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2004/01/31(土)
夜遊び
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K君の就職祝いに出かけた。 行き先は旦那の同級生O君がやっている飲み屋さん。 とりあえず電話で営業しているかどうかの確認。 懐かしい、6年ぶり?。元気な声が受話器の向こうから聞こえる。 O君からしてみると私は同級生の奥さんで、 結構気軽な間柄なのに、とてもきちんとした受け答えをしてくれる。 「お久振りです。申し訳ありませんが少し時間をずらしていただけると助かります。」 ちょっとこそばゆい。 どこかいいお店紹介して。 お客さんから聞かれるたび、O君のところしか思い浮かばない。 久びりに訪ねた店内には、開店当初から灯し続けてきたろうそくが、鍾乳石のようになっている。 (この写真を撮ってくればよかった。後悔。) 料理はおいしく、飲めない私たち夫婦でも飽きない。 飲める人には彼がこだわりぬいて揃えた酒を薦める。 大きなモニターから彼が過去に撮りためたと思われる”MTV”のビデオが流れる。 浅野温子が「パスポートサイズ!」と叫んでいたCMもその中から流れた。 今時の音楽でもなく、カラオケのビデオでもなく、自分たちが青春だった頃の音楽。 (音楽そのもので私が判る物は一曲もなかったけど。) ふと途切れた会話も、あっという間に盛り上がる。 先に帰ったお客さんたちを見送ったO君にHさんが尋ねる。 「さっきの方たちは常連さんなんですか?」 「お店来てくれたのは2回目かな。 でももう2回目来てくれた時から常連さんみたいなもだよ、うちは。」 時々、旦那ときつい言葉のやり取りをしながら、要所要所でプロとしての気配りが見える。 飲むのが好きなIさんにかなり珍しい洋酒(バーボン?ウイスキー?)を薦める。 おいおい、そんな強いお酒、勧めるなんて大丈夫?まずいよ〜〜 私はびびりながらその光景を見ていた。 ふと時計を見ると11時を回っている。 そろそろお開きにして、K君、Hさん、Iさんを車に乗せ帰り道を急いだ。 みんなO君を気に入ってくれたようだ。 あんなに飲んで大丈夫?と心配したIさんはしゃきしゃきしてる。 「久しぶりにうまい酒飲んだよ。」 Iさんも喜んでくれた。 だんなの実家に預けた子供たちの事を考えると心がちくちくするが、こんな時間が欲しかった。 またいつか、O君に会いに、O君の気配りを盗みに行かなくっちゃ。 お風呂に入って布団にもぐりこんだら時計は2時を回っていた。
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