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2004/09/09(木)
重機好き
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保育園の運動場から見える住宅が取り壊されている。 この住宅地が出来てから25年余り。 近所では建替えラッシュが続いている。 通りすがり車窓から見えるダンプカーやユンボに異様な興味を示す息子。 そしてここ数日、息子を迎えに保育室から車に乗せるまで、ある儀式が出来てしまった。 園庭のフェンス越しに飽きるまで、動かないユンボを眺めること。 「さあショベルカーにバイバイ言おう。」 フェンスの網目に顔をくっつけてしがみついている息子に言う。 「がーがーほじほじ。がーほじほじってするの。」 手をユンボの先端に見立ててそう話す。 「さあまた明日って言おうよ〜帰ろうよ〜」 いいかげん飽きた私は何とかフェンスから引き剥がそうと考える。 (また明日って言ってもいない可能性はあるけど。) いくら言っても聞かない息子に実力行使をすると近くにいた先生に見つかった。 「ゆっくん、まだいたの?みんなおうちに帰っちゃうよ。保育園にお泊りする?」 そんな先生の声も聞こえないような大声で泣き叫ぶ息子を、フェンスから引き離し車に押し込める。 この儀式が4日続いた。 解体作業用のユンボの先がはさみになったみたいのが2日、ユンボが2日。 「どうか明日は違う作業工程に移っていて重機がいませんように」 と願ってしまった。
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