今日の音楽論
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2003/09/30(火) 発芽!
ワーイ!ペパーミントが1つだけ発芽!

ウゥム、あんだけ蒔いたのに、出たのは一つ…。これが途中で枯れようものならどうしてくれるのか。ちなみにペパーミントの双葉は1ミリ無い。一瞬ゴミかと思うほど小さい。こりゃ出ぬわ。蒔いたあと土かぶせたらイカンわ。というわけで、余った部分に余った種をパラハラと追加してやろうと思う。

一昨日隣家より盗難したツル植物は、3本中2本はまだ大丈夫のよう。

今日も植物達に美しい音楽を鑑賞させやう。今日はハイドンのオラトリオ「四季」。うむむ、短調はいかんかな。悲しい・暗い・重い・痛い、といった負の教育は適切ではない。明るく陽気な長調の方がスクスクと育ってくれそうだ。チェンジ。えーと、これは何やったかいな。ヴィヴァルディの四季かしら。いやいや違う。「調和の霊感」ですかな。おお、演奏はサンクトペテルブルク・ソロイスツ。旬だねーサンクトペテルブルク。確か今年は何ぞ記念がありましたよー。

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サンクトペテルブルク建設300年の年だった。

2003/09/29(月) 大人げないミチコ
今日はrumiさんが職場付近の百貨店にて飴を買ってきた。私はスヌーピーの缶に入ったミント飴をもらって大喜び中。rumiさんが買ったのは老舗の飴で、味覚党の黄金糖の味のするやつ。カンカンが可愛い。私もひとつもらった。非常に美味。わしも今度買いに行こう…。
そこまでは、いつもどおりのなごやかな職場であったのだが、ミチコが打ち合わせから席に戻ってきたら事態は始まった。rumiさんがミチコに「飴いかがですか」と飴を差し出すと、嬉々として手を伸ばすミチコ。飴は黄色いのが殆どで、3つか4つほど赤いのがあった。普通の人ならば、数の少ない(貴重な)ものは遠慮すると思うのだが、ミチコは違う。rumiさんが「赤は数が少ないので」と言っているのに、「いいじゃん、赤いのくれよ」と言って聞かない。rumiさんがやめてくださいと言っても「赤いのがいいんだよ、イチゴみたいで。赤いのくれっつってんだよ」と黄色を戻して赤を鷲掴み、口中に投げ入れた。何と大人げないボスであろうか。

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植物に音楽を聴かせると良いらしい。わたくしは今「にわか園芸好き」なのだ。今のところ、観葉植物が2つ、水栽培のアイビーが1つ、発芽待ちのペパーミントが1鉢、隣の庭からむしってきたツル植物か1つ。わたくしはこれらに日々すばらしい音楽を聴かせている。さぞや美しく育つ事だらう。

がしかし、昨日となりの庭から失敬してきたツル植物は、どうも1日でしなびてしまった様子。アイビーは母が栽培しているやつを2本ほどちょんぎってきたのだが、これは丈夫で、根が張るまでの間ぐらい葉も茎もビクともせぬ。ちょんぎられたことなど屁とも思わぬような強靱さである。これに比べると、隣家より窃盗したツル植物は脆弱である。そもそも盗むという行為がよろしくないのであろう…。

しかしこのツル植物は、うちのダイが日々放尿しているゾーンに生えていたのだな…。

2003/09/28(日) 曼珠沙華
曼珠沙華でも撮りに行きませうかね。広沢池あたりではワッサリと咲いていることだらう。とある製薬会社の横の腐ったような花壇でも咲いてたからな。田園の散策も兼ねて行ってまいりませうかね。

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あんまりキレイに撮れぬ。

曼珠沙華ってのは、花弁の色が2種類あるのだなー。完全に赤一色のものと、花弁の縁が白いものがあった。うむむ。遠くから見ると真っ赤なほうがきれいだが、近くで見ると、縁が白いほうがキレイだ。

今日はマナー違反の人が多かった。困るね。「魚・エビとるな」のところで網で池の水をさらっている親子。とくに親よ、親がやったらイカンだろう。それから、曼珠沙華の花を20本ぐらい切って持って帰ったオッサン。野生のものは持って帰るなアホが。欲しかったら自分で植えなはれ。でも確か曼珠沙華は毒があるのだ…。
曼珠沙華の花が根元から折れているのもたくさんあった。踏まぬように歩きやがれ。

常識の無い人が多く、腹立たしい日であった。

2003/09/27(土) 健康診断
せっかくの土曜が健康診断で半分つぶれてしまつた。しかも定期が切れている!

