気が向けば書く、いい加減日記なのだ〜(爆)
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最新の絵日記ダイジェスト
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2006/01/04(水) 下山の日
昨晩もやはりかなりの風と雪であったようだ。
テントのフライシートにかなりの雪が付着しているし、
テントは30センチほど埋まっているようだ。
今日も昨日の登山者達がつけた深いトレースも
すっかり消えて、まっさらの雪面となっている。

空はやはり曇り空で、時に雪がふったり、風が強くなったり
と安定しない天気である。
バスは4時前であるが、トレースもないので早々に降りることにする。雪が深いが2時間ぐらいで多分下山できるはずだ。

まず、夏なら熊笹が覆う斜面を下るのだが、
太もも、時に腰という深雪である。
10分ほどその斜面を下れば樹林帯となりトレースがでてきたので
安心してくだりはじめるが5分も歩かない内にトレースが消える。
赤テープを探すも発見できず、まぁ方向だけを確認して
下っていく・・・が、しかしどうも様子がおかしい・・・・
登ってきた樹林帯とはどうも違う樹林帯をくだっているようだ。
これは一つ隣の谷沿いを下っているということに
気づき始め、どこか安全な場所で軌道修正をしなければならない。谷を下っていくとやがてクルマの音がかすかに聞こえては
来たが、明らかにコースは外しているのはまちがいない。
なので、登りやすそうな植林の斜面を登り位地確認をすることに
した。新雪の斜面をラッセルするのはかなりきつい作業だが
200メートルほど?なのでそれほど時間をかけることもなく
登ることが出来た。
すると眼下に道路と村が見え方向は間違っていないこと
と、やはり予想通り、一つ隣の谷沿いを下っていたようだ。
自分達の位置を確認できたことで一安心したので
少し休憩をとることにした。

あとは、怪我をしないように慎重に下るのみである。
ほどなく斜面から林道におりついたのであった。
そこは、登山口から100bほど入った位地である。
何とか登りだしたところに無事下山することが出来たのだ。
所要時間は丁度2時間であった。

さて、予定時間通りおりてきてしまったので
バスを4時間ほど待たなければ成らない・・・・
雪も時折降り、稜線ほどではないが寒いことに変わりはない。
バス停の近くにある食堂も今日は休業の札がかかっている。
ひぇ〜仕方ないので、チョコレートやハムなんかを食べて
時間を潰す・・・いや、しかし、4時間という時間は
こんな寒空の下で潰すのは至難の業である。
テントを張ろうかとも思ったが、濡れたテントを
広げるのも面倒なので、一畳ほどのせまい待合小屋に
三人で身を入れていたところ、一人のスーツを来た
格好のいい紳士が「権現山の登山口はどのあたりですか」
と俺様達に尋ねてきたので、登山口を教えてあげたのだが、
小林隊長がすかさず、「どこまでお帰りですか?」と聞き
紳士Fさま「大津までです」
隊長「すいませんが、どこか駅まで乗せてもらえませんか?」
とたのんだところ。
今、山を下りてきたばかりの汚い男三人なのに
その紳士Fさまはいやな顔一つせずこころよく乗せてくださった。

神も仏も信じないような俺様達も、この時ばかりは
紳士Fさまを神のようにかんじたのである。
感謝感激である。
また、大津駅までの道中、紳士Fさまが愛する鈴鹿山脈の
綿向山について色々教えてくださったり。
綿向山を愛する会というのを設立して活動をされているそうなの
だが、その活動たるや半端じゃなくて、山小屋を会で3つも
立てたり、道標を立てたり、登山道の整備をしたりと
物凄い活動をしている人だったのだ。

また、綿向山の日というのも毎年11月10日に制定して
そのイベントには今では数百人の人が詰めかけ
綿向山が多くの人に愛される山となっているようだ。
HPも拝見させてもらったが、俺達のようにただ山を
登るだけじゃなく、山の美しさを保ち、みんなが安全に
登ることが出来るように整備し、ふるさとの山を愛している
姿は本当に立派である。

是非とも一度、綿向山に登ってみたいとおもったのだ。

ほんとうに、紳士Fさまありがとうございました。


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