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2003/09/13(土)
寝過ごした女
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起きたら昼過ぎであった。携帯の時計を見た瞬間、9:00に起きると宣言していた女は拳で床を叩いて悔しがった。
仕方なく女は起き出す。そして身支度を整え、明治チョコレート苺を3つほど食べたのち、これも予告していた市バスではなく、女の愛車であるミラ吉を運転操作し、家を後にした。 行き先はいつものごとく近鉄百貨店であった。女は基本的にヒマである為、土日は京都駅付近にある近鉄百貨店に繰り出していることが多いという。そこでいつものごとく、女は本屋で本を立ち読みする。そしてCD屋でCDを物色する。「この人また来はったわ」という店員の目線をものともせず、たっぷり1時間は居座る。 女は最近欲しいCDが無く困っているようだ。「三度の飯よりバッハが好き」と普段からうそぶいている女が所有するバッハライブラリに無いものは無い。バッハの次に好きだというモーツァルトも同事態になりつつある。ということは、CDを買う必要がない、ということになりはせぬか。 しかし女は愚かである為、「なんか買わな…」と棚からCDを引っ張り出してはドイツ語タイトルをデタラメ読みし、「ほーほー」と感嘆の声を洩らしつつ、今日も2つのCDを購入したのであった。
本屋ではモーツァルトの本を購入する。三度の飯より〜と豪語していながら、女はモーツァルトに関する書籍を所有していないのであった。これはモーツァルトオタクとして恥ずべき事だと気づき、モーオタ歴十数年にしてようやく一冊の本を購入した女。 購入した本は同百貨店一階にあるカフェMUJIにて読むのが女の習慣であった。チーズ入りプチフランスとあんクロワッサンとドリンクを注文する。女は長いカタカナを読むことが出来ない為、指差しオーダーであった。そして三千円以上のレシート呈示により二時間無料駐車というサービスをめいっぱい利用し、女は帰途につく。
家にたどり着くと、少し前から頭痛を覚えていた女は昼寝を始めた。頭痛=寝不足という図式を昔から持っているがゆえの行動であるが、その頭痛は寝過ぎによるものではないかと思われる。
そして昼寝から起き出すと、女は夕食をとった。食後はラヴェルのピアノ曲集を聴く。管弦楽全集を聴く予定であったが、そのCDがどこにあるかを探すのが面倒なのだろう、付近に放置してあったピアノ曲集を聴く。よく聴くとそれはピアノ曲集ではなく弦楽四重奏であったのだが、どちらにせよ宣言していたものとは違うため、女はこの記述を書き直す気も端から無いのである。
女はあと五時間ほどは起き続け、ガサガサと夜の活動をするのであった。
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