ツアー日記 tour report
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2003/09/26(金) 船場夢舞台
二人ともリハに、なんとか間に合った。
コンクリートむき出しの、これがライブハウスやっていう昔ながらのいい感じのとこやないか。しかも音が無茶苦茶気持ちええやんか。
大阪でのライブ久しぶりやし、とよだもはりきってる。いつもどおり思いっきりがんがんにやっちゃおうぜ。
今日はお酒は控えめにと。ちゃんとやらんとな。わくわくするな。

そして本番。

・・・・あれ、いつもと、どうも違うど、とよだくん。
気負いすぎてあかんがな。勢いだけが空回りしとるがな。
二人がうまく噛み合わんがな。たがとよの空気になりきらんがな。
喋りもころがってないやんか。
淳ちゃん、頭で考えながらライブしとったらあかんがな。動物は本能のままにいかんと!
演奏も喋りも全部中途半端になっとるがな。くー!なんとかせねば・・・・

あれ、あれ?俺まで伝染してきたど。
こんなとこまで仲良くならんでもええのに、俺まで空回りや。
こういうのを深みにはまるっていうんやな。
こうなりゃもう行くとこまで行くしかないよな。とよだくん、笑ってるけど、顔がひきつってるで。
久々の大阪で緊張したか?
それとも自重しすぎて酒が足らんかったか?
俺にハンドマイクで歌えって?!
お前なにさすねんな。やればやるほど悪循環やないか。
せっかくリハで絶好調やったのに、まあ、これやからライブはおもろいんやけどな。

ありゃりゃ、またあとでみんなに怒られるわ。

となりのうどん屋で打ち上げ、というよりはみんなを交えて大反省会開始。

「どうだ、まあまあのライブやったのう、まあ、飲もうや」
ぜ〜んぜんわかっとらん!
「俺はいつもどおり、ええ感じやったけどな」
誰かなんとか言うたってくれ。
「まあ、悪うはないけどな、らしさがちょっと出てなかったかな、たがとよのお客さんは不完全燃焼やったかもな」
「俺は気持ちよかったんやけどな」
まだ言うとるわ!
「とにかく練習しよう、実は次のブッキング決めてきた。このままではすまされん、リベンジライブじゃ!10月5日の日曜日、ここでリベンジやるど!みんなも来てや」
「よっしゃ、練習、練習、そのまえにもう一軒いこ、俺、腹へってんねん」
ほんまわかっとんのやろか?

みんなと別れて次の店、サザンウィンドの遅れてきた井上徹も合流した。
三人がギター抱えて店に入ろうとすると、若い店員が
「すみません、未成年の方はちょっと」
君はなにか勘違いしてるよ。
「ええおっさん捕まえて、なにが未成年じゃ!」
井上徹、暴れる。ちなみに俺と徹は同学年。
「なんや、このいい感じとかいう酒は!いよかんジュースじゃないけ!」
井上徹、暴れる。ただの酔っ払い。
「このメニュー端から端まで全部もってこい!俺が全部食ってやる〜!」
一人はしゃいでる、とよだくん。
「なんや、このもらい泣きって酒!僕これにし〜よっと」
井上徹、満足そう。おっさんか、ほんま!

俺の友達はこんなやつらばっかりかよ?

まったくほんまに、これでリベンジできるのかよ?

2003/09/20(土) 名古屋まったりらいぶ
雨だ、しかも大雨。名古屋に近づくと雨脚が強くなってきた。
打ち上げで明け方まで飲んでいた俺達は、名古屋で一緒に出演するアッキーさんを乗せて朝東京を6時半に出た。
しかし、とよだは元気だ。あいつ、たしか1時間半くらいしか寝てないはずなのに車の中でアッキーさんと喋りっぱなしや。
調布あたりでまた例の歌が聞こえてきた。知らん顔して寝とこ。
アッキーさん、とよだをよろしく!

「ここや、コリアンスクール。まるで学校みたいやな?」
「なんか面白そうやな、探検しようで」
「今日ここ泊まるんやろ?よし、みんなで夜中にきもだめし大会や」
「まるで学校の怪談みたいやな」 
 
この学校は部屋やホールを貸し出ししてる。
2階の各部屋では民族楽器や衣装などもたくさんおいてあり、若い女の子達がダンスの練習をしている。
ホールではリハが始まっていた。
今日は以前ほっこりらいぶで一緒だった松井さんや呉さんもでるらしい。
懐かしいな、またひなびたスナックで「出演者紅白歌合戦」やりたいよな。
どんなイベントになるのやろ。
でも残念ながらこの大雨、しかも今日は名古屋は今池まつりがあるらしい。

早めにリハを終え、昨日急に決まった音屋さんのインターネットラジオの収録に向かった。
いつも馬鹿明るい音屋さんはずらりと缶ビールを並べて迎えてくれた。
収録は始まり、酔いの回った音屋さんも俺達も絶好調、
しゃべるしゃべる、放禁用語が飛び交い、「ぴー」が何度もはいる。

そして30分後。
「お疲れ様でした、無事終了、いえ〜い」
「さあ、今からライブや、いくぞ!」
「あれ?すいませ〜ん、いまの、テープ回ってなかったみたい、もう一回おねがいします。」
音屋くん、やってくれるじゃないの、同じ事はもうしゃべられへんがな。
また缶ビールが増えるがな。もう!「今池の女」歌っちゃうからな!