結果は去年より2キロ増量以外はとくに問題無し。虫歯も無し。去年は血圧がやたら低すぎて「大丈夫か」と言われたが、まあ今年は許容範囲に入っているのでヨシ。脈も、去年はやらた弱くて「大丈夫か」と言われたが、今年は何ともなかった。

帰りにタワレコに立ち寄る。今日はピアノ作品を買った。ルービンシュタイン演奏のショパンのマズルカと、アラウのシューベルト全集を。おや?シューベルトは嫌いだったのでは、と思ったが、アラウの演奏なので大丈夫だらう。

あ、このマズルカは何番かしら。昔ピアノ習ってる時、先生がおさらい会で弾いたやつだわ。私が習っていた先生は指が猛烈に短くて、指を全開に広げてやっとオクターブが届く、という人だった。こんな手でショパンの幻想即興曲なんかも割と軽々弾いておられた…。おさらい会ではピンクのドレスを着、「ピンクが似合うさけなー(ピンクが似合うのでねー)」と豪語してもおられた。
あ、おさらい会ってーのは「発表会」のことさ。

ちなみに普通の人はオクターブはあまり苦もなく届き、オクターブより一つ遠く(9度)ぐらいは、手のひらが鍵盤につくぐらい広げれば何とか届くものだ。ちょっと大きい人なら、10度ぐらいいけるのではないかしら。ラフマニノフは13度が鷲掴むように届いたというから恐ろしい。

ウムム、マズルカは今ひとつのよう。弾けって言われたらイヤだなー(誰も言わぬ)。

そういえば、おさらい会のとき、さいしょはドビュッシーの「二つのアラベスク」を弾けと言われて楽譜を渡されるも、いっこうに練習せず、先生の前で毎週初見演奏を続けるうちに、「この曲は嫌いか」と言われ、「はァ、嫌いですね」と答えた。すると先生は仕方なさそうにモーツァルトのK.310を出してきた。あれは何番かね。8番かな?家に帰って弾いてみると、どうしてどうして名曲ではありませぬか。最初から出せっつーの。ケチケチすんじゃねェよ。

あの年は確か1991年でしたな。モーツァルト没後200年の年でしたな。つーことは、2056年に生誕300年だな。こりゃデカいぞ。2050年にバッハの没後300年もくるな。

生没記念の一覧表でも作ってみっか。エクセルで。

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今日買ったクラウディオ・アラウのシューベルト全集はこれ。これは今年出たやつだ。アラウ生誕100年を記念して出されたもの。今ひとまず1枚目を聴いてをりまするが、何と美しい響きでありましょうか。ムム?1980年録音?アラウ73歳の時?おおお!まだ甘い!まだ聴いていないが、次のソナタは1990年に弾いてる。この人1991年に亡くなっている。いやいや、1991年に弾いてるやつがあるぞ!Impromptusてのは即興曲だな。即興曲は死ぬ年に弾いたのか。すごい…。死ぬまでピアニストだったのですな。今手元にリストのピアノ協奏曲があるが、これは1979年76歳で弾いたもの。そこらのジイサンなら、中にはゲートボールもできぬほど老いているハズなのに、この人はすごい。そういえばアルトゥール・ルービンシュタインも90歳ぐらいでベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」をガンガン弾いていたな。

ところで、この全集は非常に美しいのです。すでにアラウのはリスト全集とショパン全集とベートーヴェン全集を入手しているが、この2003年リリースの記念全集はすばらしく美しい。やはりこの人は巨匠だったのですな。
まず外箱が美しい。白いカンバス地に金の箔押し文字でSCHUBERTとあり、裏にはClaudio Arrauの文字の下に1903−1991と生没年も刻まれている。こんな全集が出たのはアラウ以外に居ない気がする。その作品の作者なら生没年は載るが、演奏者のはまず載らない。しかもアラウの全集は過去に何パターンも出ているのに、今回改めて全集が出されている。ショパン、リスト、シューベルト、ベートーヴェン、ドビュッシーと、もしかしたらブラームスもあったかもしれぬ。すべて同じデザインで統一されていて、マニアとしてはやはり全部買い直したいところだ。少なくともショパンとリストは買いたい。

