気が向けば書く、いい加減日記なのだ〜(爆)
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年1月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新の絵日記ダイジェスト
2008/12/01 ありがとうございました。
2008/03/07 レッスンステージ前夜
2007/11/27 公演を終えて
2007/11/21 最終稽古
2007/11/19 あと、残すところ稽古一回だ!

直接移動: 200812 3 月  200711 6 4 3 月  200612 11 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2006/01/04(水) 下山の日
昨晩もやはりかなりの風と雪であったようだ。
テントのフライシートにかなりの雪が付着しているし、
テントは30センチほど埋まっているようだ。
今日も昨日の登山者達がつけた深いトレースも
すっかり消えて、まっさらの雪面となっている。

空はやはり曇り空で、時に雪がふったり、風が強くなったり
と安定しない天気である。
バスは4時前であるが、トレースもないので早々に降りることにする。雪が深いが2時間ぐらいで多分下山できるはずだ。

まず、夏なら熊笹が覆う斜面を下るのだが、
太もも、時に腰という深雪である。
10分ほどその斜面を下れば樹林帯となりトレースがでてきたので
安心してくだりはじめるが5分も歩かない内にトレースが消える。
赤テープを探すも発見できず、まぁ方向だけを確認して
下っていく・・・が、しかしどうも様子がおかしい・・・・
登ってきた樹林帯とはどうも違う樹林帯をくだっているようだ。
これは一つ隣の谷沿いを下っているということに
気づき始め、どこか安全な場所で軌道修正をしなければならない。谷を下っていくとやがてクルマの音がかすかに聞こえては
来たが、明らかにコースは外しているのはまちがいない。
なので、登りやすそうな植林の斜面を登り位地確認をすることに
した。新雪の斜面をラッセルするのはかなりきつい作業だが
200メートルほど?なのでそれほど時間をかけることもなく
登ることが出来た。
すると眼下に道路と村が見え方向は間違っていないこと
と、やはり予想通り、一つ隣の谷沿いを下っていたようだ。
自分達の位置を確認できたことで一安心したので
少し休憩をとることにした。

あとは、怪我をしないように慎重に下るのみである。
ほどなく斜面から林道におりついたのであった。
そこは、登山口から100bほど入った位地である。
何とか登りだしたところに無事下山することが出来たのだ。
所要時間は丁度2時間であった。

さて、予定時間通りおりてきてしまったので
バスを4時間ほど待たなければ成らない・・・・
雪も時折降り、稜線ほどではないが寒いことに変わりはない。
バス停の近くにある食堂も今日は休業の札がかかっている。
ひぇ〜仕方ないので、チョコレートやハムなんかを食べて
時間を潰す・・・いや、しかし、4時間という時間は
こんな寒空の下で潰すのは至難の業である。
テントを張ろうかとも思ったが、濡れたテントを
広げるのも面倒なので、一畳ほどのせまい待合小屋に
三人で身を入れていたところ、一人のスーツを来た
格好のいい紳士が「権現山の登山口はどのあたりですか」
と俺様達に尋ねてきたので、登山口を教えてあげたのだが、
小林隊長がすかさず、「どこまでお帰りですか?」と聞き
紳士Fさま「大津までです」
隊長「すいませんが、どこか駅まで乗せてもらえませんか?」
とたのんだところ。
今、山を下りてきたばかりの汚い男三人なのに
その紳士Fさまはいやな顔一つせずこころよく乗せてくださった。

神も仏も信じないような俺様達も、この時ばかりは
紳士Fさまを神のようにかんじたのである。
感謝感激である。
また、大津駅までの道中、紳士Fさまが愛する鈴鹿山脈の
綿向山について色々教えてくださったり。
綿向山を愛する会というのを設立して活動をされているそうなの
だが、その活動たるや半端じゃなくて、山小屋を会で3つも
立てたり、道標を立てたり、登山道の整備をしたりと
物凄い活動をしている人だったのだ。

また、綿向山の日というのも毎年11月10日に制定して
そのイベントには今では数百人の人が詰めかけ
綿向山が多くの人に愛される山となっているようだ。
HPも拝見させてもらったが、俺達のようにただ山を
登るだけじゃなく、山の美しさを保ち、みんなが安全に
登ることが出来るように整備し、ふるさとの山を愛している
姿は本当に立派である。

