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2004/10/27(水)
たがとよスペシャルバンドは最高だぜ!
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約束の30分も前にバナナホールに来てしまった。いよいよ今日はたがとよスペシャルバンドのおでましや。わくわくするよな、なんといっても小川君がベースやからな。水田君ともたがみバンド以来やしほんま楽しみや。
「おはようっす!」早いやんか洋一郎君、燃えてるな。 「おいっす、今日はがんばるど」とよだも珍しく早くやってきた。なんとストラトとレスポールを両方持ってきた。今日は二本使う気か、淳ちゃんもやる気になっとんな。しばらくして男前の水田君もやってきてこれで全員集合や。ほんまわくわくするわ。ちょっと緊張しながらタイバンのリハをみんなで見ていた。ステージの上では若い子がギターをがんがん鳴らしている。
「なに下手くそなギターちゃらちゃら弾いとんな!」小川氏、いきなり叫ぶ!・・怖〜。 「さっさと終われー!」・・いやいや、あの一応タイバンやし。えーっと暴れるのはステージの上だけにしてね。豊田も水田君も知らん顔をしている。実は3人ともゴールドラッシュっていうあの超あつ苦しいロックバンドの元メンバーや。3人で同じステージに立つのも10年ぶりらしい。数々の伝説をつくってきた強烈なやつらや。ほんまに今日のこのメンバーでさわやかなのは俺一人や??俺たちもリハを早々に終わらせてさっそく居酒屋へ。あらま、打ち上げのごとくビール瓶が並んでいく。みなさんガンガンいっている。いつも本番前に飲みすぎ注意の俺がみんなの飲み方を見て心配になってきた。
「次いくで、次」・・あの?いずこへ?気がつくと沖縄居酒屋の2階で酒盛りがはじまっていた。友達やら俺たちのお客さんやら人数もどんどん増えてきてわけが分からんようになってきた。どうするほんまに、これは打ち上げ状態や。・・まあ、ええか。 「俺は寝る!」え?なんとついに俺の横で小川洋一郎氏が寝だした。豪快というかなんというか。あの〜もしもし?あと30分ほどで出番なんだけど・・。豊田はあいかわらず若い女の子とばかりしゃべくってるし、水田君と俺は苦笑いしたままや。なるほどこれがゴールドラッシュか、無茶苦茶やな。いくつになってもほんとに困った大人たちや。
本番前の楽屋。さすがつわものたち、さっきと顔つきが全然違っている。 「よっしゃあ、勝負パンツにはきかえるど!」いきなり小川君がパンツを脱いで素っ裸になった。また急になにすんのよ・・なにやら豊田と同じ雰囲気や。わかったぞ、ゴールドラッシュの原点は、みんな、みんな野獣なんやぁ〜。皮パンに皮ジャケットに着替えた黒ずくめのロックンローラー、小川洋一郎が急に叫んだ。
「わしらのピークはこれからじゃ!やっと時代が追いついてきたか」なんのこっちゃ? 「気合入れていくど!みんな手を重ねろ!」た、体育会系や。なにが始まるんや? 「いくぞ!おう!」まるで若いロックバンドや。かっこいい〜。熱すぎる!って俺たち歳なんぼや?調子にのった4人は元気よくステージに飛び出していった。
「いえ〜い、こんばんは!たがとよスペシャルバンドだー!」 「かっこよすぎる、なにがかっこいいって、俺たち4人あわせて150歳だ!どうだー!」豊田も、小川君も水田君もみんなかっこよすぎる!そして熱すぎる!みんな輝いている。ステージを上がる前はただの酔っ払いやったのに、やっぱりみんなただもんじゃない。思いっきり弾けまくっている。こんなオッサンら見たこともない。小川君はベースを歯で弾いている。水田君のタイコの音は天井まで突き抜けている。豊田は客席でレスポールを振り回して暴れまくっている。今夜、大阪中で一番輝いているオッサン達だ。俺たちもお客もみんなライブでぶっ飛んでる。これがライブのマジックや、最高のライブや。これがほんまのライブやろ!思ったとおり、たがとよスペシャルバンドは最高だぜ!
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