やはり輸入盤は美しい。国内盤よ悔しいか。悔しかったらこれぐらいキレイでオサレで安いのを出してみやがれ。解説がドイツ語で読めぬことぐらい何だというのだ。

2003/09/26(金) 今日は中華
今日はrumiさんと中華で食事。梅田にある超人気のお店で、今日も少し行列ができていた。並びましたよ無論。並んだ甲斐あって、いちばんいい席をゲット。今日メニューは、小麦粉で作った生地をうすく伸ばして細切りにしたものを、大豆を発酵させて作った調味料がベースのスープで仕上げたもの。白菜をトウガラシで漬けたのも食べた。お店自慢のホップティーも、何杯も入れてくれたし大満足(>▽<)。

・・・・・ま、ラーメン屋と呼ぶこともあるらしいですがね…。

ラーメンは味噌ラーメンにかぎるね。キムチ食べ放題。麦茶飲み放題。こういう「放題」は心揺さぶられるね。

郵便局がやってる「グルメール」というのをご存じだらうか。毎月3000円で、いろんな食べ物を送ってくれるやつ。ブドウだの明太子だの干しカレイだの、好きなものを選んで申し込めば、毎月いろいろ送ってくれるのだ。そのパンフレットを電車の中で開いてウットリしていた。よくrumiさんと帰りの電車でパンフレット見ながら、申し込んでもいないのに「私やったら今月は明太子やな」「いやいや、先月も明太子やったからまだ余ってるからメロンにしよう」などという会話を、大阪から京都まで延々とやっている。先月のが余ってる、などと言う時点でもう末期である。
それにしてもグルメールのパンフレットは楽しい。ついつい選びたくなるのだ。申し込んでもいないのに「私なら…、どれどれ、何があるのかな?スー(息を吸う音)…そうだな。今月はひとつ夕張メロンでも選んでみやう」という気になるのだ。一人で電車に乗っていても、やはりパンフレットを見ると選択行為をついついやってしまう。独り言も洩れてしまう。このパンフレットは郵便局に置いてるよ。タダだよ。
何にでも金が要るこの世の中、タダでもらえるパンフレットほど有り難く楽しいものはない…。通販のパンフレットであろうと、新興宗教の配本であろうと、文字情報を無料で得るというのは非常に価値あることなんである。電車の吊り広告も一字一句逃してはならぬ。無料で入手できる情報は一切逃してはならぬのであった。「電車でウォーク」もいいなあ。

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え、何ですって?三つ葉?
ハテ何のことかいなー。

2003/09/24(水) 野生児
今日はボスともう一人と3人で飲み&茶に言った。ボス(ミチコ)は酔うと変な英語が出る。

茶はサンマルクにて。私が机拭いて用意している間にあとの二人がレジでコーヒーをオーダーし、トレイを持ってテーブルまで来る。なぜかあんパンが一つ載っています。さっきメシは終わったのに誰が食うのか。と思って、答えはほぼ知っていたのだが念のため聞いてみた。予想通り「俺が食うんだよ」とミチコが言った。いっしょにいたSさんが「聞いて、ATOKさん恥ずかしいねん。ちゃんとトングあるのにATOKさん手づかみやねん」と私に訴えた。見ると、あんパンの上が凹んでおる。手づかみの指の痕…。ウゥム、野生児ミチコ。

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かゆいのを私のせいにするミチコはどうか。私がダイのノミだか何だかを会社に持ってきているという。ひどい話だ。まあ1匹ぐらいは運搬しているやもしれぬが、母が昨日ダイを洗ったので大丈夫だらう。

2003/09/22(月) 本日のご予定
昨日の夜中、というか今日の朝方に、関西クラシック音楽情報のページを見ておりました。「何かよきコンサートは無いだらうか」と3日に1度はこのページを確認しておるのだ。今日の3時ごろも、何か無いかいなー、と探しておりましたら、本日9月22日18:30に、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院 日露交歓コンサートとかいうのがあるではありませぬか!ぬお〜!どこや〜!!と一瞬で目は血走り髪は振り乱れ、チャイコフスキー〜のわずか1行上に書いてある会場名を探すのに10秒ほどを要した。ナナナニ〜!京都コンサートホールだとォゥ!?しかも無無無料!
これは神のお導きであらうか。私がもしも今日出勤していたら、18:30に京都北山にはとうてい間に合わぬ。今日わたくしが夏期休暇を取得していて、かつロシアからモスクワ音楽院のやつらが繰り出してきた。これが同じ日であるのは果たして偶然であろうか。ロシア政府が私の休暇取得予定をあらかじめ調査していたのではないだらうか。恐ろしい国家である。