是非とも一度、綿向山に登ってみたいとおもったのだ。

ほんとうに、紳士Fさまありがとうございました。

2006/01/03(火) 晴れと思ったら・・・吹雪・・・また、晴れ?
昨夜は物凄い風の音であった。
そして、金田氏も小林隊長も物凄いいびきでもあった。
しかし、朝起きてみると小林隊長が開口一番「二人ともすごい
いびきかいてたなぁ〜」・・・・
つまり、全員おおいびきということである。(笑)
もしも、雪山の夜に魔物がいたとしても
三人のいびきの大合唱が聞こえるテントには魔物も恐れをなして
近づけないであろう!!ガハハハ

さて、暖かなシェラフから身を出しテントの外にでてみると
風は少し強い目だが晴れているので樹氷がキラキラと
キレイである。そして、昨日自分達がつけてきたトレースは
跡形もなく消えて、まっさらの美しい雪面に風紋が着いてなお美しい。テントに戻り先ずは朝食である。
今朝はみんなパン食だ。パンをアミで焼いてチーズやハムをのせ、小林隊長がもってきたドリップコーヒーを頂く。
テントの中にコーヒーのよい香りが漂い、パンを焼く
ストーブの火もあるので、外は極寒だがテントの中は
暖かくてここちがいい。下界でいるとなかなか暖かいだけで
これほどの幸せを感じることなどないが、山ではテントという
とてつもなく狭い空間にむさ苦しい男が三人がいる
状況でも暖かいというだけで物凄い幸福感がうまれるのである。

朝食を終え、俺様はちょっと稜線散歩にでかけることにした
まずは、まったくのトレースのない権現山頂上に向かった。
膝まで簡単にもぐりこむフワフワの雪である。登山道(見えないけど)をはずれると太ももや腰まで埋まるほどのゆきである。
それでも、テントから権現山頂上までは100mあるかないかの距離
なのですぐにたどり着いた。まだ、誰も登ってきていない頂上
の雪の上に自分の足跡をつけるのはなんだか気持ちがいいのもだ。眼下には琵琶湖が輝いている。周りはきらきらの樹氷・・・
本当に雪山はきびしい環境ではあるけれど美しさは飛びっきりである!ひとしきり権現山からの景色を楽しんだ後、
今度は反対側のホッケ山方向に足を向けた。

いつの間にか、金田隊員が後ろについてきている。
時々吹雪いたり、また晴れたりの不安定な天気ながら
二人でしゃべりながらなんとなく前に前に進んでいた。
ここは何度も歩いているので迷う心配もないが
一応赤いテープを探しながら「ホッケ山まで行こうか!」
ということになり、二人で先頭を時々交代しながら
ホッケ山を目指した。ここも、膝まで埋まるのは当たり前で
太ももやコースを外れると腰までくるふかふかの雪であるが
まったくのトレースのない雪山が楽しくて仕方がなかった。
今日、今ここを初めて歩いているのは俺達二人だけなんだと
おもうと理屈ぬきにたのしいのだ。
さて、ホッケ山に近づくにつれ風がかなり強くなってきた。
先に見え出したホッケ山の頂上に雪煙がまっている。
雪質も氷気味で足があまり沈まなくて、登りではあるけれど
歩きやすくなってきた。苦もなく頂上到着!
かなり寒い!風は予想通りかなり強く、時には背中を風に
押されて倒れそうになるぐらいだ。
「この天気じゃ、今日も誰も登って来ないだろうなぁ」
といいながら、テントに戻ることにした。
くだりだすと、なんとこんな天気の日に登ってくる人と出会う。
ホッケ山から先はトレースないですよ。というと
その二人連れは「トレースが無いときついなぁ」と苦笑いを
浮かべながらも打見山までいくといっていた。
俺達は「お気をつけて」といってテントに向かった。
すると、今度は5人グループが登ってきた。
「テントの方ですよね。荷物置かせてもらってます。」
と挨拶されてきたので、「どうぞどうぞ」といって
すれちがった。彼らは天気があまりよくないのでホッケ山まで
行って引き返すそうである。

