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2004/08/30(月)
タイフーン
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天気予報どおり外は嵐、しかも、規模も大きく速度も遅いので 随分長いこと荒れ模様がつづいている。
子供の頃、台風が来るといえば まず、親父やじいちゃんが家の窓やらに板を打ち付け 台風に備えたものだ。 そして、いよいよ台風がやってくると大体決まって停電になり ろうそくを囲んで6畳間で家族そろってじっとしていたものである。そうしていると、大体爺ちゃんが戦争の話やらはじめたり 防空壕で避難した話をして婆ちゃんが話に参加してきたり 親父の子供の頃の話をきかせてくれたりと 今思えばいい家族風景が繰り広げられていたものだ。
それに、ビュ〜ンと風の音、ガラガラと風に何かがとばされている音なんかがひっきりなしに聞こえ、好奇心旺盛な俺様は 外の様子が見たくて仕方なかったものだ。 台風の中で傘でもさして走れば屋根の上ぐらいなら 飛び上がれるんじゃなかろうかとか、そしたらライダーキックも ほんとに出来るんじゃないだろうか!! あぁ、そとにでてライダーキックをためしてみたい! なんて、無邪気におもっていたものである。
あと、近所の川でいつもは橋の下10mぐらいのところに 水面があるのだけれど、大雨の影響で橋の下数十センチのところ まで増水したときなんかは馬鹿みたいに何度もそんな状態の橋を 渡って喜んでいたことがあった。 今考えると、いつ橋げたが激流に破壊されてもおかしくない ような状態だったんだろうとおもうと怖いことをしていたものだ。
しかし、今回の台風はなかなかの威力だ、 俺様のすむビルがゆらゆら風に揺られている。 自然の作り出すパワーのなんと大きなことか、 窓の外を見れば、信号機も街路樹もへし折ってやろうかという 勢いである。 嵐の街を眺めているとなんとなく子供の頃を思い出してしまった。
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