ツアー日記 tour report
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2003/11/30(日) 名古屋車道Zイベント
のどが痛い。昨日東京で迫力出しすぎて、のどを潰しちゃったみたい。とよだは、まだぶっ倒れている。ほんとに大丈夫かよ。もうすぐ牧の原や。ちょっと休憩していこう。死んだように寝ていたとよだが目を覚ました。

「おーっ、着いたか?くーっ腹へった、飯食おうで」
「おい、だいじょうぶかよ?カキフライはどうなったんや?」
「ほんまにしんどかった、でももうバッチリや」
・・・う〜ん、素晴らしい、すごい回復力や、さすが動物や。調子の悪いときは、じっとして動かんけど、動き出すと食うことしか考えとらん。こいつは地球が滅亡しても、絶対生き残るやつや。さすがとよだや。

「とりあえずシャワー浴びようで、ここはコインシャワーがあったはずや」
「よっしゃ、でも10分もシャワーするのもったいないな、5分ずつ入るか?」
「ええやんか、たかが200円なのに、ゆっくり入ったら」
「なにいうてんのや、200円あったらベーコンレタスバーガーが食えるやんか」
「いや、そうやけど・・・どうせおまえが食うんやろ?」

結局コインシャワーのドアの中、裸で待つことになった俺。変な感じ。なんで大の男二人が、こんな狭いところで裸でおらんとあかんのや?意味あるんやろうか?じっと待つこと5分間。まるで馬鹿みたい。

「たがみちゃん、チェ〜ンジ!はい、シャンプー、ほんでシャワーぬるめにしといたからな」
「お、おう、あ、ありがとよ???」
わしら夫婦か?いや、ちゃうよな、ちゃうちゃう、絶対ちゃう。

シャワーから出ると、とよだが鼻歌を歌いながら、何か髪につけている。おしゃれやないか。

「なに髪につけとんのや?めずらしい」
「ニベアやニベア、髪にも栄養をつけんとな」
「??ニベアいうて、・・・ニベアは顔にぬるもんとちゃうんかい?」
「おう、もちろん顔にもぬるで。わしは髪にもつけるんや、ヘアクリームみたいなもんや、おしゃれやろ?たがみちゃんもつけるか?」
・・・そういわれればそうかも??ようわからんわ。まあなんでもぬっとけや。ほっといて飯くおうっと。

「きのうカキフライにあたったからな、朝は軽く飯2杯にしとこっと」
「なんちゅう胃袋や、お前の胃袋は鋼鉄でできとんのか?」
「男は朝からこんくらい食わんとなぁ、あかんで」
もうええ、もうええ。わかりました。それからトイレ直行やろ?

ゼットに着くと、もうリハが始まっていた。今日のイベントは店長のシゲオくんが選りすぐったバンドばかりらしい。
アコギを持ってるやつらは俺達だけだ。激しいイベントになりそうやな。

「おいおい、オールマンやっとるど!濃いのう!」
「いやぁ、ジャパメタもおるど、おい」
「お、おんなツイストがおるど、どうなるんや、このイベント」
「ほんまにわしらが一番さわやかかもしれんで」

本番もみんな濃すぎるほど濃いかった。のどのつぶれた俺は開き直って歌いまくった。どうなんだ!ええもんはええし、あかんもんはあかんのじゃい!のどはつぶれても、ハートで歌うんじゃい!みんなぶっ飛ばしてやる〜!とよだもテレキャス抱えて、おもいっきり弾けている。どうだ!これがたがとよや!たがみとよだ様じゃぁ!ざまぁみろ!!

打ち上げで調子に乗った俺達は、場所をライブハウス徳蔵にかえ、また朝方まで焼酎を飲んでいた。もう体中から、焼酎のにおいがしている。激しい楽しいツアーやった。
東京でも名古屋でも、たくさんの素敵な人たちと知り合うことができた。本当にみんなありがとう、またお会いしましょう。

でも一番素敵なやつは、今夜も横でぶっ倒れているこいつかもしれない。おつかれさん、とよだくん。

2003/11/29(土) 武蔵野フォークジャンボリー
とよだ号がディーゼル規制にひっかかり、今回は、たがみの街乗りチョロQで東京に向かう事になった。

後部座席にギターやアンプを詰め込んで、たがみ号は快調に高速をぶっ飛ばしていく、まるで夜逃げみたいや。久しぶりの東名高速。何度も大型トラックに追い回され逃げまくるチョロQ。ほんと東名は走りにくい。とにかく行けるとこまでがんばっていかなくちゃ。とよだは?助手席で捕まった熊みたいにグタっとなっている。もう夜中の1時や。

「おい、おきとんのか?俺一人にすんなよ、さびしいやんか」
「おきとる、おきとる。大丈夫や、がんばって足柄までいこうで」

・・・いつもの元気ないな?疲れとんのか?朝早かったらしいからな。でもなんか歌ってるわ、何の歌やろ?

