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2004/02/13(金)
バナナホール楽屋にて
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「明日バレンタインデーやで。今日は何個チョコもらえるかの〜？るんるん♪」
「いったい歳なんぼや、そんなんくれるような物好きな人はおらんわ」
「わからんで、何といっても天下のとよだ様はモテモテやからの〜るんるん♪」
「好きな事言うとれ、それよりも今日の客入りどうやろな」
「・・・チョコもらっても半分やれへんからな、えへへ」
「いるかよ！あ〜あほらし！」
楽屋でとよだと馬鹿話をしていると、今日トップに出たＢＲＩＳＥの二人が本番を終えて満足そうに帰ってきた。
「お疲れさま、お先でした」・・えらい若い子らやな。
「お疲れ、ところで君らいくつなんや？」・・近くで見るとえらい男前やし。
「１８です！」とよだが椅子からずっこけた。
「じゅ、じゅうはち〜！！」
「１８ってゆうたら高校生やんか。お前らこんな事やっとらんと勉強せい！勉強を」
「そうや、そうや、じゃないとこんな不良の大人になってしまうど」
「そうか、１８歳か、ほんなら〜お母さんはいくつなんや？」・・なんでお母さんや？
「げぇ〜俺と一緒やないか！君らじゃ話にならん。お母さんを連れてきたまえ」・・とよだくん、君はいったい何を考えているのかね？
「そうか、高校生やったら打ちあげ行っても酒飲めんな。かわりにお母さんとお父さんを連れて来いよ」・・だから、なんでお母さんなんやって。
高校生とタイバンで、しかも同じくらいの歳の両親が客席に見に来てるんか。俺、なんか複雑な気持ちになってきたな。ええんやろか、こんなことやってて。
「でもその若さでバナナのステージでやるって凄いよな。俺達１８歳のとき何やってたろう、淳ちゃんも昔はスラッとして顔も小さかったんやろうな」
「なに言うてんのや、わしは今も昔も一番若くてかっこええんじゃ！」
おいおい、高校生相手になにムキになってんのや。そんなん言うてもこの高校生の倍くらい顔でかいやんか。
「ほんま、君の頭の中はいつまでも若いわ。というよりはきっとスカスカで軽いんやろな」
「なんでやねん、俺の脳みそはこのでかい頭にぎっしり詰まっとんのじゃ」
「でもその脳みそ、鳥の脳みそくらいの大きさやろ？」
「う〜ん、それに近いかもしれん・・・ち、ちゃうわい！」
ＢＲＩＳＥの二人はいつのまにかあきれてどこかへ行ってしまった。残された俺たちはまだ脳みその大きさについて議論していた。バナナホール楽屋での楽しいひとときだった。
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