しかし、このチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院てのは名前からして素晴らしいね。国立ってのが素晴らしいね。チャイコフスキー記念てのは、コンサートにかかってるのではないよ。学校名だよ。素晴らしい。ロンドン王立音楽院なんかもしびれるね。日本には音楽院が無いので余計に羨ましくも痺れるのであります。もし私が入学できるのであれば、できたらプラハ音楽院がよい。
「学校はどちらで…」
「ええ、ちょっと海外に留学しておりまして、ええ、プラハ音楽院です、ええプラハですプラハ

というのに憧れるんであった。

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がしかし、世の中それほど甘くはなかった。

今日もまた市バス1日乗車券500円を使ってはるばる北山まで行きましたわな。京都コンサートゥホールまで行きましたわな。整理券をもらわなアカンので窓口に行きましたわな。

私「モスクワ音楽院のやつの整理券ちょうだい」
女「は?」
私「整理券ちょうだい」
女「本日行われますコンサートは、事前申し込みにて満席と聞いております(だから券はもう無ェよ!とっとと帰りやがれ!)」

至って事務的な窓口担当の女の口調に、ガックリと肩を落とし、帰途につくわたくしであった。悔しいので落ちていたドングリを拾って帰る。そしてイノブン(井上文具店)にてペパーミントの種とガラスベースに巻く飾りと、土に挿すアヒルとカモシカを購入。

帰りに京都駅のジュージヤで、音検なる検定の願書があったのでもらってきた。5級からあるよ。音楽を聴いて答える問題と、筆記問題から成っている。ウーム、なかなか簡単ではなさそう。カテゴリBの問題が難しそうだ。2級だと和声付けが出題される。難しそうだなー。懐かしいなー。

和声学の本をめくってみる。ところどころ練習問題が解いてあるのが涙ぐましい。今見てみると、さっぱり意味がわからん。和声学ってのは文法のようなものですな。バッハもモーツァルトも、ただやみくもに音楽を作ったわけではないのです。こういう古くからある和声のルールにのっとって論理的に音楽を作ったのですな。なので昔は音楽は理系のたぐいに分類されていたのさ。まあそれもバロック・古典・ロマン前期ぐらいまでですかな。これより後の音楽は「意味がわからない音楽」となっている。旋律に対して秩序ある和声がついていないからだ。意味の分かる・分からないは、良い・悪い、あるいはレベルの高低とは無関係ですが。音楽とは芸術ですからのー。

2003/09/20(土) F.ディースカウ
なんという美声だらうか。
これほど穏やかで感情豊かな声があるだらうか。

ということで、わたくしはバリトン歌手であるF.ディースカウが好きなんである。今わたくしはディースカウの歌っているアリアを聴いておるわけだが、このリヒターが指揮しているマタイ受難曲が好きで好きで仕方ない、死んだら墓にいっしょに埋めてもらいたいぐらい好きなのは、ディースカウがバスアリアを歌っているから、というのが理由の30%を占めていると思う。マタイ受難曲というのは全体として非常に悲痛な作品であるが、このディースカウの声が入ることで、悲痛な中の一縷の望みである「安らかに眠れ」というのが、本当にもう「ああもう苦しまなくてよいのだ」と思わせてくれる。私は日常とくに苦しんではいないが、この声には本当に癒される。

ディースカウは基本的にリート歌手だ。なので宗教作品より歌曲をたくさん歌っているに違いない。なので探してみたのさ。探してみると、あるわあるわ。宝の山だわ。ザクザクあるわ。ということで、ディースカウの美声に浸るため、1年ほど前にシューベルトの「冬の旅」とあともう一つ何かを買った。
結果、好かぬ。というか「あともう一つ何か」などと言って作品名を覚えていない時点でアウトだ。何が原因かというと、私はシューベルトが嫌いなんであった。

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むかつく演奏。
そういうのが世の中には多くはびこっているんである。むかつく演奏というのは、何がどうむかつくのかと聞かれると答えに窮するのであるが、一言でいうと「癇にさわる」ような感じか。今日わたくしが購入したフランツ・リスト「ハンガリー狂詩曲」についても、車中で鑑賞しながら、何度デッキから取り出し窓から投げ捨てようと思ったことか。ピアノの演奏というのは、だいたい頭の2〜3小節を聴いたらそのピアニストがこれからどういう演奏をするかがわかるのだ。「いやいや、これは何かのマチガイだ」と思って根気よく半分ほど聴いたとしても、マチガイであった試しはない。
以下、むかつく演奏をする人を挙げてみやう。
ジョルジ・シフラ
ジョン・オグドン
ロベルト・シドン

