暮れてきて街は歳末セールで賑わっている。渋滞にはまった俺たちは、ごった返している人並みを車の中からながめている。
「どうだ、あの格好。く〜、この若さのエキスをもらわんと、わくわくするな〜」
「・・・ちゃんと前見て運転せえよな」
♪はっらじゅっく、はっらじゅっく、いやっほ〜、いやっほ〜♪
・・・とほほ、かっこわる〜。まるでおのぼりさんやないか。今この街でわしらが一番年寄りやで。横で変な歌、大声で歌ってるやつがおるし。外にまる聞こえやんか。あ〜情けない、寝たふりしとこ。はよライブハウスに行こうで。ほんま能天気なやっちゃ。
もうすぐ今年も終わる。熱く燃え上がっている俺たちのステージもいよいよ佳境に入った。
「いえ〜い！お前たち！！パ〜ティは好きか〜い！パ、パ〜ティ〜は好きか〜い！」
曼荼羅カウントダウンライブのステージでは若いエキスを注入した？？とよだが大はしゃぎして連呼している。
「パ、パ、パ〜ティ〜は、パ〜ティ〜は大好きか〜い！」
ええなあ、とよだくん。どんなに疲れていてもすぐ元気になれる。その若いエキスとやらはいったいなんやねん？君の頭の中は年中パ〜ティ〜かいな。パ〜ティ〜パ〜ティ〜って、こりゃ当分そのセリフは耳から離れそうにないな。来年も叫んでくれよ。
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