末ママ日記
日々感じたこと、忘れないうちに書き留めたいと思います
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2004/04/16(金) 逝っちゃった
6時50分
娘を学校に送り出して一息ついたとき、私の携帯電話が鳴った。
こんな時間に電話なんて。
いやな予感を抱えながら電話に出た。
実家の母からだった。
「瑠璃が息を吐くばっかりでもう長くないと思う。」
うん、うん、うん。
頷くしかできなかった。
旦那は実家に行けと言う。
寝起きで機嫌の悪い息子は、ひとときも私から離れない。
洗濯が途中だ。
うまく回らない頭は、いつもしている家事の事ばかりが気になった。
7時11分
また電話が鳴った。
「瑠璃が逝っちゃった。」
電話の向こうの母の声は鼻声だった。

息子の朝ごはんを食べさせ、着替えさせ、洗濯物を干した。
早く行け。
旦那が言う。
だったらこの洗濯物干すの手伝ってよ。
俺が後はやるから早く行けって言ってよ。
昨日の夜タイマーでセットした洗濯物は、普段より一時間早く終わっていた。
まとわりつく息子を旦那が保育園に連れて行った。
早く、早く、支度をしても、もう逝っちゃったから。
8時30分
実家に着くと旦那が父と話していた。
使い古しのカーテンに包まれた大きな体があった。
瑠璃ってこんなに大きかったっけ。カーテンを恐る恐る触り頭を探した。
鼻筋をカリカリされるのが大好きで、自分から頭をこすり付けて催促に来たっけ。
少し開いた瞼から、澄んだきれいな目が光っていた。
少し開いた口からは、下が少し出ていた。
おーい、おきなよー
ほら、散歩行くよー
そう声をかけたら、ぱっと起き上がりそうなのに。
足先を触られるのが大嫌いなわんこだったから、ここを触れば起きるかな?
そうカーテンをめくって足の裏の肉球の間の毛を引っ張った。
いつもなら急いで足を縮めて逃げる体制をとるのに、
ぎゅーっと突っ張った足は、動かない。
台所から食器を洗う音がする。
「雨戸開けなきゃ。」
鼻詰まりの母がそう言いながら雨戸を開け布団を上げている。
「昼までに来てくれれば良いから。先に店に行ってるよ。」
旦那の声が聞こえたが、旦那の顔を見たら声を出してなきそうだった。
「苦しまなかったよ。」
母がそう言ったけど、後は続かなかった。

瑠璃、あんたはうちに来て幸せだった?


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