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2005/07/20(水) スプートニクの恋人 感想
 『アッシュベイビー』を読み終わった後、村上春樹の『スプートニクの恋人』を一日かけて読みました。……長かった。

 村上春樹の作品は、『ねじまき鳥クロニクル』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』ぐらいなのですが、それに近い世界観を持った作品だなと。例のごとく、ヒロインが……(汗。

 主人公は「ぼく」でありながら、前半は「すみれ」という22歳の少説家志望で、そのために大学さえ辞めてしまった女性の話が展開します。そして、「ミュウ」という女性を含めた三人が、この物語の重要人物です。それぞれに「半分」・「もう一人」・「こちら側」と「あちら側」というキーワードが、関わってきます。そこら辺は、この作品の肝なので実際に読んで見たほうがいいかと(ぉ。

 全編にわたり、村上春樹流の超絶比喩(言い過ぎ?)が多用されてます。これに「波長が合わない!」と思われる方もいるかもしれませんが、そう思った方は、少し読む速度を落としてみたらどうでしょうか? 村上春樹の作品は、ゆっくりと、噛み砕くように読む小説だと思いますから。

 さて、ラストですが、今までの村上春樹作品にはなかった展開が、待っています。今までは、大切なものが指の間からすり抜けていって終わるのですが、今回は……。すべてを無くしたと思っていたら、たった一つだけ残った砂粒と言うのでしょうか? その大切さに、私は不覚にも涙が出ました。

 長くて、曲がりくねった表現の作品ですが、ゆっくりと読んでほしいものです。


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