ツアー日記 tour report
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2004/07/25(日) 福光町ねつおくり七夕祭り お馬鹿な二人 2
「ええ気持ちやったな。そろそろ上がるか?」
「おう、ちょ、ちょっと待ってえな、あれ見てみ、あれ」
砂浜で今来たばかりの若い女の子たちがシャツを脱いで水着になっている。彼女達今から海で泳ぐらしい。ま、まぶしすぎる!小麦色に日焼けした肌、そして表現の仕様がないくらいの大胆すぎる水着。あらまあ、もうオケツがほとんどでてるやないの。俺達の目が点になった。いけません!女の子がそんなかっこうしたら。これはもう目の保養じゃなくて目の毒や。とよだと俺はポカンと口を開けたままだ。
「なんなんや、あれは。・・・はじめて見た」
「あれはあんまりやろ。・・・あれは反則やで」
「いいのでしょうか・・・あの水着?」
「い、いいのでしょうね・・・しかしすごいな」
「まさか高校生ですかね?えらい若いけど」
「お水に決まってるでしょう、あんな大胆な格好ができるのは」
「それもそうですね、でもやりますな〜」
「う〜ん、すごすぎます」
しばらくの間、ぼーっと二人して彼女たちを海の中から眺めていた。
「・・・なあ、俺、なんか股間が変な感じになってきたんやけど」
「あ、あほう、なにいうてんのや・・・・・実は僕もです」
「朝からお元気ですね?」
「いやいやそちらさんこそ、お達者で」
そのまま二人とも当分の間海から上がれず海の中に立ちつくしていた?ええ年してなんというお馬鹿さんなんだ俺達。

福光町は思ってたより相当暑かった。今年の福光町はある意味で全国的に有名になり、お祭りもなにかちょっと去年と違う感じがしたけど、俺達のステージはいつもどおり熱かった。熱すぎてとよだは照明をぶっ壊してしまった。今年もまたみんなに迷惑をかけてしまったようだ。しかしいい汗をかいた。アロハは絞ると汗が滴り落ちた。ビールを浴びるほど飲んだ。2ステージ目は屋内でのライブだったが案の定バドガールに気をとられて空回りしてしまった。お祭りも終り、あれだけ大勢いた人影もほとんどいなくなった。残ったのはブルーシートに座り込んで飲み続けている変な酔っ払いの集団。お祭りを支えている町会長さんや去年お世話になった池田スポーツ店のご夫妻、消防団の団長、河村くんと俺達だけだ。もう頭のてっぺんから足の先までビール漬けだ。みんなべろべろだ。やっぱりお祭りはええよな。小さい頃のお祭りを思い出した。近所のおっちゃん達が集まってべろべろになって分けのわからん話に盛り上がって。こんな感じやったよな、お祭りって。だんだんとよだもべろべろになってきた。その後も打ち上げは続き、ついに俺達もダウン。河原に立てられたメインステージの照明の足場の上で横になって星を眺めた。昼間はあんなに暑かったのに夜は涼しい。いろいろあったみたいやけどやっぱりええ町やな。星もあんなにきれいやし、みんなええ人ばっかりやし、酒はうまいし、温泉もあるし。福光町ばんざーい!来年もまた呼んでね〜。

次の早朝。
「たがみちゃん、おきろー!昨日の海へ泳ぎにいくど!」
「おう!いくかー!今日は海へ一番乗りや」
「あの子ら絶対また来とるで、あの水着に向かってゴーゴーゴーや!」
「よっしゃー!みんな待っとれよ!いくどー!」
って誰も待ってるわけないやろ!何しに来とんのや俺たち。ほんとにお馬鹿な二人でした。

2004/07/24(土) 福光町ねつおくり七夕祭り お馬鹿な二人1
(・・さすがに眠たいな。だいたい朝4時半出発って普通じゃないよな・・)
「よっしゃ、今日も朝から絶好調や、これなら渋滞に巻き込まれんといけるで」
(・・渋滞ってこんな時間に渋滞するわけないやろが、人をこんなに早く起こしといてまったく人騒がせな奴や、いったい何を考えとんや・・)
車はスイスイとを道路を流れていく。名神を京都東でおり161号へ。眠くてたまらない俺。うきうき遠足気分のとよだ。ほんとこいつに付き合うには体力がいるよな。
右手に琵琶湖を見ながら朝日の中を車は快調に北へと走る。

