がてんこ、Dig Your Own Hole
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2004/03/06(土) 猫のこと。
 一日中風が強くて、晴れたり、曇ったり、時雨れたり、目まぐるしい天気だった。

 猫にガリガリやられてざかざかになった扉のささくれを撫で付けながら、もうこれはしょうがないといった調子で母が「生きていた証つけたね。」と言った。
 瞬間、猫がいなくなった後にその傷を見た時の気分を想像で味わってしまった。いつまでも一緒なわけではないんだよ、とわかっていても、悲しくなるのだな。

 猫がまだいなかった時の気分も試しに想像してみた。よく吟味すると、ポコッとピースが抜けているような感じもするけれど、別に悲しくない。不思議だな。どちらも仲良しの猫が実際そばにいる現在の自分が想像する「猫がいない状況」なのに。

 猫と出会う前の記憶は、年表上猫と出会った後と区別されるだけではなく、猫がいなくなった場合感じるであろう悲しさとも隔たっているのだなあ。もし猫と出会わなかったなら、って仮定に基づくイメージも同様。

 出会ったものは頭の中にもガリガリ証をつける。出会う前の記憶の想起や、出会わなかった場合を仮定するイメージは、そこをちゃんと迂回してるんだね。


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