「おい、それ、何の歌や?誰がうたってるんや?」
「♪〜フフフ〜ん、ラリラ〜ら」
「だからぁ、誰の歌やねんな?」

え?なに?こいつ寝とるやないか?寝ながら歌うたっとるがな!?寝言は聞いた事はあるが寝歌なんて聞いたことないで?やってくれるわ、さすがやな、人間の域を超えとるわい。とにかくおきろ!俺一人にすんなよ!

目が覚めると大雨や。車は水しぶきを上げて鮎沢まで。俺はふらふらや、3時間しか寝てない。なのにあいつは朝から絶好調!朝からうどん、大盛りごはん(しかもおかわり)コロッケ、とどめはハンバーガー2個。いったいどうなってるんや、こいつの胃袋は。

「男は朝からこれくらい食わんとあかんのや!よっしゃ、ちょっとトイレ行ってくる」
食ったらすぐ出す、っておまえは鶏か?いや、脳みそは、きっと鶏くらいやろうな。ほんま楽しいやつや。

環八は日曜日なのに大渋滞。全然進まない。東京はマナーがええから、割り込んだり、インチキしたりしない。じっと流れるのを待っている。もうリハの時間に間に合いそうもない。とよだが切れはじめた。

「もうがまんできん、うおー、大阪走りじゃあ!チョロQは歩道を走ってやる!どけどけ!」
「あほう、なにすんねんな、しかも俺の車やど!」
「ゴウ!ゴウ!大丈夫や大阪ナンバーやから許してくれるやろ!」
そんな問題やないやろ、あぶないって?ここ大阪ちゃうんやど。世田谷のみなさんごめんなさい。え〜ん。

・・・そしてリハには間に合った。

さすがは武蔵野フォークジャンボリー。今日のメンバーは凄い。ひとくせも、ふたくせもありそうなやつらばっかしや。リハから戦いが始まってる。嫌やなぁ、この雰囲気。しかもフォークジャンボリーなのに、全員バンド引き連れてきてる。またバンドも、めちゃうまい、うますぎる。絶対反則や!みんなばんばんにオーラ出しとるがな。とよだの古い友人、明夫君も今日はバンドらしい。みんなリハで迫力出しすぎや。わしら、ちょっとコケとこうで。

「みんな、なに勝負してんのや?」
「ええねん、わしらはわしらや」
「そうそう、わしらは癒し系やからな」
「癒し系?ちゃうやろ、いやらしい系やろ。それか、いやしい系や」

さわやかな塩川くん、井上ともやす拓郎もどきくん、この陰謀を企んだきんばらくん、目力のある南松くん、年がよく分からないMOTOKIくん、そして大御所・石井明夫くん、おてやわらかにお願いしますよ。みんなかっこよすぎる!(ここまでよいしょしといたらええやろ?)
でもココでは俺達が一番若くてかっこいいバンドなのだ!がははは、ざまぁみろ!

外は雨なのに、曼荼羅は超満員。ライブは異様な盛り上がり。さすが、名のあるみなさん、やりますわ。でも熱さでは負けへんで。みんな、みんな、ぶっとばしてやる〜!
かかってきなさ〜い!どうだ!わしらが天下のたがみとよだ様じゃ。勝負は本番できめてやる〜!俺達が一番最高や!うりゃぁぁ!

ライブが終わり、近くのやる気茶屋で打ち上げしていたら、明夫君をのぞく出演者全員がやってきて合流した。

第2ラウンド開始!!とよだくん、覚悟はええか?死ぬまで飲むど!2ラウンドも勝負じゃ。みんなかかってきなさい!明日は名古屋でイベントやけど、根性決めて思いっきり飲んでやる。

4時半、井の頭公園。とよだが苦しんでいる。ビルの屋上から突き落としても平気な頑丈な体のに、どうした?