「あのな、たしかこの辺にホットドッグ屋があったはずや、俺は食うど」
「朝から何いうてんのや、しかもまだ7時すぎやど」
「ほ〜れ、見てみい、あったやろが」
得意そうにとよだが車を止めた。確かにあるにはあった。道路沿いに止められた黄色く塗られた古ぼけた車。ちゃんとホットドッグって書いてある。しかしこんな時間に売ってるわけないやろ?車を降りて怪しげなホットドッグ車へ。車の横で帽子をかぶったこれまた怪しげなおっさんが椅子の上で気持ちよさそうに熟睡していた。朝の涼しい風が琵琶湖から吹きつけてくる。なんなんだこのホットドッグ屋は?ここは外国か?西海岸か?メキシコか?まるで古い映画のようやんか。とよだが寝ているおっさんに話しかけた。
「えーっと、おはようございます。ホットドッグください」ほんでまた起こすか、普通?
「うん?おう、ホットドッグか?ちょっと待ってな」って、またおっさんも答えるか?なんべんもいうけどまだ7時すぎやで、朝からかっこよすぎるやんか。
眠そうに目をこすりながら袋からソーセージを取り出したおっさんは、手も洗わずパンをあたためだした。出来上がりのホットドッグはあふれんばかりのキャベツと熱あつのソ―セージにケチャップとマスタードがたっぷりとかけられてめちゃうまそうな匂いがしている。とよだはいきなりホットドッグにかぶりつき、おっさんは帽子をかぶり直して再び椅子の上で寝だした。あのね〜、もしもし?おーい!ここは日本ですよ。日本の滋・賀・県。滋賀県ですよー!。お前ら二人とも一体何者や!俺はあきれて思わずその光景を写真におさめた。

朝早く出たおかげで10時前には金沢手前の徳光PAについた。たしか去年もここで泳いだはずだ。とよだはもう裸になっている。俺達いったい何しに来たんだ?まあええか、せっかくきたんやもんな。海か。やっぱり海はええな。もう何年も潜ってないけど毎年のように沖縄に潜りに行っていたよな。夜の海中でうみへびに追い回されたり、エア切れでパニクりかけたこともある。でもやっぱり海はええよな。みんなで海や山へよく行ったもんや。せやけどここ何年いつもどこに行くのもこいつと一緒や。なんで今年の夏もとよだと二人で仲良く海水浴なんや?しかもええ年した男二人で。あれ?またあいつあんなとこまで泳いで行ってるし。そこはロープの向こうやろ、また放送されるで。俺は知らんでもう。

2004/07/13(火) 曼荼羅ツアーその1 やっぱり70年代やで!
「見てみぃ、今回はこれを持ってきたで」
とよだが得意そうに見せたのは発泡スチロールの箱と保冷剤。
「これさえありゃ、ビールも冷酒もなんでもこいよ。俺って頭ええよな」
何年ツアー行っとんのや、そんな事誰でもわかるわ、何で今頃気づくんや?
「よっしゃ、そこのローソンで酒を仕入れようで。高速では売ってないからな」
出発が遅れてもう10時半、まだ天理のあたりをうろうろしている。まあええか、たまにはのんびり行こうか、今夜は酒もあることやしな。機嫌のいいとよだは得意気に車をローソンに止めて店に走りこんだ。
「ど・れ・に・しようかな、ビールと日本酒とつまみはこれで、いややっぱりこれにして」
「またいっぱい買うたな、こんだけ飲んだら酔うてまうど、で、これなんや?」
酒やビールが入っているかごの中に食パンを一斤みつけた。
「これか?これはつまみよ。残ったら明日の朝めしじゃ、一石二鳥や、頭ええやろ」
つまみって食パンはつまみにならんやろ?お前の神経がわからんわ。残ったらってどうせ朝までに全部ひとりで食ってしまうんやろ。
「実はな、家からソントンのピーナッツバター持ってきとんのじゃ。頭いい〜、俺」
「・・・頭よすぎる」
「さあ元気出して東京さ、いくぜ!」
「はぁい、行きましょう」

