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2003/12/28(日)
吉祥寺 曼荼羅
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昨夜遅く大阪を出発した。珍しく、とよだが飲んで、へべれけになっている。そして今回もまた天気は悪いみたい。山間部は雪らしい。なんで俺たち、いつもこうなんだ?
「おい、真夜中には凍結するらしいで、チェーン積んだんか?」 「大丈夫や、なんとかなる、俺様にまかせとけ、俺は今日おもいっきり焼肉食ってビールをガンガンに飲んできたからな、俺のにんにくパワーで氷を溶かしてやるう」 「な、なんじゃそりゃ。凍結と、にんにくと、どう関係あるんや。ほんで、わしゃ代行運転手か!」
まかせろって、とよだにまかせると、いつもろくな事がない。でもなんとかしてしまうのが、こいつの凄さや。この脳天気さはどこからくるんやろう。
車は快調に東名阪をぶっとばす。もう夜中の一時をすぎたところだ。さっきから、ちらちら雪が降ってきた。凍結注意の表示が出ている。やっぱり、やばいんじゃないの?道路も変に光りだした。あら?いつのまにかまわりは雪景色、20センチ位積もっている。あれ〜、なんだ〜、どぱーっと雪が降り出した。
「おい、とよだ、雪やど雪。おいおい、がんがんに吹雪いてきたがな。おい、とよだ、とよ?」
・・・口あけて寝とるがな!おまえ、ええかげんにせえよ、なにがまかせとけじゃ!なにがにんにくパワーじゃ!もうええ、慎重に慎重に、ブレーキ踏むなよ、アクセル吹かすなよ、この峠さえ越えれば、よし、もうちょっとや・・・
「ああ、よう寝た。ほら俺のいうた通りチェーンなくても大丈夫やったろ?」 「・・・・」 「みてみい、今夜はええ天気や星がきれいやなあ、運転かわったるわ」 「よーろーしーくーっ。わしゃもう寝る!」 「寝、寝るんか?さみしいやんか、俺一人にすんなよ」 「おやすみなさいませ!」
吉祥寺にはいつもより早く着いた。どうすんだ?時間あるし。いせやで餃子でも食うか。吉祥寺公園でもぶらつくか。それともまた長袖アロハを探しにいくか。
「この前、俺たちの旅、見たか?」 「あたり前よ。俺のリアルタイムやんか、実を言うと俺、東京の大学行ってたんや。すぐやめたけどな。俺達の旅ごっこしてたんや」 「あのロケこの公園やろ、なんかええよな吉祥寺って」 「またあの歌が、この公園に合うんよな、ええ歌やな、俺の青春や」 「おう、あの歌やろ?♪夢のふふ〜ふん、オバルト色のふふ〜ふん」 ・・・もうええ、しかもコバルトやし!わしの青春を返せ!
ライブは前回に続き絶好調!満員のお客さんも十分楽しんでくれたみたい。最近調子ええやんか。やればできるじゃないの、とよだくん。絶好調の俺たちは打ち上げへ。タイバンのMOTOKI君もかけつけてくれた。ええライブの後は、やっぱり酒がうまい。店内は年末なのに若者でいっぱいや。俺たちのテーブルも盛り上がっている。みんな関東弁でしゃべりまくっている。
「ところでみんな東京出身なんか?」 「実は俺、岐阜」 「私、香川。やっぱ朝、昼、晩うどん食べんと」 「俺、帯広。北海道のホッケは、なまらうまいべ」 「私、豊橋だがね」 「俺は、栃木。ぼーぼぼぼ??」 なんじゃ?このテーブル東京人一人もおらんやんけ!しかも酔っ払ってくると、みんな方言でしゃべっとるし!もうわけわからんわ。ひょっとしたらこの店で飲んでる連中、全員地方出身かもな。何ておもろい街なんや。そういう俺たちが一番田舎者やけどな。なんか楽しくなってきた。やっぱり吉祥寺はええ街や。 また来年も来るからな。
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