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2005/04/20(水)
ミッシングリンク
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10年以上も前に買って読んだ「サル学の現在」著 立花 隆 をなんとなく再読しはじめて3日目である。 この本、700ページ超の2段書きでかなりのボリュームと 価格で購入するのにかなりまよった本である。
だけど、サル研究の第一線で活躍している人達の その当時のことが書いてあり、(現在は又もっと進んでいるのだろうけど)難しいところも多々あったけど、解るところも沢山あり、おもしろかった記憶がある。
で、再読をはじめてみるとやっぱりおもしろい。 サルをとおして人間ってなんだろう・・・なんて思える本である。野生のチンパンジーは道具も使えば、言語も使っている節がある。文化もあれば、仲間を欺いたり、子殺しや集団リンチなんて恐ろしいこともしでかす。(野生動物はそういうことはしない という常識は通用しない)そうかと思えば、亡くなったわが子を 一週間以上も肌身離さずもちづづける(長い時は3ヶ月以上という記録もあるらしい)。
まさに、人類とサルのミッシングリンクはチンパンジーそのものだなんて俺様はおもうのだが・・・・研究者からみれば そうではないらしい・・・サルから人間への進化ということを 考える時、そこには1000万年のなぞがあり、人とサルの中間点のミッシングリンクになる化石の発見はまだされていないらしい。ある研究者はダーウィンの進化論では説明がいかないのだと いう、たとえば、人間の進化をみるとき徐々に2足歩行するもの がでてくるのではなく、ある時期いっせいに2本足で立ち上がり 2足歩行をするぐらい劇的なことが進化の過程でおこっているはずだと・・・つまり、人間の進化は謎なのである。 ミッシングリンクが発見されればサル研究も劇的に進むらしいので、世界中の研究者は必死でミッシングリンクを探しているらしい。・・・
そんなことを読みながら・・・ 役者もそれぞれのミッシングリンクを探し出し 役者研究の劇的進歩をめざしたいものである。・・・なんて、考える今日この頃・・・
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