「たがみちゃん、もうひとつええもん持ってきとんのや」
「なんや?干物と七輪でも持ってきたんか?」
「これやがな、70年代のヒットコレクション。どうだ!」
「ええやんか、どうしたんや、誰かの盗ってきたんか?」
「あほな、友達が収録してくれたんや、2枚組やで」
「分かったから早う聞こうや」
スピーカーから懐かしい歌が流れてきた。
「ええのう、やっぱり70年代は」
「言葉がはっきりしとる。単純でわかりやすい。やっぱこれやで」
アバ、ロッド、グランドファンク、ドゥービー、シカゴ、フランプトン、次々と流れる聞きなれた曲に思わず音量をあげる。いつのまにか絶好調になっている二人。
「この曲もようコピーしたな〜。俺がヴォーカルでよう歌ったわ」
「えー!淳ちゃんがヴォーカル?英語で歌ったんか?」
「おう、かたかな英語でな」なんやそれ?
「おー?シェリーに口づけや、懐かしい〜」
「ミッシェル・ポルナレフやろ、みんな知らんやろな」
「おー、シュガーベイビーや」
二人で歌いだした。♪シュガ〜ベイビ〜ラ〜ブ、シュガ〜ベイビ〜ラ〜ブ〜♪なぜか二人ともそこしか歌えない。いつのまにか両手にピースサインを出して踊っている二人。おいおいハンドルから手を放すなよ。曲はザッツ・ザ・ウエイに変わった。
「この曲今CMで使われとるよな」
「この頃こんな曲いっぱい使われとるで、きっとプロデューサーも同じくらいの年やで」
「この時代ってやっぱ面白かったよな。みんな活気があって踊りまくってたよな」
「ソウルトレインか?アフロやんか」
「わしらもアフロでライブに出るか?」
「アロハにアフロか?」
「おう、二人で高木ブーの雷様みたいにな。俺は黄色や、たがみちゃんは赤、どうや」
「そりゃおもろいけど、馬鹿受けするか馬鹿にされるか、どっちかやで、ついにあの二人気が狂ったっていわれるど」
「ほんまやな、でもやっぱりええなあこの頃の曲は」
「おう?この曲マンダムや、なつかし〜」
「ブロンソンやろ?誰が歌ってるか知らんけど。最後まで聞くのもはじめてや」
「なるほど、こういう間奏になっとったんか」
「う〜ん、マンダム」
なぜか二人とも右手であごをさすっている(この意味わかるかな〜?)

車は快調に夜の高速をぶっ飛ばしている。10ccの曲が流れてきた。
「たがみちゃん、なんで10ccっていうかしっとるか?」
「?知らんわ」
「あいつらな、ひとりの精液の量が5ccずつらしいわ。ほんで二人合わせて10ccなんやて。これほんまやで、知らんかったやろ」
「な・なんじゃ?あほなこと言いな!どっから仕入れてくるんやその話」
「いや、ほんまやて、これは確かな情報や」
「・・ほんまか、ほんまなら負けたみたいやな、その馬鹿さかげんに。ほんならわしらも名前変えて5リットルにしようやないか」
「5リットルはなんぼなんでも無理やろ、せめて5デシリットルにしようや」
「よっしゃ、今日からたがみ☆とよだ5デシリットルや。ってなんのこっちゃ」

その後駐車場で星空を眺めながら、二人だけの宴会が始まったのはいうまでもない。発泡スチロールの箱の中にはギンギンに冷えたビールと酒が詰まっている。とよだはビールを開け、ピーナッツバターをたっぷり塗った食パンをがつがつほおばっている。もう夜中の3時すぎやで。
「やっぱりピーナッツバターだけじゃあかんわ。今度はマヨネーズとケチャップ持ってこよっと、ハムとレタスもな」
俺はあたりめをかじりながら日本酒に口をつけ、とよだを見ながら思った。
・・・こいつほんとはアメリカ人じゃないかしら?あまりにもワイルドすぎるわ。


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