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2003/11/02(日) 大和高田ScarFace
きょうは大和高田で「美女と野獣」っていう平山だいごちゃんのイベント。月夜さんとは前にも一緒にやらせてもらった事がある。で、美女と野獣ってどういう意味やねん。

「ところで、大和高田ってどこや?」
・・・二人で地図とにらめっこ。
「奈良や、奈良、むかし通ったことあるわ」 
「それは分かるけど、奈良は東西は狭いけど、南北はひろいで」
「まあ行けばなんとかなるやろ、日曜やし、のんびり下道で行ってみるか」

25号線を八尾、柏原、香芝をこえて大和高田へ。おいおい、まだ走るんかよ。途中、渋滞もあってもう2時間以上走っている。しかし現地に近づくとなんとも言えないのどかな秋の風景。ええやんか、ええ感じや。

「この道、まえにバイクで走らんかったか?」
「そうや、みんなでツーリングで通った道やで」
「あのときの俺のナナハンはよう走ったな、盗られてもうたけどな。たがみちゃんのZ1健在か?」
「バリバリや、オイル漏らしながら走っとるがな、あいつはてんぷら油でも走るからな」
「てんぷらか、腹へってきた。あの柿うまそうやの、ちょっと取りにいこうや。そこを左に入って、それを右に」 

何しに来とんのやお前は!ほんで話がめちゃくちゃじゃないか。ツーリングの思い出話とちゃうんかい!結局迷子になった俺達は、大吾ちゃんに迎えに来てもらいました。

ScarFaceは、駅前からちょっと離れた商店街の中にあった。この商店街、とても怪しい。人影がない。しかも、天神橋筋商店街って書いてある。この店もまるで、どこかのアジトみたいで非常に怪しい。店長がまたまた怪しい。変な映画から飛び出してきた危ないスキンヘッド野郎みたいや。そして出演する長髪の俺達はもっと怪しいと思われているはずだ。なるほど、タイトルどうり「美女と野獣」だ。で、美女はどこに?いました、いましたよ。二人も美女がいたって事にしときましょう。

リハを終えて、町を探索してみた。商店街を歩くと、わけのわからないものを売ってる怪しい店があった。早速立ち止まるとよだ。なにやら必死に探している。まるで獲物を探すハイエナみたいや。

おい、もう行こうで、あんまり時間ないし、どうせ一杯やるんやろ?」
「ちょっとだけ待ってえな。すぐやし」
「おいていくからな、じゃあな」
・・・しばらくして、とよだが得意そうな顔をして追いかけてきた。
「ええもん見せたろか、見てみいこれ、フォーリーブスのシングル盤やど!どうや!」

どうやいわれても・・・?ええなあ、君はいつも幸せで。まあちょっと飲もうや。しばらく歩いて飲み屋を探す。

ない!ない!店がない!あかんがな。日曜日もあってか、ほとんどシャッターが閉まってる。なんと平和な町や。

やっと見つけた一軒の串カツ屋。なんと、一本50円!10本食べても500円やんか?しかも何度もキャベツが盛られていく。そんなにキャベツばかり食べれんがな。なあ?
・・・横でバリバリ食べとるがな、満足そうな顔して。

ライブは異様な盛り上がり。なんでこんなに盛り上がるんやろう、出演者もお客さんもスタッフも暖かかった。地元の17歳と20歳のユニット、月夜さん、飛騨高山から飛び入りの酒落さん、みんないい顔して歌ってる。きっとあの商店街で、一番熱い場所だったと思う。みんなともう少し飲みたかったな。次回の打ちあげは、あの串カツ屋やな。とよだも満足そう。

「また来ようで、今度はフォーリーブスのLP探さんとな。串カツも全部制覇せんとなあかんしな」
とほほ、お前の頭の中はそれだけかよ?


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