気が向けば書く、いい加減日記なのだ〜(爆)
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最新の絵日記ダイジェスト
2008/12/01 ありがとうございました。
2008/03/07 レッスンステージ前夜
2007/11/27 公演を終えて
2007/11/21 最終稽古
2007/11/19 あと、残すところ稽古一回だ!

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2006/01/03(火) 晴れと思ったら・・・吹雪・・・また、晴れ?
昨夜は物凄い風の音であった。
そして、金田氏も小林隊長も物凄いいびきでもあった。
しかし、朝起きてみると小林隊長が開口一番「二人ともすごい
いびきかいてたなぁ〜」・・・・
つまり、全員おおいびきということである。(笑)
もしも、雪山の夜に魔物がいたとしても
三人のいびきの大合唱が聞こえるテントには魔物も恐れをなして
近づけないであろう!!ガハハハ

さて、暖かなシェラフから身を出しテントの外にでてみると
風は少し強い目だが晴れているので樹氷がキラキラと
キレイである。そして、昨日自分達がつけてきたトレースは
跡形もなく消えて、まっさらの美しい雪面に風紋が着いてなお美しい。テントに戻り先ずは朝食である。
今朝はみんなパン食だ。パンをアミで焼いてチーズやハムをのせ、小林隊長がもってきたドリップコーヒーを頂く。
テントの中にコーヒーのよい香りが漂い、パンを焼く
ストーブの火もあるので、外は極寒だがテントの中は
暖かくてここちがいい。下界でいるとなかなか暖かいだけで
これほどの幸せを感じることなどないが、山ではテントという
とてつもなく狭い空間にむさ苦しい男が三人がいる
状況でも暖かいというだけで物凄い幸福感がうまれるのである。

朝食を終え、俺様はちょっと稜線散歩にでかけることにした
まずは、まったくのトレースのない権現山頂上に向かった。
膝まで簡単にもぐりこむフワフワの雪である。登山道(見えないけど)をはずれると太ももや腰まで埋まるほどのゆきである。
それでも、テントから権現山頂上までは100mあるかないかの距離
なのですぐにたどり着いた。まだ、誰も登ってきていない頂上
の雪の上に自分の足跡をつけるのはなんだか気持ちがいいのもだ。眼下には琵琶湖が輝いている。周りはきらきらの樹氷・・・
本当に雪山はきびしい環境ではあるけれど美しさは飛びっきりである!ひとしきり権現山からの景色を楽しんだ後、
今度は反対側のホッケ山方向に足を向けた。

いつの間にか、金田隊員が後ろについてきている。
時々吹雪いたり、また晴れたりの不安定な天気ながら
二人でしゃべりながらなんとなく前に前に進んでいた。
ここは何度も歩いているので迷う心配もないが
一応赤いテープを探しながら「ホッケ山まで行こうか!」
ということになり、二人で先頭を時々交代しながら
ホッケ山を目指した。ここも、膝まで埋まるのは当たり前で
太ももやコースを外れると腰までくるふかふかの雪であるが
まったくのトレースのない雪山が楽しくて仕方がなかった。
今日、今ここを初めて歩いているのは俺達二人だけなんだと
おもうと理屈ぬきにたのしいのだ。
さて、ホッケ山に近づくにつれ風がかなり強くなってきた。
先に見え出したホッケ山の頂上に雪煙がまっている。
雪質も氷気味で足があまり沈まなくて、登りではあるけれど
歩きやすくなってきた。苦もなく頂上到着!
かなり寒い!風は予想通りかなり強く、時には背中を風に
押されて倒れそうになるぐらいだ。
「この天気じゃ、今日も誰も登って来ないだろうなぁ」
といいながら、テントに戻ることにした。
くだりだすと、なんとこんな天気の日に登ってくる人と出会う。
ホッケ山から先はトレースないですよ。というと
その二人連れは「トレースが無いときついなぁ」と苦笑いを
浮かべながらも打見山までいくといっていた。
俺達は「お気をつけて」といってテントに向かった。
すると、今度は5人グループが登ってきた。
「テントの方ですよね。荷物置かせてもらってます。」
と挨拶されてきたので、「どうぞどうぞ」といって
すれちがった。彼らは天気があまりよくないのでホッケ山まで
行って引き返すそうである。

そうなると・・・・さっきの二人連れのおじさん(俺様も立派な
おっさんだけど・・・)が少し心配だが、まぁ、ベテランさん
みたいだから大丈夫だろうと思いなおし昼前にテントに帰り着いた。

すると、小林隊長が立派な防風壁に囲まれた雪のテーブルと
ベンチを完成させていたのでビックリである。

それじゃ、俺達は夜の宴会のためにイグルーでも作るか!
と金田氏と二人でイグルー制作に取り掛かった。
そうしていると、さっきの5人グループが帰ってきたので
小林隊長の作った雪のテーブルとベンチを使って
お昼でもしてくださいというと物凄く感謝されていた。
小林隊長鼻高々である。なにしろ、この頃になると
かなりの強風というか吹雪きっぽくなってきて
とても風除けのないところで食事なんて出来る状況では
なかったのである。彼らが食事している間にも俺様達は
イグルー制作に汗を流し、彼らが食事を終え下山したところで
俺達も昼食とした。
そして、苦労の末イグルーの天井にビニールシートとツェルト
を張ってイグルーが完成した。
夕方、待ちに待った昨日に続く鍋宴会をはじめたのである。
イグルーの中にランタンの黄色い暖かな光と鍋の美味しそうな臭い、焼酎のお湯割り、相変わらず今日も外は強風、でもイグルーの中は無風の鍋三昧!最高〜俺達はなんて幸せなんでしょう!!
わいわいと、鍋も食べ終わったところで、今度はテントに
帰って二次会である。やはりテントの中はイグルーより
更に暖かい。ただしテントの中で火を使う場合は
換気に常に気を配らなければ、本当に三人とも天国にいって
しまうので気をつけなければならない。よっぱらっていても
俺様は用心深く臆病なので、常にテントの入り口のところにすわり絶えずテントの入り口を開けたりしめたりして換気はおこたらないのである。

さて、程よく酔っ払ったところでみんなシェラフに身をいれ
深い眠りについたのである。

※あっそうそう、打見山までいくといっていた二人連れのおじさんは、やっぱり天気が荒れてきたのでといって引き返してきた。
よかったよかった。なお、今日は平から登ってきた人は
みな、ホッケ山までいって引き返していきました。
雪山で無理は禁物!みんな、さすがである。


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