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2003/06/07(土)
アフター・バナナ
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盛り上がったライブも終了し、お客さんもバナナのスタッフもみんな帰った。俺はHiROと二人でバナナホールの前でたたずんでた。
とよだが行方不明で居場所もつかめない。しかもギターとアンプも置いたままだ。 「あのやろう、どこへいったんやまったく、どうしょうもないやんか」 「そうっすねぇ、とよださん、携帯持ってないし」 「すまん、もうちょっとだけ待ってくれんか、もう帰ってくるやろ」
バナナの社長が出てきた。 「まだおるんかいな?」 「とよだが、どっか行って帰ってこないんすよ」 「あいかわらずやな、そこで飲んでるから帰ってきたら一緒に呑みにおいで」
30分後、汗だくでとよだが帰ってきた。 「すまん〜、友達送っていってたら遅うなった、ごめんな〜」 いったいどこまで送っていったんや? 「ええけどな、子供やないんやから、ちゃんと言うていけよな」 「はい、わかりました」 こんな時だけ素直なんやから。ほんま大きな子供や。 「社長がさっき飲みにおいでって言ってたで」 「な、なんでそれを先に言わんのや、早う飲みにいこうで、さっさとせえよ」あほう、ええかげんにせえ!
くーすBAR、伽楽可楽でカナちゃんやブッキングのアオキさんも合流し、泡盛をがんがんご馳走になった。社長は沖縄が(いや、泡盛が)大好きらしい、俺たちも泡盛大好きなのだ。きくのよね、これがまた、く〜。
「今日対バンした沖縄のアコースティックMの人達に、さっき声かけられたんすよ、どこで打ち上げしてんのやろ」 「一緒に飲みたかったよな、ところで、あのうまい二人、誰ですか?」 「あれは、キャンマリのギターとボーカルや」 えええ!失礼しました。ぜんぜん分からへんかった。
「いま、彼らの居場所が分かったから、合流しょうや」 もう社長は席を立っている。・・・とよだと同じや? ドアを開けるとこの店もまた、右も左も沖縄、沖縄、泡盛、泡盛。丁度今打ち上げ絶好調状態、そして貸切だ。
「おう!きたか、ここ座れ、飲め、飲め」 ありゃ、ちょっとやばくない?もうみんな、だいぶ酔ってる。
「お前たち、いいよ、いい。俺は気に入った、沖縄に来い、俺が呼んでやる」 また誰やろ、このおっちゃん?みんなからコウちゃんって呼ばれてる。でもなんかかっこええおっちゃんやなぁ。 「お前たちは絶対沖縄とかアメリカのわけのわからん州で受ける!沖縄に来い!」 ほめてんのやろか??わけのわからん州って?まあそうかもしれんけどね。 「まあいいから飲みなさい。自信もっていいから、俺が保証する」 からまれてるんやろか?まあええか、飲もっと。店内は宴会状態、みんなギターを出して勝手に歌い踊りだす。泡盛ががんがん飲まれていく。とよだも酔っぱらってギター弾きだした。 なんかわけわからんアドリブ合戦みたいになってきた。やっぱ打ち上げはこうでなくっちゃね。 沖縄の人ってほんまみんなで騒ぐのが好きなんやなぁ。 こりゃあ朝まで行きそうや。
あとで聞いたらあのコウちゃん、沖縄の伝説のハードロックバンド、紫、コンディショングリーンのタイコやったんやて〜。えええ!!またまた失礼しました。バナナの社長、アコースティックMさん、そして沖縄の皆さん、かなちゃん、楽しい打ち上げありがとうございました。またこの次は、どんな出会いがあるんやろう。
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