そうなると・・・・さっきの二人連れのおじさん(俺様も立派な
おっさんだけど・・・)が少し心配だが、まぁ、ベテランさん
みたいだから大丈夫だろうと思いなおし昼前にテントに帰り着いた。

すると、小林隊長が立派な防風壁に囲まれた雪のテーブルと
ベンチを完成させていたのでビックリである。

それじゃ、俺達は夜の宴会のためにイグルーでも作るか!
と金田氏と二人でイグルー制作に取り掛かった。
そうしていると、さっきの5人グループが帰ってきたので
小林隊長の作った雪のテーブルとベンチを使って
お昼でもしてくださいというと物凄く感謝されていた。
小林隊長鼻高々である。なにしろ、この頃になると
かなりの強風というか吹雪きっぽくなってきて
とても風除けのないところで食事なんて出来る状況では
なかったのである。彼らが食事している間にも俺様達は
イグルー制作に汗を流し、彼らが食事を終え下山したところで
俺達も昼食とした。
そして、苦労の末イグルーの天井にビニールシートとツェルト
を張ってイグルーが完成した。
夕方、待ちに待った昨日に続く鍋宴会をはじめたのである。
イグルーの中にランタンの黄色い暖かな光と鍋の美味しそうな臭い、焼酎のお湯割り、相変わらず今日も外は強風、でもイグルーの中は無風の鍋三昧!最高〜俺達はなんて幸せなんでしょう!!
わいわいと、鍋も食べ終わったところで、今度はテントに
帰って二次会である。やはりテントの中はイグルーより
更に暖かい。ただしテントの中で火を使う場合は
換気に常に気を配らなければ、本当に三人とも天国にいって
しまうので気をつけなければならない。よっぱらっていても
俺様は用心深く臆病なので、常にテントの入り口のところにすわり絶えずテントの入り口を開けたりしめたりして換気はおこたらないのである。

さて、程よく酔っ払ったところでみんなシェラフに身をいれ
深い眠りについたのである。

※あっそうそう、打見山までいくといっていた二人連れのおじさんは、やっぱり天気が荒れてきたのでといって引き返してきた。
よかったよかった。なお、今日は平から登ってきた人は
みな、ホッケ山までいって引き返していきました。
雪山で無理は禁物!みんな、さすがである。

2006/01/02(月) 稜線新年会
今日は権現山〜小女郎池の間の
稜線上でテント泊新年会なのだ。

平の登山口に小林隊長と金田隊員、そして俺様の
三人が重荷を背中に背負いバスから颯爽とおりて
先ずは権現山頂上をめざして登りだした。

権現山に無事到着、しかし、権現山から先にはトレースなし
足を進めてみると軽く膝まで沈み込む・・・時には太もも
までくることも・・・20`ほどの重荷でしかもワカンも
スノーシューも持ってきていないので
小女郎あたりでテントを張ろうと考えていたが
天気の方もあまりよろしくないので
予定を変更して権現山の頂上からすぐの林の中に
テントを張り、そこを基地に2日間遊ぼうということにした。

とにかく稜線だし、天気予報でもかなり風が吹くと
いっているので三人で速攻でテントを張り
小林代表には宴会の料理準備を、
俺様と金田隊員はスコップとノコギリで雪のブロックを切り出して頑丈な防風壁の制作に取り掛かった。
何しろ稜線の風の手痛い洗礼は常念小屋のテン場でテントを
潰されるという経験をしているのでしっかり風対策を
しておかなければならない。ここにはテントを潰されたからって
逃げ込む小屋もないのだから・・・

さて、防風壁を無事作り終え、いよいよ宴会じゃ〜
生野菜、うどん、そば、もち、ちくわ、ボウダラ、目指し、
日本酒500、焼酎2リットル、etc・・・二晩宴会するだけの
充分な食材があるのだ。とにかく、食って飲んで語って
というのがこのテント泊の目的なのじゃ〜

そんな風に宴会を楽しんでいると、案の定
物凄い風の音である、かなりの暴風だ!
しかし、俺様達の作った暴風壁の威力発揮!!
テントはほとんど揺らされることもなく安心して
飲んでいられる。
明日は、稜線を少し散歩してからイグルーでも作って
イグルー宴会にしよう!


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.