コリアンスクールに帰るとライブは進んでいた。
校庭いっぱいに歌声が聞こえる。
ええ感じやけどなんか怪しい雰囲気、こんなとこでやるのははじめてやけど面白そう。
そして俺達の出番。
俺達の音がでかすぎるのか、音が回りすぎるのか、ただ酔っ払っているのか、ぜんぜんお互いの音が聞こえへん。
とにかくやっちまえ!始まったらもう止まらない。
とよだも弾けてきた。調子に乗って勢いよく思いっきり前に飛び出したとたん、
どってーん!
校舎が大きく揺れた。熊がひっくり返ってしもた、
後頭部をしたたかに打ったらしい。でもとよだはギターを離さない。台本どうりだという顔して弾いている。
しかしこちらに振り向いた顔は苦痛にゆがんでいる。お客さんの前では笑いながら演奏をしている。
いやあ、あんたはえらい。プロですわ。また楽しいショーでした。

ライブ終了後、近くの台湾料理屋で軽く腹ごしらえしてコリアンスクールへ。
「さあ出演者のみんなと打ち上げだ!」
あれ、まっ暗やんか、うそー、もうみんな帰ったの?
楽屋も鍵がかかってるし。夜の学校はますます不気味や。
それより、またとよだと二人で車で寝るのかよ。
車で3泊もしてしまうのかよ。そのほうが不気味や。
なんちゅうツアーやねん。

そして二人は仲良く名古屋の朝を迎えたのでした。

2003/09/19(金) 残暑東名ツアー
暑い夏もそろそろ終りかけてきたのか、朝晩急に涼しくなってきた。夜空を見上げると火星がオレンジ色に輝いている。いつものように駐車場で、とよだが来るのを待っていた。約束の時間を30分以上も過ぎている。いつまで待たせるんや。連絡の取りようもないやんか、携帯くらい持てよな、ほんまに。

「おう!悪ぃ、ごめん、待たせたな、道が大、大、大渋滞やってな」
この時間は渋滞ありません!
「もうええわ、早よ行こうで、とにかく東京まで行けるとこまで走ろうで」
「よっしゃ、行くど!忘れ物ないか?さっさとせえよ」
自分がさっさとせえよ!

また楽しい二人の旅が始まった。8月から少しライブが空いたので新鮮な気持ち。気分は上々、とよだも何か鼻歌を歌っている。車は順調に奈良を抜けて東へと向かう。

「♪りんりんりん、たがみちゃん、今日の調子はどうだい?りんりん」
「おう、絶好調や、ところでその♪りんりんってなんや?」
「虫の歌や、♪りんりん。知らんか?学校で習ったやろ?りんりん」 
「はぁ?」 それ、虫の声やろ!ほんで、ちんちろりんやろ、メロディも無茶苦茶やし。でも君らしくていいよ。

名古屋手前でめずらしく眠くなってきた。とよだも俺も、ちょっと疲れ気味。ちょっと暑さにやられてるかな?

「くー!このまま名古屋で降りて、いっぱい飲みたい気分や」
「おう!また前みたいにフィリピンの店で朝まで飲むか」 
「あの姉ちゃんら、元気にしてんのやろうか?淳ちゃんモテモテやったしのう」
「おう、もう少しでフィリピンへ連れて行かれるとこやった。行って飲むか?」
だめだめ、あの時も朝7時まで飲んで、そのまま東京でライブが無茶苦茶になってしもうたやんか。今日は我慢。それにしても星がキレイや。

次の日、温泉で疲れを癒し、談合坂で練習?を終えた二人は、曼荼羅へ向かった。調布あたりで、とよだがいつも歌う歌がある。しかも、いつも間違って歌っている。

「♪中央ふり〜うえ〜い、右に競馬場、左に飛行場?」
「ちゃんと歌えよ!歌詞、無茶苦茶やないか!」
「ええ歌やの〜、♪ちゅうおう〜ふり〜うえ〜い」 寝たふりしようっと。毎回毎回、聞いとられんわ。

リハを終えていつもの居酒屋へ。さあ、景気つけていこうぜ。今日も元気に一発かまそうぜ!ビール、ビール。とよだは肉、肉、ってわめいている。ええ感じや、よっしゃ、気分も盛り上がってきたところでちょっとトイレに。ドアをカチャ。

「?!・×!・・・?」 

がーん!お、おばちゃん、なにやってんのよ!!用を済ませたおばちゃんがパンツをあげている。ここ、男トイレやないの。見つめ合って沈黙の一瞬。俺は酔いもぶっとんで頭がくらくらした。
「す、すみません」
??で、なんで俺が謝らんあかんのや?おしっこも止まったやないか!たのむわ、もう!ライブ前に。しかもおばちゃんやし!

「・・と、とよだくん。今、すごいもん見てもうた。後から詳しく話す、とにかくビール、いや、日本酒のもう」

いやぁ、まいりました。またそのおばちゃん、俺達のすぐ後のテーブルで何事もなかったのように大きな声で喋ってる。こっちが恥ずかしくなって、ちっちゃくなってる俺。大阪のおばちゃんはすごいっていうけど、大阪でも東京でも、おばちゃんはおばちゃんなのだ。おばちゃんはすごいのだ!


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