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2003/06/02(月)
バナナホール、とよだの考えた必殺技
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いよいよ必殺技を出す時が来た。客席も徐々に埋まってきている。 これ見て、みんなびっくりすんなよ。この必殺技はとよだが寝ずに考えた技だ。あいつに言わせると絶対大受け間違いないらしい。 この技を城北公園で野良猫や酔っ払い相手に、二人で必死に練習してきた。とよだはいちいち注文をつけた。ここはこうや、この角度や、これがかっこええんや、と。
あの日・・・ 「たがみちゃん、すごい事思いついたど、これ本番で絶対やろうで、こりゃあ間違いないど」 「ほんまか?淳ちゃんの絶対は、絶対間違いの絶対やからなぁ」 「このくらいせんとあかんよ、わしら一番若くてかっこええ、たがみとよだ様やろ?」 「お、おう?、そのとおりや」 なんかやばい感じ。 「当たり前やないか、やろやろ、な、な、」 「よっしゃ、わかった、どうせやるんならおもいっきりやろうで」
そしてその瞬間がついにやってきた。「時代遅れの男たち」のイントロだ。
♪じゃじゃじゃじゃーん 「へーぇい!」 もういっちょう!♪じゃじゃじゃじゃーん 「へーぇい!」
練習どうり手の角度は45度、天につきあげろ、声をはりあげろ!どうだ!みんな俺達かっこええやろ!
・・・・・あれ???何だこの空気は?みんなあっけにとられてるやないか!
とよだ!話がちゃうやんけ!大受け間違いなしのはずやろ?無茶苦茶かっこわるいやんか! あいつの言葉信じた俺が馬鹿やった。もう知るか!歌いまくってやる〜!なにがへーぇいじゃ、ええ年こいたおっさんが、ほんま。楽しすぎて鼻水まで出てきた。もうなるようになれ、とばしていくぞー!ええ〜ん。
「誰もドアの向こうにおらんやろうな、やるど」 「おう、あまりでかい声でやったらばれるど、わからんようにな」
実は本番前まで鏡の前で、二人並んでこの練習ばっかりしてた。しかも誰にも見つからないように、そうトップシークレットってやつだ。 ほんまあほな二人や。 もっとやることあるやろう。なにがトップシークレットじゃ。 真剣な顔で練習してた馬鹿な男たち、ほんまわしら、子供かよ!!
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