他にもたくさんいるが、まあこの辺が私はむかつくのである。この3名の共通点は、「すべてにおいて作為的である」ということ。和音をわざとばらつかせたり、タメたり、妙にゆっくり弱く弾いたかと思えば次の瞬間に心臓が止まるかと思うほど轟音をたてたり、などなど、とにかく「どや驚いたか」というような下心が見え見えなんである。どういう解釈で弾いているのか尋ねたい。そのフォルティシモの意味は何ですか。そのスタカートにアクセントをつけるのに何か意義があるのですか。秘められたエピソードがあるのですか。誰も知らなかった解釈があるのですか、え?もーこういう演奏の人はみんな突き指したまえ。まむし指になりたまえ。そうすればむかつく演奏が排除できるコンチクショウめ☆

口直しにペーター・シュライアーのメンデルスゾーン歌曲を聴く。フゥ、いい声だ。てっきり死んだと思っていたら、まだ生きているということを最近知った。まだ現役で歌うことが可能で、しかも今度来日するというではないか。いいなぁ。聴きたいなぁ…。

2003/09/19(金) またまた4連休
ありがたやありがたや。楽しい4連休じゃい。

さーて何しよかな。まず音楽を聴く。お香を焚く。本を読む。塩饅頭を食べる。ダイを撫でる。あとは未定。

4連休中に私が死んだら、私の机に置いてある提案書を、腕毛モサモサのF部長に渡して提案お願いします。死んだら「死にましたので」と連絡入れますよってに。
ということを今日考えたわたくしであった。命ひとつがままにはならぬ、と杉良太郎も歌っているではありませぬか。

こないだちょっとネットで色々探していたら、軍服を着る同好会のようなのを見つけた。すごく太った人がナチスの偉い人用の服を着てものすごい笑顔で写っていたりした。ハンドルネームはむろん役職付き。太っているというのはまず基本で、そこに「薄い」や「漫画家眼鏡」などの要素も加わった、見た目に痛い人ばかりが「これはどこそこの海軍大佐の服です」というコメントつきで写っているんである。その写真に対して、管理人さんがいちいちコメントしていたが、どれも「肩章がとっても似合っています!」などという無理にひねりだした褒め言葉が痛々しかった。まあその管理人というのも軍服着ながらコメントしているのだろうから、私などにとやかく文句を言われるのは大きなお世話でありましょう。

2003/09/17(水) 輸入盤の美
私がいちばん美しいと思うCDはこれだ。ヴァージン・クラシックのやつである。これは2枚組で、1枚目のCDを入れるケースを開けると、裏側に2枚目がセットされているのだが、中にも表と同じ絵がある。ケースは全体が透明なので、まずフタを開けると、1枚目のCDの余白部分から中の絵が見えるわけですな。これが非常に美しいのです。国内盤のクラシックはケースが透明というのが殆どない。だいたい白か黒かグレーですな。なのでCDを取り出しても楽しめない。ただ白いケースがあるだけ。輸入盤は透明なほうが多い気がする。中にも絵が描いてあったり写真があったりする。ミミの部分(開かないとこ)も透明で、中に文字とか絵とかがあって美しい。

このCDはラヴェルのピアノ曲集。他にはリストのピアノ曲集とかスカルラッティのピアノ曲集も持っている。使用されている絵が違うが、デザインはすべて統一されている。どれも惚れ惚れするほど美しいのです。眺めているだけで楽しめる。

PHILIPSの全集シリーズもきれいだ。金の箔押しでタイトルが打った箱に入っている。国内盤でここまで豪華にしたものは無い。とくにきれいだと思うのが、アラウの全集だ。アラウ没後か生誕かの記念に出た全集で、ラヴェル、ドビュッシー、リスト、ショパン、ベートーヴェン、シューマンがある。白い紙の箱で、ARRAUという文字が箔押ししてある。

基本的に全集ってのはきれいだね。リヒターのバッハ作品集もきれいだ。アルヒーフとPHILIPSがきれい。EMIはややダサい。DECCAも今ひとつ。

国内盤CDももっときれいにすればいいのに。全集はみんな紙ケースにすりゃーいいのに。ほしたら省スペース省資源になるのにさ。

9月絵日記の続き


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