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2004/09/30(木)
想像力
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この前、NHKの番組で山田洋二監督が 大学でシナリオの書き方を教えている姿を うつしていたが、シナリオを書くということは いかに想像力を働かせるかということにつきるといっていた 大学生達は監督に親と喧嘩したことの思い出を語ってほしいといわれ、皆それぞれ子供の時にお小遣いをあげてくれなかったので けんかして親に出て行けといわれてかなしかったとか、 たわいのないおもいでをはなすのだが、
では、その時君が出て行ったらお母さんはどうしたろうか? 君が出て行った後のお母さんの気持ちはどうだったろうか? と問われて、なかなか答えられないでいた。 そして、山田洋二が想像するお母さんの姿をかたりだすと もうそれだけで一つのドラマのようであった。
シナリオを書くということは人の気持ちがわかることというか 人の気持ちを想像できることが重要なのだといっていた。 当たり前のことではあるのだけれど・・・ その当たり前が一番難しかったりするのだ。
役者もまた、同じことが言えるなぁ、なんて思いながら俺様はそのTVをみていた。 戯曲がきまり、自分の役がきまり演じるとなれば 自分の役だけじゃなく相手役の言葉の中に潜む気持ちを想像し それに対する自分の役の気持ちを想像する、動き、目線、 全てが想像といってもいいくらいだ。 戯曲に書いてあるセリフは文字でしかない。 それに、役者の想像力を働かせて、 それこそ全身を使い表現してこそ初めて生きた言葉になるのだ。
今日も稽古であった。俺様達ももちろんだが、 ことに今回演劇倶楽部より抜擢された役者たちは この想像力がいかに必要かということを演出のダメ出しにより 痛いほど思い知らされているところである。 だけど、みんな演じることが楽しそうでダメ出しされて 苦しくってもけしてくじける様子はない。
役者に必用なものは想像力!!そして、折れない気持ち!! ファイトじゃ!!
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