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2004/04/16(金)
春爛漫・指骨折ツアー その1
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ツアーに行く3日前の晩、とよだと待ち合わせの場所へ。今日はツアー前の最後のリハや。車で待っているととよだが遅れてやってきた。
「すまん、やばいことになった、ごめん」 「いったい、どないしたんや?」 「いや、あの・指を・・指を骨折してしもうた」 「な、なんじゃ?こっせつ!?で、どうなんや」 「病院には行かんとこうと思ってたんやけど、あんまりうずくんで行ってみたら折れとったわ。3週間ギブスしとけってよ。がははは」 「がはははって、痛うないんか?ギター弾かれへんやろ」 「右手の薬指やからなんとかなると思うんやけどな、ちょっと痛うて力が入れへんけど」 確かに痛々しそうに右手薬指全体に包帯が巻かれている。 「薬指がな、むちゃ寒い日のチンチンみたいになってしもうた、わかるやろ?」 な、なんじゃそれは、わかるか! しかしなんちゅう表現の仕方や?想像つかんがな。 「ギブスせんとほっといたら指先が曲がったままになるんやて、もしチンチンの先が曲がったままやったらおしっこがまっすぐ飛べへんよな、どうする?」 ??何の話をしとるんじゃ!指先の話やろ、チンチンの先とちがうやろ。 「軽いピッキングだけなら大丈夫やで、残念ながら俺のスパーテクニックは披露できんけどな。ちょっとまてよ、ええこと考えた。このギブスの先にピックをはさんでと・・・これで、ええっと、あかんわ、ギブスしとるから指が曲がれへん」
・・・なんてアホな奴なんや、そんな事は小学生でもわかるやろ。まあとよだくんなりに一生けんめい考えたんやろな、努力は認めるよ、えらい、よくできました。 しかし久々の東京ライブやと思うてたらやってくれるよな、まったく。でもまあ大丈夫やろう、いつもなんとかしよるからなこいつは。最悪の場合、今回のライブではとよだは司会とバックダンサーをしてもらいます。全曲、俺の後で踊ってもらいましょう。もちろん、にしきのあきらみたいな派手な衣装を着てもらってな。想像するだけでおもろいな。
「なんとかいけそうやで、あんまり強く弾かれへんけど」 「まああれだけ弾けたらええんとちがうか。指、うずけへんか?」 「わしがうずくのはいつも股間だけや。うずうずう〜ず」 腰振って踊るなっちゅうに!人がみてるやろ、もう勝手にうずいとれ。 「なに馬鹿な事いうてんのや、心配して損したわ、あほらし」 「集中したら痛いの忘れとったわ、気分はもう曼荼羅や」
さすがやな、ほんとは痛いくせに。やっぱりたいしたやつやで、とよだは。というよりはな〜んにも考えてなかったりして?そこがとよだくんのええとこやけどな。さあ、がんばって東京へ行きますか。行きの運転は全部俺がしてやるよ。そのかわりええライブしようでな。
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