「うーっ、やられた、」 
「誰に?」
「・・・か、かきフライに」
「カキフライって、それ本番前に食ったやつやろ?俺に2つもくれんかった?」
「実は、あれからずっと、上からは波動砲、下からは鉄砲で、だぁだぁやったんや」 
「それでライブやって打ち上げもやっとったんか??ほんまにあほなやつやな」
「迫力ださんとな、負けとられんし、もれそうやったんで、本番であんまりジャンプできんかったけど」 

そんな問題じゃないやろ?前もそんな事あったやろ?やばいと思ったら全部食うなよ!ほんまに口がいやしい系や。でもたいしたやつや、あなたは本物のプロです。そんなとよだくんが俺は大好きです。でも出演者もお客さんも、そして俺達も最高のイベントやった。みなさん、ありがとう!

2時間ほどして、どしゃ降りの中、ぶっ倒れているとよだを連れてチョロQは名古屋に向かった。

2003/11/02(日) 大和高田ScarFace
きょうは大和高田で「美女と野獣」っていう平山だいごちゃんのイベント。月夜さんとは前にも一緒にやらせてもらった事がある。で、美女と野獣ってどういう意味やねん。

「ところで、大和高田ってどこや?」
・・・二人で地図とにらめっこ。
「奈良や、奈良、むかし通ったことあるわ」 
「それは分かるけど、奈良は東西は狭いけど、南北はひろいで」
「まあ行けばなんとかなるやろ、日曜やし、のんびり下道で行ってみるか」

25号線を八尾、柏原、香芝をこえて大和高田へ。おいおい、まだ走るんかよ。途中、渋滞もあってもう2時間以上走っている。しかし現地に近づくとなんとも言えないのどかな秋の風景。ええやんか、ええ感じや。

「この道、まえにバイクで走らんかったか?」
「そうや、みんなでツーリングで通った道やで」
「あのときの俺のナナハンはよう走ったな、盗られてもうたけどな。たがみちゃんのZ1健在か?」
「バリバリや、オイル漏らしながら走っとるがな、あいつはてんぷら油でも走るからな」
「てんぷらか、腹へってきた。あの柿うまそうやの、ちょっと取りにいこうや。そこを左に入って、それを右に」 

何しに来とんのやお前は!ほんで話がめちゃくちゃじゃないか。ツーリングの思い出話とちゃうんかい!結局迷子になった俺達は、大吾ちゃんに迎えに来てもらいました。

ScarFaceは、駅前からちょっと離れた商店街の中にあった。この商店街、とても怪しい。人影がない。しかも、天神橋筋商店街って書いてある。この店もまるで、どこかのアジトみたいで非常に怪しい。店長がまたまた怪しい。変な映画から飛び出してきた危ないスキンヘッド野郎みたいや。そして出演する長髪の俺達はもっと怪しいと思われているはずだ。なるほど、タイトルどうり「美女と野獣」だ。で、美女はどこに?いました、いましたよ。二人も美女がいたって事にしときましょう。

リハを終えて、町を探索してみた。商店街を歩くと、わけのわからないものを売ってる怪しい店があった。早速立ち止まるとよだ。なにやら必死に探している。まるで獲物を探すハイエナみたいや。

おい、もう行こうで、あんまり時間ないし、どうせ一杯やるんやろ?」
「ちょっとだけ待ってえな。すぐやし」
「おいていくからな、じゃあな」
・・・しばらくして、とよだが得意そうな顔をして追いかけてきた。
「ええもん見せたろか、見てみいこれ、フォーリーブスのシングル盤やど!どうや!」

どうやいわれても・・・?ええなあ、君はいつも幸せで。まあちょっと飲もうや。しばらく歩いて飲み屋を探す。

ない!ない!店がない!あかんがな。日曜日もあってか、ほとんどシャッターが閉まってる。なんと平和な町や。

やっと見つけた一軒の串カツ屋。なんと、一本50円!10本食べても500円やんか?しかも何度もキャベツが盛られていく。そんなにキャベツばかり食べれんがな。なあ?
・・・横でバリバリ食べとるがな、満足そうな顔して。

ライブは異様な盛り上がり。なんでこんなに盛り上がるんやろう、出演者もお客さんもスタッフも暖かかった。地元の17歳と20歳のユニット、月夜さん、飛騨高山から飛び入りの酒落さん、みんないい顔して歌ってる。きっとあの商店街で、一番熱い場所だったと思う。みんなともう少し飲みたかったな。次回の打ちあげは、あの串カツ屋やな。とよだも満足そう。

「また来ようで、今度はフォーリーブスのLP探さんとな。串カツも全部制覇せんとなあかんしな」
とほほ、お前の頭の中はそれだけかよ?


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