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2005/12/12(月)
ファザーファッカー
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内田春菊の「ファザーファッカー」は、まあなんというか、春菊の回想録を小説というかたがきでだしたもの、という言い方が一番すっきりとしているのではないかと。
「ダビンチ」という雑誌の付録に「別ダ」というコミックエッセイを集めたものが、時々付いているのですが、その中に内田春菊の作品もあります。その作中でも「ファザーファッカー」と同じエピソードが、ぽろりと出てきたりします。つまり、そういうことですよ(ぉ。 全編に渡って回想が中心というか、回想が全てです。いついつに何があったというような、日記に近い書き方です。淡々と、主人公の義理の父と実の母の異常性をあらわしていくのが、ある意味ホラーぽいかも? まあ、純文学のような、起伏というものがあまりないものですが、主人公が子供を降ろすときの表現は、すごいものがありましたよ!
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